ハチさんたちのおうちへ。
今年の「花々の雫」ができるまで

こんばんは。
みつばちのーとの大須賀たかこです。
最近は、暑くなる前にと、
朝早く犬と散歩をしています。
朝のやわらかな光を見ていると、
養蜂場のハチさんたちも、
今ごろ頑張っているのかな、と思います。
見てください!
上の写真のハチさんたち。
先日、養蜂場で、
自分たちで貯めたハチミツを
一生懸命食べているハチさんたちに出会いました!
暑くて、喉もおなかも空いているのかな。
ぷっくりしたおしりが、
なんともかわいいですよね。
そんなハチさんたちや
今年の春から養蜂場で見てきた景色。
今日は、そんなお話をさせてください。
■春の養蜂場で

養蜂場へ着くと、私はいつも、
「お邪魔します。」
とつぶやきます。
ここは私たちの仕事場というより、
ミツバチたちが暮らしているところ。
だからなんとなく、
そう言いたくなるのです。
今年の春、
数週間ぶりに熱海の養蜂場へ行くと、
景色はすっかり変わっていました。

冬の間は静かだった足元には、
小さな草花が一面にひろがっていました!
オオイヌフグリ、カラスエンドウ、ハコベ。
かわいいな。
一気に背を伸ばした草花たちの上を、
ミツバチたちが忙しそうに、
楽しそうに飛び回っています。
「かわいいね。」
「今日も頑張っているね。」
気づくと、そんな言葉をかけていました。

養蜂場へ通うようになって、
知ったことがあります。
春になると一斉に咲く小さな草花も、
ミツバチたちにとっては大切なごちそうだということ。
人知れず咲く花にも、
訪れるハチさんがいて、
その蜜がすこしずつ巣箱へはこばれていきます。
何気なく見ていたことがあらためて、
ああそうだったんだ…と、
そんなことを教えてもらった春でした。
■少し心配だった春

でも実は、
今年の春は少し心配から始まりました。
2月、伊豆でも雪が降り、
さらにダニの影響もあって、
ミツバチたちの成長は例年よりゆっくりでした。
5月に採れた「みかんの雫」、
ほんのわずか。
そのあとは少しずつ巣箱には蜜がたまり始めました。
リピーターさんに人気の
「はるの詩」として採ろうと思えば
採れる量ではあったそうです。
でも養蜂部では「採る」のではなく、
「残そう」と決めたそうです。

これから迎える初夏。
ミツバチたちが元気に過ごし、
「花々の雫」をしっかり集められるように。
春のハチミツは、
そのままミツバチたちに残したそうです。
ハチミツは、
私たちの商品である前に、
ミツバチたちの大切な食べもの。
その当たり前だけれど大切なことを、
改めてそんなことも教えてもらった気がしました。
■初夏の気配とともに

みかんの花が終わるころ、
伊豆の山は少しずつ夏の景色へ変わっていきます!
ハゼの小さな花が咲き、
アカメガシワの花芽がぐんぐん伸びて、
山の緑も日に日に濃くなっていきます。
養蜂部のみなさんが巣箱をのぞき込みながら、
「重くなってきたね。」
「ようやく採れそうだね。」
そんな会話をしていました。
巣枠を持たせてもらうと、
「重い!」
思わず笑ってしまうほどの重さでした。
この重さは、
ハチさんたちが少しずつ運んできた蜜の重さ。
そう思うと、巣箱まで愛おしく見えてきました。
■そして迎えた、採蜜。

養蜂部のみなさんは、
伊豆のあちこちにある蜂場をまわります。
私も時々、訪れさせてもらいました。
「熱海の蜂場」は、山に囲まれた場所。
深呼吸したくなるような山の空気の中を、
ミツバチたちが元気に飛び回っています。
「河津の養蜂場」は
里山の町をぬけて、
川が横にある梅林に置かせていただいてます。

同じ伊豆なのに、
流れる空気まで違うように感じていました。
咲く花が違えば、
集まる蜜も少しずつ違います。
採蜜のあと、味見をさせてもらいながら、
「景色を感じるように味が違うんだ。」
そんなことを知った採蜜でした。
■一瓶に詰まった伊豆の景色

今年の春から初夏にかけて、
養蜂場へ通いながら
何度も思ったことがあります。
わたしたちのハチミツは、
人知れず咲く花があって、
その花を見つけるミツバチがいて、
自然を見守りながら養蜂する人がいて、
その恵みを、
私たちは少しだけ分けてもらっています。

ひとさじ口にすると、
思い浮かぶのは養蜂場で見た景色です。
小さな草花の間を飛び回るミツバチたち。
山の空気。
谷あいを流れる川の音。
人知れず咲く花々の色。
澄んだ空気の透明感。
今年の「花々の雫」を味わうとき、
そんな伊豆の春から初夏の景色も、
一緒に感じていただけたらうれしいです。

そして私も心の中で、そっとつぶやきます。
「ハチさん、今年もありがとう。」
その言葉と一緒に、この一瓶を皆さんへお届けできましたら幸いです。
※写真のように採蜜地の表記・注文時のご指定はございません。2026年新蜜「花々の雫」としてお届けします。



