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2018/12/6

今の時期、養蜂家は何してるの?

田中 章雄

From:田中章雄
@伊東の事務所より

ブログを書くのが久しぶりになってしまいました。。。

9月中旬から始まり、
先週末のクリエーターズマーケットまで
毎週のようにイベント出店が続きましたが、
ようやくひと段落して、
ちょっぴりホッとしている田中です。

イベントには
たくさんのお客様にお越しいただけて、
と〜っても嬉しかったです♪
本当にありがとうございました!

イベント出店は
本当に疲れるのですが、
お客様とお会い出来て、
お話させてもらえる事がとても楽しいです。

生産者って作る方は結構一生懸命なんだけど、
販売するのは時間が足りなかったり、
苦手意識があって
誰かに任せているって事が
結構多いと思うんですよね。

私自身も
養蜂の作業が忙しい時は
妹やお手伝い頂ける方にイベント出店を任せて、
蜂場で作業をするようになります。

生産者はお客様の顔を見ずに
完結してしまう事が多いので、
私自身にとって
お客様とお話しさせて頂く機会って
とても大切だな〜と日々思っております。

 

イベント出店の時は販売も疲れるのですが、
準備も大変で、
ごく最近までは
蜂場の作業やその他の仕事が終わってから
ハチミツは備品の準備して、
車に荷積みして・・・

って感じだったので、
いつも夜遅くに出発してました。

でもここ最近は
パートさんにいろんな事を
お手伝いしてもらえるようになって、
商品の準備や荷造りまで
お手伝いして頂いているので
イベント前日もちゃんと
睡眠時間が取れるようになりました。
本当にパートさんに感謝です。

 

そんなイベントの合間に
私が普段何をしているのかというと、
ミツバチの管理です。

よく、
「採蜜時期でない時って養蜂家って何してるんですか?」
と聞かれますが、
採蜜時期以外が結構大切な時期なんですよ。

 

時期によって変わるミツバチの数

「ミツバチって巣箱にどれぐらいの数いるの?」もたまに聞かれます。

外に飛んで花の蜜を集めたり、
巣箱の温度を保ったりと、
巣箱に貯めたハチミツは
ミツバチにとって欠かせないエネルギー源です。

花が少ない秋・冬を乗り切れるだけの
ハチミツを蓄えようと、
花がいっぱい咲いている時期に蜜を集めます。

なので、花がたくさん咲く時期には
ミツバチの数を増やし(女王蜂が産卵数を増やし)て蜜を集めて、

花がなくなる時期には
ハチミツの消費量を抑えるためにも
ミツバチの数を減らし(女王蜂が産卵数を減らし)ます。


(ちなみにこのグラフの推移は地域や年、管理手法によってばらつきがございます)

水色の線が女王蜂の産卵数の推移だと
思って頂ければいいと思います。

採蜜期が終わると産卵数はグッと減り、
梅の花が咲く頃から産卵数が増えてきます
(この時期を建勢期と呼びます)。

採蜜期にミツバチ数が最大になり、
一生懸命に蜜を集めます。

 

難しいことをお伝えしているかもしれませんので、これだけ覚えておいてください。
・秋と冬にはミツバチの数は減ります。
・春には花が咲く時期に向けてミツバチの数が増えます。
・ミツバチの数が増えないと蜜が貯まりません。

 

春のエースは秋に誕生したミツバチたち

ミツバチの寿命って時期によって変わるんです。

・建勢期・採蜜期:約40日間
・越冬準備期・越冬期:約180日間(半年)

なぜか?

ミツバチにとって
花を飛び回って蜜を集めるって作業は
かなり負担の大きい作業なんです。
[ 参考:小さじ一杯のハチミツ ーミツバチが一生で集めてくる蜜量ー ]

その他にも巣箱の掃除・育児・巣作り・
花蜜をハチミツにするなど、
他の作業も大忙しになりますしね。

一方で、秋冬のように蜜をあまり集めに行かず、
ミツバチの活性が下がるこの時期は
ミツバチにかかる負担も少なくなるため、
寿命は約半年と言われております。

寿命半年ということは、
9月10月に生まれたミツバチは
2月3月にエースとなる建勢期の主役なんです!!

 

建勢期に失敗すると・・・

上の図の推移は
ミツバチが自然に生息した場合の
推移だと思ってください。

具体的に言うと、
”みかんの雫”の採蜜時期の5月上旬に
20,000匹しかミツバチがいなかったら、
私どもが分けてもらうだけの蜜を
集めてくることができないのです。

って言うことは”みかんの雫”が
採蜜できません!!

なので、下の図のように、
私ども養蜂家はピンクの線を
みどりの線のような
ミツバチの数に持っていき、
ハチミツ採蜜できるように努力します。

なので、もし建勢期に失敗して
ミツバチの数が増えなかったら・・・

考えたくもありませんが、
ハチミツが採れません。

特に”みかんの雫”は
毎年ミツバチが間に合うかどうかヒヤヒヤです。

サクラのハチミツが
あまり出回っていないのも、
ミツバチの数が増える前の蜜なので
採ることが難しいからなんです。

 

結局”秋”の管理が大切!!

じゃあ、緑の線のようにミツバチが育つようにするにはどうしたらいいの?
って思いますよね。

女王蜂は様々な要因
(日照時間とか、気温とか、蜜の流入具合とか、
蜜の蓄え具合いとか、花粉の量とか)
を判断して産卵量を
調整していると言われております。

その中でも一番大切な要因は、
巣箱の中にいる”ミツバチの数”です。

建勢期にミツバチの数が多ければ、
保温性も高まりますし、
卵や蛹の世話担当のミツバチも多いですし、
建勢期の少ない花からも
蜜を集めてくることもできるので、
女王蜂の産卵数も多くなります。

その結果、
さらに早くミツバチの数が増えるので、
産卵数が増えるといった善循環が生まれます。

で、その建勢期にエースとして働くのが、
秋・冬に産卵されたミツバチたちなんです!

この秋・冬に
どれだけミツバチの育成が上手く行ったかが、
建勢期にミツバチの数の増え具合が決まり、

そして採蜜期
上手くいくかどうかが
(ハチミツが採蜜できるかどうか)
決まるとても大事な時期なんです!!

じゃあ秋冬に何をしてるのか・・・
まで書こうと思ってましたが、
長くなってしまったのでまた今度♪

 

PS
今の時期の貴重な蜜源”ビワの花”に
ミツバチが蜜を集めにきている様子です♪

 
 
 
 
 
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もうすぐ12月間近ということもあり、だんだん寒くなる日も増えてきましたね。 ミツバチにとっては冬越しは一番の山場です。 ミツバチの巣箱の中の中心部はミツバチの体温で36℃ぐらいに保たれてます。 ミツバチがハチミツをエネルギー源として筋肉を震わせる事によって熱を発する事によって温度を保ちます。 人間も寒くなるとガタガタ震えるのも筋肉を震わせて体温をあげようとしているかららしく、同じ原理でミツバチは厳しい冬をこします。 人間は暖房やストーブをつけて寒さを凌いでいるのに、ミツバチ達はすごいなといつも感心します。 でもエネルギー源のハチミツがないと暖を取ることができないので、寒さの中凍死もしくは餓死してしまいます。 冬の間は巣箱からほとんど出れないので、冬が来る前に蜜を貯めておく必要があります。 厳しい冬を迎える前の貴重な蜜源がこれ。 ビワの花 今日は天気も良く、暖かかったのでミツバチが蜜を集めに来ていました。 無事春を迎えられたらいいな♪ #みつばちのーと #伊豆 #伊東  #国産 #天然 #はちみつ #ハチミツ #養蜂 #養蜂家 #冬越しの準備 #冬 #プレゼント #美容 #栄養補給 #パンのお供 #花 #蜜

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代表
田中 章雄 AKIO TANAKA
1986年3月生まれ、茨城県取手市出身、宇都宮大学農学部農業環境工学科卒業。大学卒業後、横浜の不動産仲介会社に入社して営業・人事を経験。大学時代に経験したグリーンツーリズムで感じた自然資源の可能性・豊かさを忘れられず農業ベンチャー企業へ転職。そこで養蜂と運命的に出会い、どんどん魅力にとりつかれる。師匠にお願いし、広島に移り住み、養蜂の修行を積む。2015年3月に養蜂家として独立するために静岡県伊東市に移住。日々養蜂家として勉強の日々を過ごしている。プライベートでは3児(息子2人と娘1人)のパパ。

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