mitsubachi note

驚きの世界!みつばちの魅力をたっぷりお届けします♪

こんばんは。
みつばちのーとの田中章雄です。

先日、本物のハチミツと本物ではないハチミツでは、
実はハチミツにもいろいろな種類があるんですよ。
という話をさせていただきました。

雑誌やテレビで
健康のためにハチミツが良いなど、
情報を耳することはありませんか?

実は、
健康のためのハチミツ選びには
気をつけないといけない重要なポイントがあるんです。

今日は、そんなあまり知られていない
ハチミツ選びの重要なポイントを養蜂家目線でご紹介させていただきます。

 

早速ですが、クイズです!

スーパーに並んでいる中国産のハチミツが、なぜキロ1000円で売られているのでしょうか?

 

ほどんど出回っていない
”生ハチミツ”

農林水産省のデータによると、令和3年の
国産ハチミツの自給率は5.5%だそうです。

さらに、”混ぜ物”や”高熱処理
をしていないハチミツ
(以下、”生ハチミツ”と表記)
となると、ほとんど出回っていない事を
ご存知ですか?

精製ハチミツを”混ぜた”場合や
”高熱処理”をした場合は、
特に表示・報告義務がないので、
生ハチミツがどれぐらい出回っているか
正確な統計がありません。

ですが、巷で生ハチミツ
1〜2%程度
出回っていればいい方だろうと
言われております。

 

約150~190種類の栄養素が含まれているハチミツ

ミツバチが集めて来たハチミツには

・ブドウ糖や果糖などの
・体に有用なグルコン酸やクエン酸といった有機酸
・抗菌物質を作り出す酵素
・体内の化学反応を促すビタミンミネラル
・身体の構成素材となる各種アミノ酸
・植物に含まれる様々なポリフェノール

など、約150〜190種類の栄養素が含まれていると言われております。

そのため、健康のためにハチミツを取り入れるといいと言われています。

ミネソタ大学のハイダーク博士は
1935年にご自身の体をで
ある実験をして見ました。

1日に1.14リットルの牛乳と、
100gのハチミツだけで
3ヶ月生活をしたそうです。

その結果、
だるいとか疲れるということは全くなく
普通にお仕事ができたそうです。

ハチミツの力恐るべしですね。

 

実は、高熱処理をすると栄養素が失われてしまうんです。

ハチミツは60度以上の高熱処理をしてしまうと、
酵素やビタミンといった
一部の栄養素が失われてしまいます。

また、ハチミツ本来の香りや風味が飛び、
ちょっと香ばしい香りになったりしてしまいます。

砂糖を熱するとカラメルのようになって
香ばしくなるあんな感じです。

 

でも、高熱処理をしていないハチミツって結構少ないんです。

約150〜190種類の栄養素が含まれているハチミツですが、

実際、高熱処理していないハチミツって結構少ないんですよね。

高熱処理をする理由はそれぞれですが、

・ミツバチが本体水分をを飛ばして濃縮するところを、早い時期に収穫し、人為的に加熱をいて水分を飛ばしている場合がある。

・ハチミツを機械で瓶詰めする際、ハチミツがネバネバと粘度が高いと瓶詰めができないため、熱処理をしてサラサラの状態にして瓶詰めをする。

・ハチミツを保管している間に固まってしまった結晶を溶かすために必要以上に過熱をする。

など、生産面、瓶詰め、品質面など様々な理由で高熱処理をしています。

実際、加熱加工に関しては表記の義務がないため、

自身が食べているのは高熱処理したものなのか、していないのか、わかりずらいのが現状です。

体に良いと思って食べていたものが、
実は加工によって栄養素が壊れているハチミツだったら、何の意味もなくなってがっかりしてしまいますよね。

でも、そう言った情報って
なかなか知られておらず、
私も養蜂の修行をしている時に
初めて知りました。

情報があまり知られていないので、
1キロ1,000円ぐらいで
スーパーでよく売られているハチミツの味が、
”本当のハチミツ”の味だと
思っている方が多いと思います。

実は私もそうでした。。。
全くハチミツについて無知でした。

でも、それってしょうがなくて、
野菜を作っているほとんどの農家さんが
野菜を自分で売るのではなく
市場やJAなどに出荷するのと同じで、

養蜂家も生産者であって、
ほとんど自分で販売をしません。

というか、瓶詰めもせずに、
一斗缶やドラム缶単位で
〇〇養蜂場とは〇〇蜂蜜とかいう
問屋さんやハチミツ専門店などに
卸している事が多いです。

そうなると、
なかなか生産者と繋がる事ができないし、
このハチミツ誰が採ってるんだろう?
って事もわかりませんよね。

そう考えると、
体のことを思ってハチミツ食べるのであれば、
ハチミツ選びの際は、
高熱処理をしていない』ことがわかるところから購入することがかなり重要に感じてきますよね。

 

まとめ

国産ハチミツの自給率は5.5%
(100本あったら5〜6本しか国産ハチミツは出回っていない)

・さらに、混ぜ物・高熱処理していない『生ハチミツ』は1〜2%程度

・ハチミツには約150~190種類栄養素が含まれているが、高熱処理をしてしまうと一部の栄養素が失われてしまう

・加熱処理に関しては表示義務がない状態である。

健康目的でハチミツを食べるときは『高熱処理』の有無を確認して選ぶ必要がある。

・信頼したショップや、養蜂家など顔の見える生産者で購入する必要がある。

 

みつばちのーとの
『本物のハチミツ』をお届けする際の2つのルール

今から8年以上前、
養蜂家の師匠となった人物に出会いました。

それまでは全く養蜂について
知識も経験もなかった私ですが、

師匠と出会ってから
初めてミツバチに触れ、
師匠が採った
”本物のハチミツ”
を初めて食べた時に

「今まで食べていたハチミツって
なんだったんだ!?」

という衝撃を受けました。

みつばちのーとでは、

蜜源や土地、
採蜜時期に楽しめるハチミツの味、
風味など
本物のハチミツの美味しさ』を感じてほしい。

そのために、独立する際に
2つのルールを決めました。

①高熱処理をしない

豊富に含まれている栄養素をそのままとって頂けるよう

ミツバチが花から集めた蜜を濾して、
瓶詰めしただけの
高熱処理』をしていないハチミツをお届けしています。

私どものハチミツは結晶してしまった場合、
40℃〜45℃の温度管理を行い、
ハチミツ本来の栄養素が失われないよう
気を使って溶かしてます。

②ミツバチが集めてきた蜜に混ぜ物をしない
(ただし、イチジクとかカカオとかナッツとかは別です。)

混ぜ物しないのは当たり前だと思うのですが、
精製ハチミツと呼ばれるハチミツ由来の
甘味料や水飴などでカサ増しをすることは絶対にしません

そんなことしてしまうと美味しくなくなってしまうと思っております。

せっかく数あるハチミツの中から
私どものハチミツをお選び頂いた訳ですから
美味しく、天然のハチミツを召し上がって
頂きたいですからね。

私どもみつばちのーとは召し上がって頂いた方に
少しでも感動してもらえるようなハチミツを
お届けしていきたいと思って
余計な物を混ぜていない
天然のハチミツにこだわって
ご提供させて頂いております。

PS.

先ほどの話を聞くと、
「何度までなら大丈夫なの?」
と心配になってきますよね。

私も色々調べているのですが、
研究者さんによって見解が異なり、
45℃までなら大丈夫、
50℃、55℃、65℃など様々です。

資料をどこにしまったのか
参照先が不明なんですが、
ある研究結果では、
55℃以上だと数十秒で、
65℃だと数秒で
ある酵素が失われてしまう
とのことでした。
もちろん高温状態でも
生き続ける酵素もあるようです。

また、天然のハチミツは、
寒くなるとどうしても結晶します。

結晶しても品質的に全く問題ありません。

結晶を元に戻す際、
ハチミツの栄養素を気にするようでしたら、
お風呂位の温度でゆっくり湯煎してください。

ハチミツの結晶についてはコチラをご覧ください。

なんでハチミツが白く固まっちゃうの?

PPS.

毎日のハチミツ習慣におすすめは、スティックハチミツです。

毎日体の為にハチミツを食べるなら、スティクタイプのハチミツがおすすめです。

実は、スティックハチミツも、栄養素が詰まったハチミツをお届けしたいと思ったため、高熱処理をしないで詰めてもらえるところを探すのが一苦労でした。

やっぱり粘度の関係でこういうスティックタイプのハチミツで、熱を加えずに詰めるのって難しいみたいなんですよね。

スプーン一杯分(7g)入った個包装で、使い切りなので、毎日1本食べる、2本食べるなど決めれば毎日無理なく習慣にすることができますよ。

ハチミツ本来の栄養素が詰まったスティックで、無理なくハチミツを習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか??

 

PPPS.

いよいよ2023年の養蜂活動が忙しくなってきます。

養蜂場では、紅白の梅が咲き誇り、
辺りにふわ~っといい香りが漂います。

そこへミツバチたちが集まり
周りがにぎやかで華やかになってきました。

毎年梅や桜が咲く姿を見ると

「いよいよ春の養蜂シーズンが近づいて来たなあ。」

そわそわ、ドキドキ胸が高鳴ります。

今年もおいしいハチミツをお届けできるように頑張りますね♪