高校生たちが来ました。

養蜂場で、一緒に汗をかいた一日。
こんにちは。
養蜂部のマサルです。
5月の伊豆は、新緑が賑やか〜!
キレイです。
でも、じつはこの春は、少し悔しい始まりでした。
冬から春先にかけての天候の影響もあり、
ミツバチたちの増え方が、いつもよりゆっくりで。
3月に桜が咲き始めたころ、
「もう少しハチが増えていてくれたらなあ」
と、巣箱を見ながら思っていました。
自然のことなので仕方ない。
そう分かってはいるのですが、
やっぱり悔しいし、切ないですね。
でも、そんな春に、
とてもうれしい出会いがありました。
「かえつ有明高等学校」の生徒さんたちと一緒に、
養蜂をする機会がありました。
出会いは、みつばちサミットでした。

生徒さんたちは、
「かえつ有明はちみつプロジェクト」というサークルのメンバーです。
校舎の屋上でミツバチを飼い、
養蜂活動をされているそうです。
生徒さんたちと出会ったのは、
昨年開催された「みつばちサミット」というイベントでした。
このイベントの中で、
各学校の養蜂サークルが、
日頃の活動を発表します。
かえつ有明高校のみなさんは、
養蜂のほか、幼稚園を訪問して採蜜体験会を開いたり、
マルシェで自分たちのハチミツを販売したり。

ただハチミツを採るだけではなく、
「養蜂を通して、自分たちだけでなく社会を幸せにしたい」
「天然ハチミツを通じて、社会を元気にしたい」
そんな発表を聞いて、
正直、僕はびっくりしました。
高校生なのに、
ここまで考えているんだ。
自分たちで考えて、
動いて、
人に伝えようとしているんだ。
すごいなあ。
そんな気持ちでした。
そのあと、
「何か一緒にできたらいいですね」
と声をかけたことがきっかけで、
今回の交流が始まりました

その後、何度かやりとりを重ねる中で、
生徒さんたちから、
「みつばちのーとの養蜂場で、
実際の作業を体験させてもらえませんか?」
というお話をいただきました。
校舎の屋上での養蜂とはまた違う、
プロの養蜂場の現場。
そこで、巣箱の点検やミツバチのお世話を体験しながら、
自然とともに生きることや、
ハチミツが生まれるまでの過程を感じてもらう。
そんなプロジェクトとして、
今回の取り組みが始まりました。
そして、いよいよ当日を迎えました。
いよいよ養蜂場へ

今回の目的は、
養蜂の現場や作業を通して、
自然とともに生きることや、
その豊かさを一緒に感じてもらうことでした。
僕たち養蜂家の仕事は、
ミツバチが気持ちよく暮らせるように、
巣箱の中の環境を整えてあげることです。
女王蜂は元気かな。
卵は産んでいるかな。
病気はないかな。
エサは足りているかな。
蜜は入っているかな。
そんなことを見ながら、
ミツバチたちのお世話をしています。
自然相手なので、
思うようにいかないこともたくさんあります。
でも、だからこそ、
プロの養蜂の現場を肌で感じてもらうことで、
生徒さんたちに何かひとつでも伝わったらうれしいな。
そんな思いで、
当日を迎えました。
生徒さんたちが養蜂場に入って、
まず驚いていたのは巣箱の数でした。
今回見てもらった養蜂場には、
約30箱の巣箱があります。

ずらっと並ぶ巣箱。
そのまわりを飛び交うミツバチたち。
ブンブン、ブンブン。
「うわあ、すごい……」そんな声が聞こえてきました。
この日の作業は、
巣箱の中を一箱ずつ点検していく
「内検(ないけん)」です。
巣箱のフタを開けると、
ふわっとハチミツの香りが広がります。
「これ、何のハチミツですかー?」
生徒さんたちの声が、
ぱっと明るくなりました。
でも、巣枠には、
たくさんのミツバチがびっしり。
最初はみんな、少しこわごわです。
普段行っているとはいえ、
まさに自然のなかでのハチさんたちに驚いたようです。
手に持つ巣枠には、
びっしりハチがついています。
「重いですね」
それでも、両手でそっと巣枠を持ち上げて、
じーっと見つめる目は真剣そのもの。
女王蜂を見つけたときには、
「あ、いたいた!」
「かわいい!」
と、みんな笑顔。
うわあ、見つけられた!
その声を聞いて、
僕もなんだかホッとしました。
一緒に汗をかいて、お弁当を食べて

午前中の作業を終えると、
お待ちかねのお昼ごはんです。
養蜂部スタッフと生徒さんたちで、
輪になってお弁当を食べました。
森の中を、
心地よい風が通り抜けていきます。
一緒に汗をかいたあとのお弁当は、
やっぱり特別ですね。
「自然の中で食べるお弁当って、なんでこんなにおいしいんだろうね」
「今日は人生最高の一日です」
「天然ハチミツを採るためには、こんなに苦労があるんですね」
と、会話が途切れません。
一緒に汗をかくだけで、
年齢も立場も関係ないつながりが生まれました。

午後になると、
生徒さんたちも少しずつ作業に慣れてきました。
でも、途中でひとつハプニングがありました。
生徒さんが、
初めてミツバチに刺されてしまったのです。
痛かったと思います。
大丈夫かな、と心配しました。
でも、その生徒さんは幸い大事にいたらず、
そこでやめることなく、
最後まで作業を続けてくれました。
最後の巣箱を見終わったとき、
みんな、ほっとした表情をしていました。
慣れない作業で大変だったと思います。
でも、終始笑顔。
高校生パワーってすごい!
それが、とても印象に残っています。
僕の方が、教えてもらった一日でした。

作業のあとは、
生徒さん一人ひとりが、
自分で考えてきた課題について発表してくれました。
「都会でできる養蜂」
「日本の畜産・農業の課題」
「農家さんやお客さんとのつながり」
「セルフケアとしての養蜂」
テーマはそれぞれ違いますが、
「新たな視点が生まれた」
「知識が深まった」
「別の問題意識が芽生えた」
という意見を聞くことができました。

今回の体験が、
生徒さんたちの学びの一助になれたのなら、
養蜂家として、こんなにうれしいことはありません。
みつばちの世界では、
自分のためだけに動く者はいません。
女王蜂のため。
幼虫のため。
巣の仲間のため。
これから生まれてくる命のため。
小さな一匹一匹が、
それぞれの役割を果たしながら、
ひとつの群れを支えています。
日本の未来を想い、
地域や社会のことを考える生徒さんたちの姿は、
まさにミツバチたちのようでした。
一匹の力は小さくても、
誰かのためにという思いでつながったとき、
地域や社会を動かす力になる。
養蜂には、
そんな力があるのかもしれません。
僕の方が教えてもらった一日でした。
帰りに、生徒さんたちを駅まで送ったときのことです。
「採蜜はいつですか?」
「そのときも来たいです!」
そう言ってもらえました。
うれしかったです。

かえつのみんな、ありがとう!
文化祭、楽しみにしていますよ!
採蜜体験会、
いよいよ募集スタートします🍯

今年も「採蜜体験会(さいみつたいけんかい)」の募集がはじまります!
私はじめ、養蜂部全員で、体験会でご案内しますよ!
■募集開始
5/13(水) メールにてご案内いたします。
■こんな体験ができます
- 養蜂家によるミツバチのお話
- 採蜜体験
- ミツロウキャンドルづくり
- バーベキュー など
昨年の様子はこちらの動画からご覧いただけます。
▶︎ 採蜜体験会の様子はこちら
皆さまとお会いできるのを、楽しみにしております🍯


▽ハチミツQandA
ハチミツが白い!カビ?と質問をいただきますが…それ『結晶』なんです。
品質にはなんら問題はございません。こちらをご参考に召し上がってくださいね。


ハチミツについてご不明な点や、困った事などございましたら、お気軽にお問い合わせくださいね。
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