2023年を振り返ってみる

こんばんは。
みつばちのーと代表の田中章雄です。
ついに、先週の土曜日・・・
『清夏の薫り』の採蜜が無事終わりました!!
ということは、
今年の採蜜はすべて終了ということになります。
いつも言っている気がしますが、
今年も長いようであっという間の採蜜シーズンでした。
昨年は天気に左右され
思うように採蜜できなかった1年でしたが、
今年は天気も味方してくれ
例年以上にハチミツを採ることができて、ほっとしております。
酷暑が続き、
毎日、「暑い、暑い・・・」と嘆いていましたが、
そんな日が終わってしまうと思うと、ちょっと寂しいような気もします。
日々バタバタしていて
なかなか採蜜のご報告ができていなかったので、
ここで、
2023年に採れた主なハチミツを振り返ってみたいと思います。
■はるの詩

私たちが巣箱を置いている伊豆半島。
主な蜜源として3月下旬から4月上旬にソメイヨシノや山桜が咲き、
その後4月中旬ごろにはヤマフジが咲き始めます。
そして、アカシアやエゴノキ、ミズキなどなど様々な花が咲き始めます。
その花の単一ハチミツが採れるほどの花は咲きませんが、
山肌は彩り豊かな春景色を見せてくれます。
今年は全体的に、花が咲くのがとても早くかった!!
5月中旬 『はるの詩』採蜜

異常に早い開花に、
養蜂部は、作業スケジュールの調整に大忙し。
本当はもう1〜2週早く採蜜したかったのですが、
ただでさえ忙しい時期。
雨が降ると作業が計画通り進まず、
採蜜の日程に影響が出てしまいます。
花が咲いても雨が続くと、
ミツバチは蜜を集めに行けないどころか、
巣箱の中のハチミツを食べながら生活するので
採蜜できるハチミツが減ってしまいます。

また、このあとミツバチが集める花が少なくなってきます。
ハチミツを採りすぎるとミツバチに負担がかかったり、
女王蜂の産卵量が減りその後の採蜜に影響したり・・・
だから、採蜜のタイミングはかなり慎重だったのです。
そして、
今年の『はるの詩』の味わいはというと・・・

フジが強いのか、ほかの花の蜜がはいっているのか?
去年の『はるの詩』に比べて、
とても濃厚な味わいのハチミツが採れました!!
うちのハチミツで言うと、
黒糖のような味わいで人気の『琥珀の輝き』にちょっと近い、
でももうちょっとフルーティな感じかな??
(語彙力がなくてすみません)
■花々の雫

『はるの詩』の採蜜後、
ハゼの木とエゴノキ、クロガネモチといった
樹木の花の蜜が入ってきます。
この時期は比較的雨が少なく、
ミツバチの生育も順調!
そうすると
蜜がどかっと巣箱に貯まってきました。
なんだか、
今年の『花々の雫』は期待できそう!
5月下旬〜6月上旬 『花々の雫』採蜜

今年は昨年に比べて天気にも恵まれ、
思った以上の量を採ることができました!
採蜜の期間は、全部で3週間。
伊豆にある数か所の養蜂場の採蜜をしましたが、
味見をしてみると、1缶1缶それぞれ味が違うんですよね。
蜂場の周辺に咲く花の種類によって、
こんなにも変わるハチミツの味。
「やっぱりハチミツって奥深くて面白いなぁ」
そんなことを改めて思わせてくれました。
■琥珀の輝き

黒糖やメープルシロップのように
優しくてコクのあるハチミツ。
隠れファンみたいな方もいらっしゃるこのハチミツは、
全く採れない年もあれば、採れる年もある。
食べると優しく包み込んでくれるような
生産者からするとツンデレ的なハチミツ。
というのも、
花が咲く時期が伊豆だと
おおよそ6月下旬から7月上旬ぐらいの
“梅雨ど真ん中” の時期なんです。
雨が多く、雨の日は
花が咲いてもミツバチが飛んでいけない!
雨が少なくても、
花が咲かなくては蜜がない!
というこの時期の養蜂場。
今年で9年目を迎える私ですが、
採蜜できたのは3回か4回。
正直、採蜜できる日までは
「今年は採れるかな…」と心配でした。
7月下旬 『琥珀の輝き』採蜜

6月下旬。
今年の梅雨は雨続きの日が少なく、
主要蜜源のクリ、トウネズミモチ、クマノミズキがたくさん咲いてくれました!
しかしその分、咲き終わるのも早かった!!
養蜂場によっては、
花の蜜がなくてストレスを抱えているミツバチもいました。
巣箱を内検中に、
機嫌を損ねてしまい刺されてしまったことも・・・
「クマノミズキ」の花は、
伊豆の養蜂場の中でも
特に熱海に多く自生し咲いていたおかげで
その蜂場だけ、
『琥珀の輝き』を採ることができたんです!
ちょっと濃いめのやさしい感じのハチミツが好きな方は一度召し上がってみてほしい♪
ホットミルクやカフェラテとかにも合うし、
バタートーストとかにも合いますよ。
花々に引き続き、いい流れだな♪
と嬉しい採蜜結果。
■清夏の薫り

みつばちのーとで採蜜しているハチミツで
1年の締めくくりのハチミツ。
このハチミツの採蜜が終わると、
長かったようで短かった採蜜は終了。
7月中旬あたりから咲き始める
カラスザンショウという花は
伊豆半島のあちらこちらに咲いています。
この花の蜜は糖度が低くて、
採蜜のタイミングを間違えると
水分量が多くハチミツとは言えず、
発酵してしまいます。
糖度が低いハチミツを一斗缶で保管していると
発酵して中の圧力が高まって、
一斗缶がボコボコになって、
キャップがたまにポーンと飛ぶことがあります。
独立したばかりの頃の失敗をいかして
採蜜は蜜蓋がしっかりとかかってから採蜜します。
それでも糖度はハチミツの中でも低めなんですけどね。
8月中旬〜9月2日 『清夏の薫り』採蜜!

花が咲き終わり、
糖度もしっかり上がった8月中旬、いよいよ採蜜!
痺れるような暑さの中、
2週間かけて採蜜を行いました。
今年の清夏は、予想以上の貯め具合!!
私もマサルさんも「お祭りだ!」と大興奮。
特に、昨年完成した新しい蜂場。
まだ小さかったミツバチの家族が、
今年は大きな家族となって、たくさんの蜜を集めてくれました。
今までで1番採れたんじゃないか?というくらい
嬉しい結果となりました♪
■採蜜以外の作業が実は大切

養蜂=採蜜
をイメージされる事が多いと思います。
「採蜜のない時期は仕事あるんですか?何してるんですか?」
とよく質問をいただくのですが、
採蜜結果というのは
普段のプロセスの結果であって、
採蜜以外の時期のミツバチの管理の方が大切で。
いかに採蜜にむけて準備をしているかで採蜜量が変わります。
採蜜している時期には、
同時並行で翌年のミツバチを管理してます。
野菜で言うと苗づくりをしている感じで
私たちは「育成群」と呼んでいるのですが、
新しい女王蜂を誕生させて、
産卵能力の高い女王蜂が来年に向けて
産卵しミツバチの数を増やし
翌年のエースとして活躍してもらいます。

(↑女王蜂が生まれるように移虫しているところ)
また、秋の管理が大切で、
いかに秋の産卵を増やして、
そこで生まれたミツバチが健康で数を確保できるかが
翌年の採蜜結果につながってきます。
なので採蜜は重労働ですが、
採蜜だけを気にしているのではなく、
採蜜しながら翌年の準備も進めているんです。

あれやこれや書いてしまって
長文になってしまいました。
最後までご覧いただき、
ありがとうございました。
私たちの想い
『ハチミツや自然を通じて”豊かさ”をご提供する』
を実現できるよう、
日々1歩1歩、
目に見えないぐらい小さな成長かもしれませんが、
お役に立てるよう頑張っていきたいと思っております。
どうぞこれからもよろしくお願いします。
