mitsubachi note

在庫限り|春と梅雨の貴重な自然の恵みをあなた様にも

hachimitsu

こんにちは。
みつばちのーと代表の田中章雄です。

今日は、残念なお知らせをしなくてはなりません。

琥珀の輝き」と「はるの詩」を好んでお召し上がり頂いている方へ。

この2種類のハチミツの在庫が残りわずかとなってしまいました。

 

少しばかり誤発送があった時などの予備として取っといてありますが、この文章を作成している現時点での在庫は以下の通りです。

▼琥珀の輝き

琥珀の輝き

・パウチ300g:20本

・パウチ500g:1本

・チューブ300g:4本

▼はるの詩

はるの詩

・瓶70g:28本

・瓶120g:42本

・瓶300g:8本

・瓶1.2kg:2本

・パウチ300g:4本

・パウチ500g:7本

・チューブ500g:10本

 

 毎年採れるとは限らないハチミツ

この2種類のハチミツの特性について少しお話しさせてください。

決してあおるつもりは全くないのですが、「琥珀の輝き」と「はるの詩」は、年によって採れる年と採れない年があるハチミツです。

 

その理由を詳しく説明すると、

  • 花が咲く時期に雨が続く
  • ミツバチの生育状況が思わしくない
  • 農薬の影響でミツバチが減ってしまう

といったリスクは養蜂に付きものであり、どのハチミツも毎年必ず採れるわけではありません。

 

その中でも、私たちが採蜜しているハチミツの中でも特に「琥珀の輝き」「はるの詩」「さくらの雫」はバラツキの大きいハチミツです。

これは、ミツバチの生育状況や採蜜時期と深く関係しています。

 

 ミツバチがハチミツを必要な理由

ミツバチの生態を知れば知るほど、その仕組みの巧妙さに驚かされます。

そもそもミツバチはなぜハチミツを集めるのでしょうか?

答えはシンプルで、ミツバチが生きるため、そして子孫を残すために必要だからです。

ミツバチが生きていくためには、次の2つの要素が欠かせません。

 

1. エネルギー源としてのハチミツ

ミツバチにとってハチミツは、生きるためのエネルギー源です。

  • エネルギーがなければ餓死してしまいます。
  • 羽を動かして飛ぶこともできません。
  • 女王蜂の餌となるローヤルゼリーを作ることもできません。
  • 巣を建築するためのミツロウを作ることもできません。

つまり、ミツバチの生活の根幹はハチミツによって成り立っています。

 

 2. 巣箱の温度を保つためのハチミツ

ミツバチは昆虫であり、変温動物です。

人間のように体温を一定に保つことはできません。

 

そのため、寒い時期には筋肉を震わせて体温を上げますが、そのエネルギー源としてハチミツが必要です。

もしハチミツが十分になく、寒さの厳しい冬を迎えてしまうと、ミツバチは凍死してしまいます。

上記2つの要素のために年間通してハチミツを貯めておく必要があります。

でも、季節によって花が咲く時期が限られ、ミツバチが屋外で行動できる気温の時期も限られます。

その為にミツバチは産卵量を調整してうまく乗り切ります。

 

ミツバチの生育周期について

女王蜂は、花の咲く時期に向けて産卵量を増やします。

産卵の量が増え始めるのは、徐々に暖かくなってくる3月ごろです。

ミツバチは、卵を産んでから成虫として羽化するまで約3週間かかるため、産卵をしてすぐに数が増えるわけではありません。

また、寿命を迎えるミツバチもいるため、ミツバチの数が本格的に増え始めるのは4月ごろからです。

その後、ミツバチの数は徐々に増え、6月から7月ごろにピークを迎えます。

ミツバチが多いということは、それだけ花の蜜を集めるミツバチがいるということ。

巣箱の周りに十分な蜜源があれば、ハチミツの生産量も増えることになります。

しかし、ピークを過ぎると、ミツバチの数は徐々に減っていきます。

花のない時期にミツバチの数が多すぎると、食料であるハチミツの消費が増えてしまうためです。

そのため、ミツバチの家族が生き延びるのに必要な範囲で数を減らし、採蜜時期に集めたハチミツで冬を越す準備をします。

 

「さくらの雫」と「はるの詩」の特徴について

「さくらの雫」は、ソメイヨシノや山桜などの蜜が主な蜜源です。

これらの花は3月後半から4月にかけて咲きます。

また、ソメイヨシノや山桜に加えて、フジの花の蜜もミツバチが集めることがあり、自然に混ざった場合は「さくらの雫」と分けて「はるの詩」としております。

この時期は、ミツバチにとっては本格的な産卵が始まったばかり。

まだまだ一人前のミツバチが少ない時期です。

また、気温が低い日も多いため、長時間屋外で活動するのが難しいこともあります。

そのため、たとえ花がたくさん咲いていても、蜜を集めるミツバチの数が少ないため、ハチミツの収穫量はどうしても限られてしまいます。

私たちが分けてもらえるのは、ミツバチの生活に必要な分を差し引いた「余剰分のハチミツ」です。

よって、

  • ミツバチの数
  • 花が咲いている時の天候
  • 気温
  • 花の咲き具合

 

これらの条件が揃わないと、十分なハチミツを採ることができません。

つまり、毎年必ず採れるとは限らないハチミツなのです。

 

「琥珀の輝き」について

一方で、「琥珀の輝き」の採蜜時期は7月なので、ミツバチの状態としては一年の中で最も良いはずです。

それなのに、毎年確実に採れるわけではないのはなぜでしょうか?

 

その理由は、梅雨の時期と重なるためです。

ハチミツの収量は天候や気温にものすごく影響を受けます。

 

1.雨が収量に与える影響

 1-1. 雨の中では飛べない

ミツバチの体は小さく、羽も繊細なため、雨粒が当たると飛行が困難になります。

特に強い雨だと羽が濡れて重くなり、飛び立つことすらできなくなります。

また、雨の中で飛んでいると、風に流されやすく、巣に戻れなくなる危険もあります。

 

1-2. 花の蜜が分泌されない

雨が降ると、花に溜まった蜜が雨水で薄まり、ミツバチが採れる蜜の量が減少します。

また、雨に打たれると蜜の分泌が一時的に止まる花もあるため、ハチミツの収量が減る原因になります。

 

 1-3. 気温と湿度の影響

雨の日は気温が低くなることが多く、ミツバチの活動が鈍くなります。

特に寒い日が続くと、エネルギーを消費しすぎるため、外に出るより巣の中でじっとしていることを優先します。

 

 2.気温が収量に与える影響

花によって温度は異なりますが、適温で蜜の分泌が活発になります。

 

2-1. 気温が低いと蜜の分泌が減る

気温が低いと、花は代謝が低下し、蜜の分泌も少なくなります。

特に15℃以下になると、蜜の分泌がかなり減少し、10℃以下ではほぼ止まることが多いです。

 

その理由:

  • 低温では花の成長や活動が鈍くなり、蜜を作るためのエネルギーも減少する。
  • ミツバチも活動しづらくなり、訪花の回数が減るため、花が蜜を分泌する刺激が少なくなる。

 2-2. 気温が高すぎると蜜が減る・蒸発する

逆に、気温が暑過ぎると、蜜の分泌が減少したり、蒸発してしまったりすることがあります。

 

その理由:

  • 高温すぎると、花が水分を保持しようとし、蜜の分泌を抑える。
  • 乾燥した暑い日には、花に出た蜜がすぐに蒸発してしまい、ミツバチが集める前に失われる。
  • 花が暑さでしおれると、蜜の分泌機能も低下する。

よって、ちょうど梅雨の時期ど真ん中の時期に咲く花から集めてくる「琥珀の輝き」も年によって採れたり採れなかったりするハチミツです。

空梅雨の年だと比較的蜜を集めてきやすい。

日照量や気温の条件も絡んでくるので単純に雨量だけのの問題でもない。

ハチミツって本当に複雑な条件下で生み出される「自然の恵み」なのだなと思い知らされます。

商売的に考えるとかなりリスクの高い商売なので、毎年採蜜時期はドキドキ、ハラハラさせられます・・・

 

 今年採れるといいのですが・・・

こんな理由から、「はるの詩」と「琥珀の輝き」は今年も採れます!!と自信を持ってお伝えすることができません。

もちろん、美味しいハチミツをお届けできるよう、人間ができる範囲で最大限努力をします。

しかし、自然の条件まではコントロールすることができません。

そのため、もし「はるの詩」と「琥珀の輝き」を気に入って頂いていて、今後必要だと思われる方はこの機会に確保して頂くことをオススメします。

もし、今年も美味しいハチミツが採れた際にはまたご連絡させて頂きます!!

 

 あっという間に養蜂の忙しい時期が来る

年が明けると、あっという間に養蜂の農繁期が近づいて参ります。

養蜂部では春に向けて巣箱や巣枠の準備をコツコツと進めております。

農繁期が始まると、怒涛のような日常が始まり息をつく暇もありません。

養蜂も段取りが大切。

しっかり準備をして採蜜時期に備えて参ります。

楽しみにしててくださいね。

 

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ハチミツについてご不明な点や、困った事などございましたら、お気軽にお問い合わせくださいね。

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