mitsubachi note

MENU

2023/4/28

【栄養士監修】「はちみつシナモン」の効果・効能について解説

みつばちのーと編集部
この記事を監修した専門家
管理栄養士、製菓衛生師、パティシエ 南谷 智佳子
東京農業大学応用生物科学部栄養科学科卒業。大学では栄養学全般を学び、栄養士および管理栄養士免許を取得。卒業後は管理栄養士として保育園で働いた後に、パティシエの道へ。修行後、個人店やホテルにて勤務。現在は管理栄養士兼パティシエとして、蜂蜜を使ったレシピなどを発信している。

健康や美容によいとされる「はちみつ」と「シナモン」を一緒に摂ると、どのような相乗効果を期待できるのでしょうか。

この記事では「はちみつシナモン」の効果・効能に関するさまざまな疑問に、管理栄養士が研究データ等をもとに回答しています。おすすめの「はちみつシナモン」の作り方や飲み方までご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

「はちみつシナモン」が最強と言われるワケ

「はちみつシナモン」は、はちみつとシナモンを混ぜ合わせたものです。

◯はちみつに含まれるもの

  • 約10種類のビタミン
  • 約27種類のミネラル
  • 約22種類のアミノ酸
  • 約80種類の酵素
  • 複数のポリフェノール

これらの成分には、疲労回復や動脈硬化予防、腸内環境を整える効果があります。

◯シナモンに含まれるもの

  • カルシウム
  • 亜鉛
  • カリウム
  • ビタミンB6
  • ビタミンE
  • ビタミンK

これらの成分には、美容や血糖値・コレステロールの低下などの効果が期待できます。

優れた効果を持つ2つの食材を混ぜ合わせた「はちみつシナモン」は、私たちの健康や美容にとても良い作用があるとされ、注目されています。

次章で詳しく解説しますが、多くの論文や研究データが裏付ける通り、多くの効果・効能が期待できるため、一部の専門家が推奨しているというわけです。

【FAQまとめ】「はちみつシナモン」の効果・効能の「嘘」と「本当」

「はちみつシナモン」についての10の質問に答えていきます。なお、シナモンについては、人を対象にした研究データがあまりないので、複数の観点から今の見解にもっとも近いものをご紹介します。

Q1)「はちみつシナモン」にはダイエット効果がある(痩せる)の?

はちみつには、ダイエット効果があります。

はちみつ小さじ1杯強と、砂糖大さじ1杯がほぼ同じ甘さに相当します。そのため、甘味料として砂糖の代わりにはちみつを選ぶことで、使用量を大幅に抑えることが可能です。

また、七訂日本食品標準成分表によると、はちみつのカロリーは294kcal/100g、砂糖のカロリー384kcal/100gなので、ダイエットには効果的であるといえます。

Q2)「はちみつシナモン」は肌や髪のトラブルに効くの?

肌や髪のトラブルに効果があります。

はちみつにもシナモンにも含まれるビタミンEには血行を良くする作用や抗酸化作用があるため、肌や髪のトラブルに効果的です。

Q3)「はちみつシナモン」は風邪に効くの?

はちみつは、風邪に効果があります。

イギリスのオックスフォード大学の研究チームが2020年に、論文でハチミツが市販薬や抗生物質よりも風邪の治療に効くと発表しています。

論文では風邪の一般的な症状(喉の痛み、鼻詰まり、せき、うっ血)について効果的との報告がされています。

(出典:はちみつ、咳や風邪の治療に市販薬よりも有効か|英研究-CNN.co.jp)

Q4)「はちみつシナモン」には睡眠の質を良くする効果があるの?

睡眠の質を良くする効果があるとの報告はありません。

はちみつの主な成分はブドウ糖と果糖です。ブドウ糖や果糖には血糖値を緩やかに上昇させ、長時間安定させてくれる働きがあります。日中のストレスや糖質不足により、夜間の血糖値が下がると睡眠の質が下がります。

そのため、寝る前にはちみつを摂ることで血糖値が安定し、睡眠の質が良くなるとも考えられています。

Q5)「はちみつシナモン」は便秘に効くの?

はちみつは、便秘に効果があります。

これは高齢者の便秘とはちみつの摂取による研究で明らかにされています。はちみつを摂取すれば排便量が増加するようです。

(出典:蜂蜜摂取による高齢者の便秘改善の効果|CiNiiResearch)

Q6)「はちみつシナモン」は花粉症に効くの?

花粉症に効くとの報告はありません。

「はちみつが花粉によるアレルギー症状を引き起こすヒスタミンの放出を抑える」「シナモンには強力な抗菌作用がある」という説がありますが、残念ながら科学的な根拠は見当たりません。

Q7)「はちみつシナモン」は関節炎などの炎症に効果があるの?

シナモンは、関節炎などの炎症を改善するとの報告があります。

研究により、シナモンの摂取は関節リウマチ患者の炎症及び臨床状態を改善する、安全かつ潜在的な補助的療法である可能性が示唆されています。

(出典:シナモンの摂取は、関節リウマチの女性の臨床症状と炎症マーカーを改善します。|ケアネット)

Q8)「はちみつシナモン」は高血圧に効くの?

高血圧に効くとの報告はありません。

なお、はちみつやシナモンに含まれるカリウムには、体内の余分な塩分を排出させ、血圧を低下させる作用があると考えられています。

Q9)「はちみつシナモン」は糖尿病に効くの?

糖尿病の改善を促すとの報告はありませんが、糖分として砂糖よりもよいことが示されています。

研究では、糖尿病マウスに継続的にはちみつを投与した場合、砂糖の場合と比較して血糖値上昇がみられなかったことから、はちみつは糖尿病にやさしい糖分であることが明らかになっています。

また、厚生労働省によると、シナモンについて一部血糖値の低下が報告されたことがあるようですが、データとして確実なものではないとのことです。

(出典:
糖尿病に対するハチミツの影響:糖尿病マウスを通して|CiNiiResearch
厚生労働省eJIM|シナモン|ハーブ|医療関係者の方へ|「統合医療」情報発信サイト)

Q10)「はちみつシナモン」は認知症に効くの?

認知症に有効だとされています。

はちみつに含まれる成分のひとつが認知症予防につながることが確認されています。ただし、あくまで予防効果であり、改善についての報告は確認できていません。

 

また、シナモンについても認知症の進行の治療や予防に対して効果的なアプローチである可能性が示唆されており、研究が進んでいます。

(出典:
マヌカハニーで認知症予防(1)『名医とつながる!たけしの家庭の医学』より|株式会社シクロケムバイオ
シナモン,アルツハイマー病に対する有望な展望【JST・京大機械翻訳】|J-GLOBAL科学技術総合リンクセンター)

効果を高める「はちみつシナモン」の作り方

せっかく「はちみつシナモン」を取り入れるなら、より効果が高い方が嬉しいですよね。

ここで、はちみつとシナモンの選び方から「はちみつシナモン」の摂り方まで、くわしく解説していきます。

はちみつとシナモンの選び方

はちみつには大きく分けて、3種類あります。

1)純正はちみつ

ミツバチが撮ってきた花の蜜で、巣の中でできるはちみつです。

加熱処理などの加工処理は一切されていない天然のはちみつで、国産の場合は水分含有量が23%以下、海外産だと20%以下と定められています。

2)加糖はちみつ

水あめや人工的に作られた加糖などに、はちみつを加えたものです。

3)精製はちみつ

加熱や減圧窯などではちみつを脱色や脱臭などの加工をして作られたものです。

はちみつは約60℃で香りや風味などが破壊され、はちみつ本来の栄養素が変質してしまいます。

精製はちみつと純正はちみつの見分けは難しく、ラベルに表記がないものや、ラベルに「純正」と表記されていても加熱処理されているものも販売されています。

「透明度が低い」「白く結晶化している」「極端に安い」などの特徴があるものは避けておくと無難かもしれません。

ちなみに、よく話題になる天然・非加熱の「生はちみつ」や、マヌカと西洋ミツバチが作る「マヌカハニー」は、「純正はちみつ」と同様の効果が期待できます。

次に、シナモンの選び方です。

シナモンには大きく分けて、3種類あります。

その中でも「セイロンシナモン」を選びましょう。

  1. 主にスリランカ産のセイロンシナモン
  2. カシアと呼ばれる中国やベトナム産のシナモン
  3. 日本産のニッキ

シナモンには「クマリン」という、過剰摂取すると肝障害を引き起こす可能性がある成分が含まれています。

このクマリン含有量は、シナモンの種類によって大きく異なるため、セイロンシナモンがおすすめです。

セイロンシナモンはクマリン含有量が少ないのに比べ、中国産カシアはセイロンシナモンの41倍、ベトナム産カシアにはセイロンシナモンの385倍のクマリンが含まれているため、注意しましょう。

はちみつとシナモンの分量・割合

分量は大さじ1杯くらい、割合は「はちみつ2に対して、シナモン1」が適量です。

「その割合でなければ効果が薄れる」というわけではないので、お好みで調整して構いません。

はちみつシナモンの摂り方

スプーンですくってそのまま食べるのもよいですが、ヨーグルトにかけたりトーストに塗ったり、紅茶やミルクに入れたりと、お好みのアレンジをするのもおすすめですよ。

ただし、直接の加熱調理は風味や栄養が損なわれてしまうため、避けたほうがよいでしょう。

「はちみつシナモン」は、いつ飲むと効果的?

はちみつシナモンは摂るタイミングによって、得られる効果が異なります。

朝ごはん前の空腹時

はちみつシナモンを摂ると、速やかにエネルギー源へと変わるため脳が活性化し、体の動きをよくすることができます。

また便秘を解消・デトックス・免疫力の強化にも効果的です。

運動前・後

はちみつシナモンを摂ると、脂肪ではなくグリコーゲンとして蓄積されるため、すぐにエネルギー源となります。そのため筋肉運動の持久性が高まるので、代謝アップに繋がります。

同じ理由で、運動後にはちみつシナモンを摂ると、ダイエット・体力作りに効果的です。

仕事中や勉強中

はちみつシナモンを摂ると、速やかに脳にブドウ糖を運ぶことができるので集中力を維持することができます。

寝る前

はちみつシナモンを摂ると、成長ホルモンの分泌を促進させるためダイエット効果(脂肪燃焼効果)や美肌・美髪効果・病気回復に繋がります。

はちみつシナモンは健康や美容におすすめ◎

優れた栄養素を持つはちみつとシナモンを合わせた、「はちみつシナモン」には、さまざまな面において効果があります。生活の中に取り入れて、健康や美容に役立ててくださいね。

「せっかくならいいはちみつを選びたい」という方は、ぜひ「みつばちのーと」の天然の国産ハチミツを試してみてください。混ぜものや高熱処理は一切していないので、安心してお召し上がりいただけますよ◎

NEW

メルマガ & LINE@
会員募集中

ハチミツの美味しい食べ方や採蜜エピソード、

スタッフコラム、期間限定商品、新蜜情報、

セール情報などをお届けします。

MAIL MAGAZINE

メールマガジン会員募集中

LINE@

LINE@友だち募集中
line

@mitsubachi-n

みつばちのーと
みつばちのーと編集部