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2023/4/28

喉にいいハチミツの飲み方は?試して今すぐ痛みやツラい咳を改善しよう!

みつばちのーと編集部
この記事を監修した専門家
管理栄養士、製菓衛生師、パティシエ 南谷 智佳子
東京農業大学応用生物科学部栄養科学科卒業。大学では栄養学全般を学び、栄養士および管理栄養士免許を取得。卒業後は管理栄養士として保育園で働いた後に、パティシエの道へ。修行後、個人店やホテルにて勤務。現在は管理栄養士兼パティシエとして、蜂蜜を使ったレシピなどを発信している。

喉の痛みや咳込みの症状が出始めると、風邪かな?と気になりますよね。

昔からハチミツは喉にいいと言われていますが、詳しい理由や実際の効果を知っている人は少ないのではないでしょうか。

ここでは、ハチミツが喉にいいとされる理由や飲み方、選ぶときの3つのポイントについて解説していきます。                          

ぜひ参考にしてくださいね。

 

ハチミツが喉にいい(痛みを和らげる・咳を止める)理由は?

ハチミツが喉にいいことは広く知られていますが、その理由はいくつかあることをご存じでしょうか。

主な理由は以下の4つ。

  • 殺菌・防腐作用があるから
  • 粘膜保護作用があるから
  • 疲労回復につながるから
  • 腸内環境の改善を見込めるから

それぞれの理由について解説していきます。

殺菌・防腐作用があるから

ハチミツには、糖の含有量が多く水分が少ないという特徴があります。細菌は水分がないと生きられません。それが、ハチミツの殺菌効果が高いと言われている理由です。

また、ハチミツに含まれる「フルクトース」と「グルコース」には強い防腐作用があります。

それにくわえ、ハチミツには糖以外にも有機酸、酵素、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどの成分が含まれます。

さらに、ハチミツに含まれるグルコースオキシダーゼという酵素が過酸化水素を生成するため、微生物の繁殖を抑制します。グルコースオキシダーゼは、医療現場や家庭でも使われている消毒薬「オキシドール」の主成分です。

これらの成分がハチミツを腐敗から守り、微生物の増殖を防いで長期保存が可能になるのです。

こぼれ話ですが、古代エジプト人はミイラ作りの際、防腐剤としてハチミツを使っていたのだとか。そんな時代から、ハチミツの殺菌作用について知られていたとは驚きですね。

また、ハチミツに含まれるフラボノイドやポリフェノールは強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の除去に役立ちます。

このような殺菌・防腐作用から、ハチミツは喉の痛みや風邪の症状を和らげる効果があるといえます。 

粘膜保護作用があるから

ハチミツは天然の抗菌・抗酸化物質を含んでおり、傷口をふさいだり、炎症を抑えたりなどに役立つ粘膜を保護する作用があります。粘膜とは、口腔や消化管など人体内部に広がる薄い粘液状の組織で、細菌やウイルスなどの有害物質や物理的ストレスから体を守る役割を持っています。

しかし、食事やストレス・環境の変化などによって粘膜は傷つき、その保護機能が低下することがあります。

ハチミツは、その高い酸性度や、とろりとしている高い粘り気により、粘膜を保護する役割を担ってくれるのです。

これらの抗菌物質や酵素を含んでいることにより、ハチミツは消化管や喉に優しく、粘膜を保護する効果があるといえます。                         

疲労回復につながるから

ハチミツには疲労回復効果があると言われています。ハチミツに含まれる成分として、ブドウ糖、果糖、水分、ビタミン、ミネラル、酵素などが挙げられます。

ブドウ糖や果糖は、体に入ってすぐに吸収されエネルギー源として利用されるため、体力を補充し疲れた体を助けてくれます。

また、ミネラルには代謝をサポートし疲労感を改善する効果があります。

さらに、ハチミツに含まれるフェノール類が体の酸化ストレスを抑制することで、疲れへの対抗力を高めるとされています。

ただし、糖分やカロリーが豊富なため、過剰摂取には注意が必要です。適度に摂取し、疲労回復や健康増進に効果的な食品として活用しましょう。                                   

腸内環境の改善を見込めるから

ハチミツは、ビフィズス菌や乳酸菌などの有用な腸内細菌の成長を促進するオリゴ糖やグルコン酸を含んでいます。これにより腸内環境が改善され、善玉菌の増加や悪玉菌の減少が促進されます。

また、ハチミツには消化酵素や酸化ストレスに対する抗酸化作用があるため、消化機能を改善すると言われています。

さらに、ハチミツには抗炎症作用もあるため、腸内炎症の緩和効果が期待されています。

これらの効果は、適量を摂取することで得ることが可能です。

便秘予防に効果的と言われているのは、入手しやすくクセのないアカシアのハチミツです。

便秘などでお悩みの方は、腸内環境の改善をめざし、毎日小さじ1杯程度の摂取を続けてみてはいかがでしょうか。

駒沢女子大学がおこなった、ハチミツと便秘予防の関連についての研究では、便秘の高齢者にアカシアハチミツ5g~10gを摂取し続けてもらった結果、排便回数・排便量・便性状などで改善が見られたとのことです。

喉にいいハチミツの飲み方①基本

ハチミツはさまざまな理由から喉にいいことが分かりましたね。

ここからは、喉が痛いときの正しいハチミツの飲み方について紹介します。

そのままなめる

もっともシンプルな方法ですが、スプーンでハチミツをすくい直接なめることで喉の痛みを和らげることができます。

ハチミツの粘りが喉をコーティングして、粘膜を保護してくれるからです。

ハチミツの抗菌・抗炎症作用により、喉の痛みや不快な症状から早めの回復が期待できます。

                                   

お湯などで割る

ハチミツをお湯に溶かして飲むのも効果的です。「ハチミツ白湯」にはさまざまな効果効能があります。

白湯は、内臓を温めて動きを活発にすることで腸内環境の不調を整えるので、便秘改善に役立つと言われています。

白湯にハチミツを入れて飲むことで、ハチミツに含まれるグルコン酸やオリゴ糖が善玉菌を増やし、より腸内環境の改善が期待できるのです。

ただし、白湯の温度には注意が必要です。

ハチミツに含まれる酵素は、40℃前後で成分が壊れやすくなります。よって、白湯は40℃以下に冷ましてからハチミツを加えるのがベストです。

また、喉の痛みが強くてハチミツをそのまま飲み込めない場合は、この「ハチミツ白湯」を使ったうがいもおすすめですよ。     

                   

ミルクや紅茶、ヨーグルトに入れる

喉の炎症を抑えるためには、温かい飲み物が効果的です。紅茶や牛乳にハチミツを加えることで喉を保湿し、炎症を抑えることができます。

おすすめの飲み方は、紅茶にティースプーン1〜2杯のハチミツと、同じくティースプーン半分ほどのすりおろしたショウガを混ぜる方法。

ハチミツのほんのりとした甘さと、ピリッとしたショウガの辛さが体全体を温め、より免疫効果も上がって一石二鳥ですよ。

また、就寝前は温めたミルクにティースプーン1~2杯のハチミツを入れて飲むのがおすすめ。

ミルクに含まれるカルシウムやハチミツの柔らかい甘さで癒され、良眠へといざなわれます。

夏場の暑い日には、ハチミツレモンスカッシュなどもおすすめです。レモンに含まれるクエン酸が、夏場の疲れから素早く回復させてくれるはず。

また、トーストに塗ったり、無糖ヨーグルトに砂糖代わりにかけたりするのもよいでしょう。

ハチミツは、料理に使うことで味がまろやかになってコクが出たり、漬け込むことでお肉が柔らかくなったりするので、ぜひ積極的に利用してみましょう。

ハチミツとのかけ合わせによる栄養効果やレシピは以下からご覧くださいね。

喉にいいハチミツの飲み方②タイミング

ハチミツには喉の炎症を和らげたり乾燥を防ぐ効果があり、さまざまな飲み方や使い方があります。

ただし、ハチミツの恩恵を正しく得るには、摂取するタイミングが大切です。

ハチミツを飲むのは、以下のようなタイミングがよいでしょう。

  • 喉が痛いときや風邪の引きはじめ(1日に何度か複数回に分けて)
  • 外出の前後など、喉をケアしたいとき
  • 就寝中の喉の乾燥を防ぐため、寝る1時間前

これらを参考に、症状や目的に合わせてベストなタイミングで飲んでくださいね。 

喉にいいハチミツの飲み方③分量・割合

ここでは、ハチミツを飲むときの分量や割合の目安について解説します。

ハチミツの1日の摂取目安は、15g~20g(およそ大さじ2杯)。これを朝・昼・晩など1日3回に分けて摂るのがいいと言われています。

白湯や飲み物に入れて飲むときは、ティースプーン1~2杯がいいでしょう。

また、外出前後など喉をケアしておきたいときも、ティースプーン1~2杯程度を目安にしてください。

ハチミツは砂糖よりも低カロリーですが、摂りすぎは糖分の過剰摂取になる可能性があるため気をつけましょう。                         

喉にいいハチミツを選ぶ3つのポイント

ハチミツが喉にいいことは分かりましたが、どのハチミツでも同じような効果を発揮するのでしょうか。

ここでは喉にいいハチミツを選ぶ際のポイントについて解説します。

生ハチミツを選ぶ

生ハチミツとは、蜂から採取した蜜を加熱処理せずに、そのまま瓶詰めにしたもの。

加熱処理をしないため、酵素や栄養素が残り、濃厚な風味やとろみがあるのが特徴です。

また、花の種類や産地によって風味や色合いも異なります。

生ハチミツは熱に弱いため、加熱調理には向きませんが、パンやヨーグルト、ハーブティーの甘味料として使われたり、そのまま食べたりすることができます。

ハチミツは、ミツバチが作る自然の恵みそのものです。そのため、生産販売するには、多くの時間や労力、コストがかかります。残念ながら今では、加熱処理をして水分を飛ばし、水飴を添加して売り出す生産重視の食品が大半を占めるようになってしまいました。

殺菌・抗菌作用が高いのは、ミツバチが作った天然のハチミツです。ハチミツの健康効果を少しでも多く享受したい方は、天然の生ハチミツを選ぶようにしてくださいね。

抗菌作用が高いハチミツを選ぶ

殺菌・抗菌作用の高いハチミツとして知られているのが、マヌカハニーです。

マヌカハニーとは、ミツバチがニュージーランドで自生するマヌカの木の花蜜を集めて作るハチミツのこと。

マヌカハニーの殺菌・抗菌作用については、世界中で研究されています。

ほんの一部ではありますが、文献をいくつか紹介しましょう。

慢性副鼻腔炎の治療におけるマヌカハニーと生理食塩水による副鼻腔洗浄の比較
マヌカハニーによる上皮性がん細胞への抑制効果
抗生物質耐性感染症に対するマヌカハニーとメディカルグレードハニーの臨床的意義

薬害に合われた方や、安易にお薬を飲めない方にとって、マヌカハニーは頼れる存在となることでしょう。

MGOの規格を確認する

マヌカハニーの殺菌成分に「メチルグリオキサール」があります。

メチルグリオキサール1kgのマヌカハニーに対してどのくらい含まれているのかを数値化したものがMGOです。MGOの数値が高いほど殺菌成分の含有量も高くなります。

マヌカハニーはこのMGOの数値が高く、殺菌効果も高いという特徴があります。

殺菌性の高いハチミツとしてマヌカハニーは有能ですが、一般的なハチミツとは違って、少しクセのある独特な風味があります。

薬っぽい味もするため、初めての方はMGOの数値が低いものから試すことをおすすめします。

風味にも慣れ、喉の調子や健康維持のために続けていくようなら、じょじょに数値を上げていきましょう。

喉にいいハチミツの飲み方を取り入れて免疫効果を高めよう!

今回は、ハチミツが喉にいいとされる理由や飲み方、そして喉にいいハチミツの選び方について紹介しました。

先述したように、ハチミツといってもさまざまな種類があり、すべてのハチミツが同様に喉にいいわけではありません。

殺菌作用が高く、喉の痛みを緩和するのに効果的なのは、天然の生ハチミツです。みつばちのーとの国産ハチミツは混ぜもの一切なしの生ハチミツ。水飴や人工甘味料をはじめ、精製ハチミツなどは一切加えていないので、ハチミツの栄養素が豊富で体に吸収されやすいのが特徴です。

日ごろから喉を労わりたいという方は、ぜひみつばちのーとのハチミツを試してみてくださいね。

 

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