こんにちは。
養蜂部の大須賀 将(まさる)です。
朝晩冷え込むようになりましたね。
みなさんはミツバチというとどんなイメージをお持ちですか?
刺すから怖いなあ…
ハチミツを採る昆虫…
集団で生活する虫…。
養蜂スタッフを始めたころです。見てください、この防護服。
刺すから怖いなあ、刺されたくないなあ、早くこの場を去りたい。と仕事をするのにもへっぴり腰。
それが今ではもっと見たい!もっと近づきたい!もっと好かれたい!とまるで恋する少年です。
今日はミツバチと4年の歳月を過ごした中で感じたミツバチのここが凄い!をお伝えしたいと思います。
ミツバチは太陽が大好き。
太陽が出ているとご機嫌。羽音は緩やかで優しいワルツのよう。
花から花蜜と花粉を集めることのはベテランのハチさんの仕事。
若いハチにとっては憧れのお仕事なんです。
雲りや雨では蜜集めには行けません。すると勇姿を見せられないベテランは不機嫌に。
だからくもり空の日に巣箱の中を検査するときはいつも以上に気を使います。
巣箱の中を覗いてみましょう。
これは今月撮影したもの。
1匹の女王蜂と働き蜂、それにオスバチ、幼虫、蛹、卵が一つの家族として生活しています。
この家族は2段構成で下部一階は主に子育て、上部二階はエサ(はちみつと花粉)の貯蔵が完了し冬の休眠入ろうとしています。
もう少し細かく見てみましょう。ミツバチは分泌する蜜蝋で巣を少しずつ盛り上げて巣房を作っています。
上の写真は、春から夏の巣枠の状態です。
子育していますねえ、中心部に卵、幼虫、蛹。それを囲むように花粉とハチミツを貯蔵する巣房があります。
春になり辺りの花が咲くと冬の休眠から動き出した働き蜂は、少しずつ花蜜を集め、女王蜂は産卵の数を増やしていきます。
流蜜がピークになるとミツバチたちは慌ただしく動きまわります。
ミツバチの成長に合わせ私たちの点検も慌ただしくなります。
好きな花は?
ところでミツバチにとって花は何でもいいわけではありません。
梅雨で花が少ない時期、冬の休眠期は前もってエサを大量に確保する必要があります。
なので流蜜が多い樹木を1つか2つに絞り
ライバルに負けないよう大勢集中して集めるという性質があります。
太古の昔から人間より多く生きてきたミツバチだからこその知恵でしょうか。
巣箱の中はあたたかい!
冬支度を終えた巣箱。
女王蜂は産卵を止め、働き蜂たちは巣箱内を温めています。
外見からはわかりませんが、巣箱の中は平均35度。
働き蜂たちが筋肉を震わせることで熱を生み出しているのです。その温度を保つため、養蜂家たちはそっと見守り、蓋を開ける内部の点検は春までおあずけです。
今年も、たくさんのハチミツと彼らの生きる知恵を分けてもらいました。
知れば知るほどすごいミツバチ。そこには家族を守るんだ!という一途な愛と勇気がありました。
それは私たちも持つ大切な心。忙しい毎日で心非ずなとき、ミツバチは大切なことを教えてくれます。
最後に、ブラーマリー呼吸って知ってますか?
寒さや集中する作業で、気づけば呼吸が浅くなり、眉間にシワを寄せて力んでしまうことはありませんか?
そんなときに簡単にリラックスできる「ブラーマリー呼吸法」。最近、ぼくも知ったのですが、これが自分にあっているんですよね。最後のそのやり方を紹介しますね。
蜂の羽音をまねるように鼻から音を出しながら息を吐くことに由来する呼吸法だそうです。
やり方は簡単。背筋を伸ばしてリラックスした姿勢をとり、目を閉じます。
上下の歯を少し開き、唇をやさしく閉じます。あごとこめかみの力を抜いて、左右の耳の穴を、それぞれ左右の親指で軽く塞ぎます。
大きく息を吸い込み、その後、息を最後まで吐き切ります。このとき、「ブーン」と蜂の羽音のようにハミングし、頭に振動が伝わるよう意識してください。
これを数回繰り返します。最後には振動が体全体に広がるイメージを持ちましょう。
これを行うことで血行が良くなり、頭がスッキリします。また、心身がリラックスしますよ。
ちなみに「ブラーマリー」とは、サンスクリット語で「雌蜂」をことだそうです!ぜひ、気軽に試してみてくださいね!
今年は初夏に採蜜体験会を開催することができ、多くの方にハチミツやミツバチのことをお話しすることができ、とても嬉しかったです。
今年も1年、ありがとうございました!来年ももっとその魅力と美味しいハチミツがとれるよう頑張りますね。それでは。