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2023/6/29

ヨーグルト×ハチミツがダメな理由は?太るって本当?適正量や効果も解説。

みつばちのーと編集部
この記事を監修した専門家
管理栄養士、製菓衛生師、パティシエ 南谷 智佳子
東京農業大学応用生物科学部栄養科学科卒業。大学では栄養学全般を学び、栄養士および管理栄養士免許を取得。卒業後は管理栄養士として保育園で働いた後に、パティシエの道へ。修行後、個人店やホテルにて勤務。現在は管理栄養士兼パティシエとして、蜂蜜を使ったレシピなどを発信している。

ヨーグルトとハチミツは、どちらも健康に良い食品として知られています。

しかし、ヨーグルトとハチミツの組み合わせについては、「太ってしまうのではないか」「一緒に食べるのはダメだと聞いたことがある」などの声もあり、不安に思う方もいるようです。

この記事では、「ヨーグルトとハチミツを一緒に食べるのはダメ」といわれる理由や、食べてはいけない人の特徴などについてまとめています。

ヨーグルトハチミツの健康効果やおすすめレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ヨーグルトとハチミツの組み合わせ。ダメな理由はある?

「ヨーグルトとハチミツの組み合わせはダメ」という説がありますが、基本的には一緒に食べても健康被害などの問題はありません

ヨーグルトとハチミツは一緒に食べても大丈夫なので、安心してくださいね。

この前提をふまえて、「ダメ」といわれる理由として考えられそうなことをいくつか紹介していきます。

ハチミツでヨーグルトの乳酸菌が死滅する?

ダメだといわれる主な原因は、おそらく、「ハチミツのもつ殺菌・抗菌作用によってヨーグルトに含まれる乳酸菌が死滅する」という情報でしょう。

確かにハチミツには、高い殺菌・抗菌作用があります。

しかし、ヨーグルトに含まれている乳酸菌も非常に多く、甘みを加える程度のハチミツの量で死滅することはありません

ハチミツとヨーグルトの組み合わせは太る?

ヨーグルトは高たんぱく質ですが脂質が多く、一方のハチミツも、砂糖より低カロリー・低糖質とはいえ糖分であることに変わりはありません。

食べ方や選び方に注意すれば健康効果が見込める食品ですが、食べ過ぎると肥満のリスクが高くなることも事実です。

ヨーグルトとハチミツは混ぜると固まる?そもそも混ざらない?

ヨーグルトとハチミツを混ぜるとき、ハチミツが固まりヨーグルトと混ざり合わないことがあるようです。

ハチミツは、15〜16℃以下の温度で固まりやすくなるため、冷蔵庫で保存しているヨーグルトと合わせるとうまく混ざらなくなってしまいます。

そのようなときは、ハチミツとヨーグルトを温めてみてください。よく混ざり、体を冷やさないホットヨーグルトになります。

ただし、加熱しすぎるとヨーグルトの乳酸菌もハチミツの有効なはたらきもなくなってしまいます

電子レンジ600Wで20〜30秒程にとどめ、温めすぎには注意してくださいね。

ヨーグルトとハチミツを食べたらダメな人は?

腸が未熟な1歳未満の乳児は、「乳児ボツリヌス症」を発症する恐れがあるため、食べてはいけません。ボツリヌス菌は熱に強いため、ハチミツヨーグルトを加熱しても、死滅させることはできません。

また、乳糖不耐症の方も、ヨーグルトとハチミツの組み合わせは控えたほうがよいでしょう。

乳糖不耐症とは、牛乳に含まれる「乳糖(ラクトース)」を消化吸収する消化酵素(ラクターゼ)が、小腸で十分に作られない状態のことで、消化不良・腹痛・下痢などの症状が出ます。

便秘解消で知られるヨーグルトですが、乳糖不耐症の場合、乳製品に含まれる「乳糖」を分解することができません。そのため、下痢をしやすいといわれています。

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするという方も、乳糖不耐症の可能性があるため、ヨーグルトには注意が必要です。

ただ、乳糖不耐症だから絶対に食べてはいけないというわけではありません

例えば、少量の乳製品摂取から始めて徐々に増やしていくと、腸内細菌の変化により、腸内環境が改善すると考えられています。乳糖不耐症の治療にも取り入れられている方法です。乳糖不耐症の方は、よかったら試してみてくださいね。

(出典:牛乳の気になるウワサをスッキリ解決! |一般社団法人Jミルク)

ヨーグルトとハチミツに期待できる効果は?

ヨーグルトとハチミツを組み合わせることで得られる効果があるなら、うれしいですよね。

期待できる効果を紹介します。

便秘が解消される

ヨーグルトに含まれる乳酸菌のはたらきは、悪玉菌を抑えて善玉菌を増やし、腸内細菌のバランスをよくすることです。

さらにハチミツを一緒に食べると、ハチミツに含まれるオリゴ糖が乳酸菌やビフィズス菌などのエサになり、善玉菌が増えます

その上ハチミツには、腸内の善玉菌を増やすグルコン酸も含まれているのです。腸内環境を整えるヨーグルトとハチミツで、便秘解消に期待できます。

喉の痛みやイガイガが解消される

ハチミツは、喉の炎症を軽くする作用があるといわれ、あめにも使われています。

さらに、ハチミツの主成分であるブドウ糖や果糖は消化吸収が早いためエネルギーに変わりやすく、風邪など、体が弱っているときの栄養補給にもおすすめです。

また、腸内環境が悪いと免疫力も低下するといわれています。

乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌やたんぱく質を多く含むヨーグルトを一緒に食べると免疫力が上がり、細菌の侵入や増殖を抑えることができるでしょう。

むくみが解消される

ヨーグルトは、むくみの予防や改善にも効果が期待できます。

むくみの原因は、体内の水分が過剰になり、うまく循環できないことです。そのため、腸も影響を受け、便秘になる可能性があります。

そこで、ヨーグルトにより便秘解消をすれば、むくみの解消にもつながると考えられるわけです。

また、ハチミツには、カリウムが多く含まれています。

カリウムのはたらきのひとつは、ナトリウムを排出して体の水分バランスを保つことです。体内の余分な塩分を排出して血圧を正常にすることから、むくみの解消にも効果があるといわれています。

ヨーグルト×ハチミツのおすすめレシピと作り方

ハチミツヨーグルトにはさまざまな健康効果があります。もちろん混ぜるだけでも十分においしいのですが、ほかにもおいしい食べ方があるので、ご紹介します。

ヨーグルト×ハチミツ×バナナのスムージー

ヨーグルト、ハチミツ、バナナには下記のような栄養素が含まれています。

ヨーグルトたんぱく質、脂質、カルシウムなど
ハチミツカルシウム、カリウム、必須アミノ酸(アラニン、ロイシンなど)など
バナナビタミン、ミネラル、食物繊維など

一緒に食べると栄養バランスがよくなるだけでなく、バナナとハチミツの甘みがヨーグルトの酸味を和らぐ点も、うれしいですね。

作り方は、バナナ(1本)、ヨーグルト(200g)、ハチミツ(大さじ1杯)をミキサーにかけるだけ。

爽やかでヘルシーなスムージーにすれば、毎日の食生活にも取り入れやすくなります。

ハチミツ×きなこ×ヨーグルト

きなこの原料は大豆で、大豆はたんぱく質やビタミンB群などが豊富なことから「畑の肉」ともいわれています。

良質なたんぱく質のほか、脂質、炭水化物、ミネラルなどの栄養素、さらにポリフェノールのサポニンやイソフラボンなども含む優れものです。

ヨーグルト(100g)に、ハチミツ(大さじ1/2杯)ときなこ(大さじ1杯)をかけるだけで、和風の味わいが楽しめるデザートになります。

ハチミツ×フルーツ×ヨーグルトのアイス

フルーツは、ビタミンや食物繊維が多く含まれ、ヨーグルトにもハチミツにも合う食材です。

ヨーグルトにハチミツとフルーツを添えるだけでもおいしいのですが、冷凍してアイスにすると、よりさっぱりと食べられます。

ヨーグルト(200g)、ハチミツ(大さじ1杯)、小さめに切ったお好みのフルーツを軽く混ぜ、容器に移して冷凍庫に入れれば出来上がり。簡単にアイスが作れて、おすすめです。

ヨーグルトとハチミツの適量は?

ヨーグルトは1日100〜200g、ハチミツは1日大さじ1杯までを目安にしましょう。

摂取量や回数に決まりはありませんが、食べ過ぎると太ったり、おなかが緩くなったりすることがあります。

健康のためには、一度に多く食べるより、少量を毎日食べ続けることが大切です。

ヨーグルトとハチミツの正しい選び方

ヨーグルトとハチミツ、それぞれ健康効果の高いものを使いたいですよね。どのようなものを選べばよいのでしょうか。

ヨーグルトの選び方

ひと口にヨーグルトといっても、製法や添加されているものによって、いくつかの種類があります。

次のようなヨーグルトがあるので、価格や量ではなく、自分に合ったものを選びましょう。

プレーンヨーグルト・牛乳を乳酸菌で発酵させただけのヨーグルト
・砂糖や香料などは入っていない
ハードヨーグルト・牛乳を発酵させ、ゼラチンなどで固めたヨーグルト
・砂糖、果汁、香料などが入っている
水切りヨーグルト・ギリシャヨーグルトとも呼ばれる
・一般のヨーグルトより水分が少なく濃厚な味
・一般のヨーグルトよりたんぱく質が豊富
・脂肪ゼロのヨーグルト・脂質を含まない無脂肪乳から作ったヨーグルト
・酸味の強いものが多い
豆乳ヨーグルト・豆乳から作ったヨーグルト
・大豆成分のイソフラボンを含む
・牛乳に比べ糖質が少ない
機能性ヨーグルト・「腸まで届く」「免疫力を高める」など、特定の機能をうたったヨーグルト
・特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品などがある

ハチミツの選び方

「製造ハチミツ」「加糖ハチミツ」と表示されているハチミツは加熱処理されているため、ハチミツ本来の効果が薄れているかもしれません。

加熱処理されていない「純粋ハチミツ」を選ぶようにしましょう。

味に関しては、ヨーグルトとの相性がポイントです。ヨーグルトは、酸味がありさっぱりとした味なので、クセの少ないハチミツを選ぶとよいでしょう。

ハチミツを初めて使うなら、アカシアハチミツやレンゲハチミツなどがおすすめです。

りんご、ブルーベリー、みかんなど果物の花から採れたハチミツもヨーグルトとの相性がよく、フルーティーな味わいを楽しめますよ。

良質なハチミツを試したいなら「みつばちのーと」のハチミツがおすすめ◎

ハチミツとヨーグルトの組み合わせはダメということはなく、適量を食べることで、さまざまな健康効果が期待できます。

ヨーグルトに使用するなら、混ぜものは一切なし、ハチミツ自体の栄養が豊富で、加熱処理をしていない「みつばちのーと」のハチミツがおすすめです。

今回の記事を参考に、手軽に始められる健康習慣として、ヨーグルトにみつばちのーとのハチミツを合わせてみてはいかがでしょうか。

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