mitsubachi note

森とかき氷、夏の富士山

文大須賀貴子
森とかき氷、夏の富士山
山頂を目指さない
親子の富士山あるき

こんにちは。
みつばちのーとの大須賀たかこです。

先日、息子と一緒に、
富士山の御殿場口新五合目付近をハイキングしてきました。

幕岩を経て、二ツ塚へ歩くコース。

今回、山頂は目指しません。

息子の目的は、
陸上のトレーニング。

私の目的は、
富士山の森でのんびり森林浴です。

同じ道を歩いていても、
楽しみにしていることは、それぞれ。

「山頂を目指さないけど、
富士山に癒されたい!」

そんな気持ちで、
親子の山歩きが始まりました。

■鳥の声を聞きながら、森の中へ

入り口の看板からすぐに木立の間を歩いていきます。

あちこちから聞こえる鳥の声。

風に揺れる木々。

葉のすき間から差し込む、
やわらかな光。

「ああ、気持ちいい」
森ってなんでこんなに気持ちがいいんだろう。

歩き始めてすぐに、
日常から少し離れたような気持ちになりました。

足元に目を向けると、
そこには小さな苔の世界が広がっています。

ふわふわで、やわらかそうで、
思わず立ち止まってフワフワにそっと触れてみます。

息子も、

「わあ」

と声をあげ、
そっとやさしくなでていました。

陸上のトレーニングと言いながらも、
こうして同じものを見つけて立ち止まる時間は、
なんだかうれしいものです。

■幕岩で、甘いひと休み


順調に幕岩まで歩いたところで、
少し休憩することにしました。

この日のおやつは、
ハチミツ屋さんだから、やっぱり!

スティックハチミツと
レモンのハチミツ漬けです🍯🍋

歩いたあとの体に、
ハチミツのやさしい甘さが
じんわりとしみわたります。

「さあ、元気をチャージしたら出発!」

ここまでは、鳥の声や苔を楽しみながら歩く、
気持ちのよい森の道でした。

ところが、この先から、
少しずつ山の雰囲気が変わっていくのです。

■ここから、思っていたより大変でした

コース上のポイントで、幕岩から四つ辻へは
一気に登り道となります。

息子は軽やかに、
どんどん先へ登っていきます。

一方の私は、息を切らしながら、
一歩ずつ前へ。

「ちょっと待ってー!」

と声をかけながら、
息子の姿を見失わないようにするのに必死でした。

四つ辻を過ぎると、
それまでとは景色が一変しました。

森林限界となり、木々が少なくなってきました。

黒い小石と砂が広がる、富士山らしい道が続いています。

森の中とは違って、
少し足を取られやすい道。

「森の中とは、歩き方が違うな……」

息子は変わらず軽やかに進んでいきますが、
私は歩幅を小さくしながら、
ゆっくりと進みました。

さらに、ところどころ
道が分かりにくい場所もあります。

この日は雲が多かったため、

「ここで霧が出たら、怖いな……」

と、内心どきどき。

息子にもあまり先へ行かないよう声をかけ、
目印を探しながら進みました。

正直に言うと、
一気に疲れました。

「山頂を目指さないから、少し気楽かな」

なんて思っていた自分に、
教えてあげたいくらいです。

■雲の中でも、その日だけの景色

この日は、
富士山の山頂は雲の中でした。

せっかく富士山へ来たのだから、
できれば山頂も見たかったな。

そんな気持ちも少しありましたが、
歩いてみると、それだけではありませんでした。

森の中に響く鳥の声。

光を受けた、やわらかな苔。

富士山らしいザレ場の道。

肌に触れる、
ひんやりとした風。

その日にしか出会えない景色を、
たくさん楽しむことができました。

登り終えて振り返ると、

体は疲れているのに、
気持ちはすっきり。

「歩いてきてよかったな」

そんな小さな達成感に包まれました。

■最後のお楽しみは、下山スイーツ

無事にルートを歩き終え、
山小屋でかき氷をいただきました🍧

下山めしならぬ、
下山スイーツ!

歩き終えたあとの冷たいかき氷は、
もう、格別でした。

これがあるから、
山歩きはやめられないのかもしれません。

山小屋の方、
ごちそうさまでした。

■同じ山でも、楽しみ方はそれぞれ

息子にとっては、
体を動かすトレーニングの時間。

私にとっては、
森の空気を味わい、
小さな自然を見つける時間。

親子で同じ山を歩いていても、

立ち止まって深呼吸したり、
足元に広がる小さな世界を見つけたり、
思い切り体を動かしたり。

それぞれの楽しみ方で、
一緒に同じ道を歩く。

そんな一日も、
いいものですね🌿

【今回歩いたコース】

富士山御殿場口新五合目 駐車場から
幕岩~四つ辻~二ツ塚下塚~大石茶屋

※途中には、道が分かりにくい場所や、足元が滑りやすい場所があります。事前にルートを確認し、登山地図や地図アプリを用意したうえで、天候と時間に余裕を持って歩くことをおすすめします🍯