コーヒーに甘みを足したいとき、砂糖やガムシロップだけでなく、ハチミツを入れる方法もあります。

実は、コーヒーにハチミツを入れることで、甘みが加わるだけでなく、風味や健康面でのよい影響を期待できます。

今回は、コーヒーハチミツの特徴や効果、おいしいレシピなどを紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

コーヒーハチミツとは

「コーヒーハチミツ」は、その名の通りハチミツを入れたコーヒーのこと。

まずは、その具体的な特徴をご紹介します。

コーヒーとハチミツの相性は？

コーヒーとハチミツは、実は相性がよい組み合わせです。

ハチミツは砂糖よりもまろやかな甘みとコクがあるため、コーヒーに加えると風味や香りが合わさって、味わいに深みを出してくれます。

また、詳しくは後述しますが、ハチミツを加えることによって健康面でも高い効果を期待できます。

ちなみに、大手コーヒーチェーン店では、ハチミツが販売されていたり、セルフサービスのコーナーに置いていることもあります。

ハチミツはコーヒーの砂糖代わりになる？

ハチミツは砂糖の代用品としてよく使われます。

同量の砂糖と比べると、ハチミツはカロリーが低く、より甘さを感じるといわれています。また、血糖値の上昇もゆるやかです。

そうした違いを利用して、砂糖をハチミツに置き換えるダイエットをしている人もいます。

コーヒーハチミツの健康効果・効能

ハチミツはビタミン・ミネラル・アミノ酸などを豊富に含む、栄養価の高い食品です。

コーヒーにもカフェインやポリフェノールなどの成分が含まれます。

これらの成分・栄養価が混ざることで、具体的にどのような効果を得られるのでしょうか。

喉の痛みや咳を抑える効果がある

ハチミツには、殺菌作用や、炎症や腫れなどが起きた喉の粘膜を保護するはたらきがあるといわれています。

また、コーヒーに含まれるカフェインやキサンチンにも、喉の粘膜の炎症を鎮める抗炎症作用や気管支を拡張させる作用が期待できます。

それぞれが喉によいとされているため、一緒に摂取することで喉の痛みや咳を抑える効果が見込めます。

風邪予防につながる

風邪は、免疫力が低下することで引き起こされることが多々あります。

ハチミツには免疫力を高めるのに必要なビタミン、ミネラル、アミノ酸が豊富なため、風邪予防の効果があるといわれています。

また、ハチミツの主成分であるブドウ糖や果糖は、エネルギーに変換するスピードが早いため、胃腸などの消化器官に負担をかけずにエネルギーに変えることができるため、疲労回復につながります。

一方、コーヒーに含まれるカフェインは、交感神経に作用し代謝を促す効果があるといわれています。代謝が上がることでエネルギーが消費されやすくなり、血液の循環もよくなるため、風邪予防につながる可能性があります。

ただし、コーヒーハチミツだけではもちろん風邪を予防するには不十分なので、バランスのよい食事や適度な運動、質のよい睡眠を心がけることが大切です。

ダイエット効果が見込める

前述したように、ハチミツは砂糖よりもカロリー低いため、代用することでダイエットに使えます。また、寝る前に食べることで睡眠中に成長ホルモンの分泌を促して、脂肪燃焼に繋げる効果も期待できます。

ただし、ハチミツも砂糖と同じ糖分であることには変わりがないので、過剰摂取にならないように気をつけましょう。

一方、コーヒーには、脂肪燃焼効果やむくみの予防効果などがあるといわれるカフェインや、抗酸化作用やアンチエイジング効果に役立つといわれるポリフェノールが含まれています。

（出典：カフェインの効果｜大正製薬）

おいしいコーヒーハチミツの作り方

コーヒーにハチミツを溶かすだけでできるコーヒーハチミツですが、おいしく作るためには自分に合った作り方を知ることが重要です。

ハチミツの種類によっては、コーヒーの味や香りの邪魔になってしまう場合もあるため、コーヒーに合うハチミツの選び方も知っておきましょう。

コーヒーとハチミツの分量

レシピの多くはコーヒー1杯に対して、大さじ1杯のハチミツを入れる記載がありますが、ハチミツは砂糖より甘みを強く感じるので、最初は少しずつ加えて加減するのがおすすめ。

コーヒーカップ1杯に対してハチミツ小さじ1杯から始め、味見をしながら自分の好みの量を見つけてくださいね。

先にも述べましたが、コーヒーハチミツが健康によいからといって、何杯も摂取するのは禁物です。

ハチミツに関してはエネルギー量が低いとはいえ糖分ですし、コーヒーに関してはカフェインを必要以上に摂取すると健康に影響が出てしまいます。

コーヒー1杯に大さじ1杯程度のハチミツを入れる場合は1日1～2杯を限度としておくことが、健康的な飲み方だといえるでしょう。

コーヒーに合うハチミツは？

健康によいとされるコーヒーハチミツを作るなら、コーヒーもハチミツも選び方に注目したいところです。

ハチミツは、産地や花の種類により風味や味、色などの特徴が違うため、選び方もその人の好みによって変わってきます。

例えば、初めてコーヒーハチミツを飲む場合や、コーヒーと合わせるならどのハチミツがよいかわからない場合は、まず最初にアカシアハチミツやレンゲハチミツを選ぶと、クセが少なく飲みやすいといえるでしょう。

個性的な風味があるハチミツを使用する場合は、味わいが似たコーヒーを選ぶのがポイントです。

「酸味のあるコーヒー」と「柑橘系のハチミツ」の組み合わせなら、柑橘類の香りや風味が感じられ、フルーティーな味わいを楽しめます。

「苦味のあるコーヒー」と「コクのあるナッツや栗のハチミツ」の組み合わせでは、コーヒーとハチミツの香りが相まって香ばしさが増し、苦味がほどよく残るため、飲みごたえが感じられるものになるでしょう。

また、コーヒーの花から採れるハチミツは、ハチミツからコーヒーの香りがほのかに感じられコーヒーとの相性もよいそうです。

ハチミツ通の方やコーヒー通の方は、いろいろな組み合わせを試してみてはいかがでしょうか。

コーヒーハチミツに関するよくある質問

この章では、コーヒーハチミツに関する細かな疑問や、失敗した場合の対応などについてまとめています。

1）コーヒーハチミツがまずいと感じた場合の対策は？

コーヒーハチミツは甘くておいしいという声も多い一方で、中にはまずい・苦いと感じる人もいるのが実情です。

おいしくないと感じる理由には、コーヒーの持つ苦味や酸味をハチミツの味わいや香りが邪魔をしてしまい、強い味や香りが不協和を起こしている可能性があります。

ハチミツとコーヒーの相性がよくなかったときの対策として、試しに、牛乳も一緒に入れて「ハチミツミルクコーヒー」にしてみてください。

以下では、ハチミツミルクコーヒーの作り方を紹介します。

材料（1人分）

• コーヒー（規定量）
• お湯 100 ml
• 牛乳 100 ml
• ハチミツ（お好みの量）

作り方 

1. 100mlのコーヒーを作ります。
2. 電子レンジで牛乳を温めます。
3. コーヒーにハチミツを入れ、温めた牛乳を静かに入れ、よく混ぜます。

牛乳が苦手な方やアレルギーを持っている方は、豆乳で作るのがおすすめです。お好みのアレンジを探してみてくださいね。

2）ハチミツがコーヒーに溶けない場合はどうする？

アイスコーヒーにハチミツを入れた場合、コーヒーの温度が低いためにハチミツが溶けない場合があります。

基本的に、ハチミツは冷たいものにも溶けますが、気温や室温などによっては溶けにくいことがあります。

また、ハチミツの温度とコーヒーの温度の差が大きければ大きいほど溶けにくくなります。

そんなときは、最初にあたたかいコーヒーにハチミツを溶かしてから、冷やすことで、均一に混ぜることができますよ。

3）ハチミツはアイスコーヒーに入れてもよい？

ハチミツの成分の一部は、60度以上の高温に弱いという特徴があります。

そのため、アイスコーヒーに入れる方法は、ハチミツが持つ栄養成分をそのまま取り入れられるおすすめの飲み方といえます。

4）ハチミツはブラックコーヒーに入れたほうがよい？

ハチミツと組み合わせることで、コーヒーのコクが引き出され、コーヒーならではの味わいも楽しめるため、ブラックコーヒーに入れるのもおすすめです。

シンプルでクセのないハチミツはもちろんですが、個性的な味のハチミツとも合わせやすく、ハチミツの種類や量に応じてコーヒーの濃さを変えて味わうのもおすすめです。

コーヒーハチミツを飲むとき、普段からブラックコーヒーの味に慣れている方は、ハチミツを入れるだけで、ハチミツのまろやかな甘みとコーヒーのコクのある苦味を感じられるでしょう。

また、ハチミツ自体の味が濃厚なため、コーヒーハチミツを作るときは、コーヒーも濃いめに抽出するか、苦味の強い深煎りのものを使うのがおすすめです。ドリップコーヒーのほか、エスプレッソや濃いめに淹れたインスタントコーヒーともよく合いますよ。

コーヒーに入れるなら国産の天然生ハチミツがおすすめ◎

コーヒーハチミツの健康効果やおいしい作り方、ハチミツの種類についてご紹介しました。

ハチミツにはさまざまな種類があり、健康によいこと、ハチミツの選び方次第でコーヒーハチミツの味わいや印象が変わることから、その奥深さを知ることができたのではないでしょうか。

みつばちのーとの国産天然ハチミツは、ミツバチが集めてきた自然の状態そのままの、無添加のハチミツであるため、コーヒーとの組み合わせにもぴったりです。

さまざまな味や香りのハチミツを取り揃えていますので、コーヒーに入れるハチミツを探す際は、ぜひチェックしてくださいね。