ハチミツは優しい甘さが味わえる天然の甘味料ですが、さまざまな食べ物・飲み物・調味料と相性がいいことを知っていますか。

この記事では、ハチミツと相性がいい食べ物や飲み物について、ジャンル別に詳しく紹介します。実際の食べ方や相性がいい理由なども紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

まず確認！ハチミツと食べ合わせが悪いものはある？

まず、ハチミツと一緒に食べてはいけない組み合わせについて紹介します。

結論から言うと、ハチミツと絶対に組み合わせてはいけない、といった食材はありません。

ただし、中国発祥の薬膳の考え方では、以下の食べ合わせは相性が悪いと考えられているようです。

• ハチミツ×ニラ
• ハチミツ×玉ねぎ
• ハチミツ×ネギ
• ハチミツ×豆腐

ハチミツとニラ・玉ねぎ・ネギの食べ合わせについては、腸内環境を整える効果のあるハチミツと食物繊維豊富なこれらを組み合わせると、逆に下痢や腹痛を引き起こす可能性があるとされています。

また、豆腐×ハチミツの食べ合わせは、ハチミツに含まれる酵素によって、豆腐のたんぱく質が分解されて栄養価が下がる、と言われているようです。

しかしながら、これらはハチミツに期待できる腸内環境改善効果や酵素の働きによる影響ともいえるため、体質や体調に合わせた取り入れ方を考えたり、極端な食べ過ぎを控えたりすれば、健康を大きく害することはないと考えられるでしょう。

（参考：泰生堂薬局｜薬膳）

ハチミツに合う食べ物（料理・食材）一覧

ここでは、ハチミツとよく合う食べ物について紹介します。定番の組み合わせから意外な組み合わせまで紹介するので、参考にしてみてくださいね。

ハチミツ×パン

ハチミツ×パンは、多くの人が知っている定番の食べ合わせのひとつでしょう。

ハチミツの優しい甘さとパンの小麦の香りは相性抜群で、定番の食パンだけでなく、フランスパンやライ麦パンなど、さまざまな種類のパンを美味しく引き立てます。

トーストした温かいパンにハチミツを乗せると、ハチミツの本来の香りがより一層楽しめますよ。

ハチミツ×チーズ

ハチミツ×チーズもよく見かける食べ合わせで、チーズたっぷりのピザにハチミツをかけたクワトロフォルマッジピザも有名なメニューのひとつですね。

塩気のあるチーズに甘いハチミツを組み合わせることで、チーズの塩気が中和され、チーズならではのクリーミーさが引き立ちます。

ハチミツはどんなチーズにも合いますが、なかでも青カビチーズの代表であるゴルゴンゾーラ×ハチミツは「黄金コンビ」とも言われるほど相性抜群。
ゴルゴンゾーラのような青カビチーズはクセが強いのが特徴ですが、ハチミツがそのクセをマイルドにして食べやすくしてくれるのです。

【作り方】

1. クラッカーや薄く切ったバゲットを用意する
2. ゴルゴンゾーラチーズを乗せる
3. 上からハチミツを回しかける

ハチミツ×肉料理

ハチミツは、肉料理にも適しています。

甘みをつける調味料としてハチミツを使用するのはもちろんですが、それ以外にも肉をやわらかく仕上げるための下ごしらえとしても活躍してくれます。

これは、ハチミツに含まれる果糖が肉の保水性を高めることによる効果で、肉の下味としてハチミツを揉みこむことで、肉が固くパサつくのを防ぎ、やわらかくしっとりとした仕上がりにすることができます。

肉をやわらかく仕上げるハチミツレシピの一例として、以下も参考にしてみてください。

『スペアリブのオーブン焼き』
【材料】

• 豚スペアリブ　500g
• ハチミツ　大さじ1
• 醤油　大さじ1.5
• ケチャップ　大さじ1
• 粒マスタード　小さじ1
• おろししょうが　小さじ1
• 砂糖　小さじ1

【作り方】

1. 調味料をすべて混ぜ合わる
2. スペアリブを調味料に半日以上漬け込む
3. 200℃のオーブンで30分程度焼く

スペアリブは固くなりやすいですが、ハチミツを加えた調味料と揉みこんでつけておくことで、しっとりやわらかい仕上がりになります。
下準備さえしておけばあとはオーブンで焼くだけの簡単レシピのため、ぜひ試してみてください。

（出典：甘味料としての糖類）

ハチミツ×チョコ

ハチミツとチョコレートはどちらも甘いもの同士ですが、カカオの芳醇な香りとハチミツの上品な甘さの両方がバランスよく楽しめる相性のいい組み合わせです。

市販品でもハチミツ入りのチョコレートボンボンや生チョコ、チョコレートケーキなどが販売されており、両者の相性のよさが感じられます。

ハチミツ×ヨーグルト

ハチミツとヨーグルトもよく見かける食べ合わせですが、この2つの食べ合わせは味の相性だけでなく、腸内環境改善への効果としてもいい組み合わせです。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は、腸内環境をサポートする成分ですが、ハチミツに含まれるオリゴ糖はこの善玉菌を増やす効果があります。

そのため、ハチミツ×ヨーグルトの食べ合わせは、腸内の善玉菌を効率よく増やし、腸内環境を整える効果が期待できるのです。

ハチミツヨーグルトを作る際は、プレーンヨーグルト100gにつき、ハチミツ大さじ1杯程度が目安となります。

（出典：オリゴ糖 | e-ヘルスネット｜厚生労働省）

【参考】ハチミツに合うお菓子は？

ハチミツはお菓子作りの材料として使われることも多いですが、その活用方法は多岐にわたります。

ここでは、そのなかでも特にハチミツと相性のいいお菓子について、一覧で紹介します。

• ハチミツ×マフィン
• ハチミツ×クッキー
• ハチミツ×マドレーヌ
• ハチミツ×レアチーズケーキ
• ハチミツ×ゼリー

ハチミツはさまざまなお菓子に合いますが、なかでもマフィンやクッキーなどの焼き菓子との相性がよく、ハチミツならではの優しい甘さとコク深い味わいを表現してくれます。

また、ハチミツには保水性があるため、マフィンやマドレーヌなどに加えると、生地をふんわりやわらかく仕上げてくれるというメリットもあります。

ハチミツに合う飲み物一覧

ハチミツは飲み物と組み合わせても美味しく食べることができます。
ここでは、そのなかでも特に相性のいい飲み物について、その味わいや期待できる効果などとともに紹介します。

ハチミツ×アールグレイ（紅茶）

ハチミツ紅茶はよく見かける組み合わせですが、柑橘類のベルガモットの香りがつけられたアールグレイは、特にハチミツとの相性がいいと評判です。

アールグレイは渋みも少なく、すっきりとした香りが楽しめるため、ハチミツの上品な甘さを存分に楽しむことができますよ。

ハチミツ×牛乳

ハチミツ牛乳は、牛乳とハチミツそれぞれの甘みが絶妙にマッチする相性のいい飲み物としておすすめのひとつです。

ハチミツにはもともと善玉菌を増やして腸内環境を整える効果がありますが、牛乳に含まれるラクトースという糖類も善玉菌を増やす働きがあるため、便秘に悩む人などにも試してほしい組み合わせといえそうです。

温かいハチミツ牛乳はリラックス効果も期待できるため、夜に取り入れるのもおすすめですよ。

（出典：牛乳を飲むと便秘になりにくくなりますか？｜日本乳業協会）

ハチミツ×お湯

ハチミツをお湯に溶かした飲み物も、手軽に取り入れやすいハチミツドリンクとしておすすめです。

お湯200mlに対して、小さじ1〜大さじ1杯程度のハチミツを加えると、ハチミツの優しい甘みとほんのりとしたハチミツの香りを楽しむことができます。

ハチミツ×お湯の組み合わせは、白湯をそのまま飲むのがあまり得意ではない人、ダイエット中だけど少し甘い飲み物が飲みたいという人、就寝前にハチミツを取り入れたい人などに特におすすめの組み合わせといえるでしょう。

※ハチミツの酵素は熱に弱いため「ハチミツ×温かい飲み物」の組み合わせにする際は、飲み物の温度に注意が必要です。ハチミツによる健康効果を最大限生かしたい場合には、飲み物を50℃程度まで冷ましてからハチミツを加えるようにしましょう。

（出典：ハチミツの科学）

【参考】ハチミツは冷たい飲み物に溶ける？

ハチミツは冷たい飲み物にも溶けますが、その飲み物の温度やハチミツの温度、ハチミツの種類などによっては溶けにくい場合があります。

そうした場合は、あらかじめ別のカップにハチミツと少量のお湯を混ぜてハチミツの粘度をゆるくしておくと、冷たい飲み物にもサッと溶けやすくなりますよ。

飲み物とハチミツの温度差が大きいほどハチミツは溶けにくくなる傾向があるため、氷を入れるときには、氷を入れるより先にハチミツを混ぜておくのがおすすめです。

ハチミツと合う調味料一覧

ハチミツは甘みを出す調味料としてもよく使われますが、ほかの調味料と組み合わせることでまたひと味違った味わいを楽しむことができます。

ハチミツとよく合う調味料としては、以下が挙げられます。

• ハチミツ×醤油
• ハチミツ×味噌
• ハチミツ×マスタード（からし）
• ハチミツ×バター
• ハチミツ×ケチャップ
• ハチミツ×ソース

醤油や味噌は甘辛い味付けの定番として、家庭料理だけでなくレストランなどでもよく使用される組み合わせです。

ハチミツとほかの調味料を組み合わせると、砂糖よりもコクのある甘みを表現することができ、深みのある味わいとなるのが特徴です。

ハチミツは砂糖よりも甘みが強く、カロリーも低いため、砂糖をハチミツに置き換えることで摂取カロリーを抑えることにも繋がりますよ。

ハチミツに意外な組み合わせ・使い方はある？

ここまでハチミツと相性のいい食べ物・飲み物・調味量について紹介しましたが、なかには意外な組み合わせもあります。

ハチミツ×納豆

ハチミツ×納豆は驚く組み合わせかもしれませんが、意外とリピーターが多い食べ合わせのひとつです。

【食べ方】

1. 納豆に付属のタレを加え、よく混ぜる
2. そこへ小さじ1杯程度のハチミツを加える
3. ねばりが強くなるまでしっかりよく混ぜる

納豆にハチミツを混ぜることでほんのりとした甘みが加わり、納豆をそのまま食べるよりも食べやすい、納豆の臭みが気にならなくなる、といった口コミも多くみられます。

美味しく食べるポイントは、しっかりよく混ぜること。
ハチミツを加えてよく混ぜることで、納豆のねばり強くなり、よりふんわりとした食感を楽しむことができます。

ハチミツの量によってはデザートのような味わいになるという口コミもあるため、気になる人はぜひ試してみてください。

ハチミツ×コーヒー

コーヒーに甘みをつけるときは砂糖を入れるのが定番ですが、実はハチミツとの相性もいいことで知られています。

ハチミツを入れたコーヒーは、砂糖よりもコク深い味わいになるのが特徴で、砂糖入りコーヒーとはまたひと味違った味わいが楽しめます。

また、ハチミツ×コーヒーの組み合わせは、喉の痛みや咳の症状を緩和する効果があるとも言われており、健康へのメリットも期待できる組み合わせです。

（出典：Honey plus coffee versus systemic steroid in the treatment of persistent post-infectious cough: a randomised controlled trial – PubMed）

ハチミツ×きゅうり

ハチミツと野菜の食べ合わせはあまりイメージがないかもしれませんが、きゅうりにハチミツをかけると、メロンに近い味わいを楽しむことができます。

きゅうりとメロンではまったく味が違うと思う方も多いかもしれませんが、実はこの2つはどちらもウリ科の植物。
そのため、きゅうりに甘みをプラスすると、メロンに近い味わいを表現できるのです。

よりメロンらしい味に近づけたい人は、皮をむいたきゅうりを半日程ハチミツにつけておくのがおすすめですよ。

さまざまな食材・飲み物と相性のいいハチミツを効果的に取り入れよう◎

この記事では、ハチミツと相性のいい食べ物や飲み物について詳しく紹介しました。
ハチミツはさまざまな食材と相性がいいだけでなく、食べ合わせによってはより高い健康効果が期待できることもわかりましたね。

ハチミツの多彩な健康効果を最大限生かしたいという人は、混ぜものが一切入っていない「純粋ハチミツ」を選ぶことも大切です。

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組み合わせる食材によってハチミツの種類を変えて楽しむこともできるため、ぜひ『みつばちのーと』のハチミツをチェックしてみてくださいね。