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2023/10/25

ハチミツはそのまま食べたほうがよい?効果的な食べ方・美味しい食べ方とは

みつばちのーと編集部
この記事を監修した専門家
管理栄養士、製菓衛生師、パティシエ 南谷 智佳子
東京農業大学応用生物科学部栄養科学科卒業。大学では栄養学全般を学び、栄養士および管理栄養士免許を取得。卒業後は管理栄養士として保育園で働いた後に、パティシエの道へ。修行後、個人店やホテルにて勤務。現在は管理栄養士兼パティシエとして、蜂蜜を使ったレシピなどを発信している。

より効果的にハチミツを摂取するのなら、「そのまま」という食べ方も選択肢の1つです。

この記事では、ハチミツをそのまま食べることによるメリットとデメリット、期待できる効果効能について詳しく解説していきます。ハチミツをそのまま美味しく食べる方法も紹介するので、ぜひ試してみてくださいね。

ハチミツは「そのまま」という食べ方がおすすめ?

ハチミツはパンにかけたり、ヨーグルトに混ぜたりする食べ方が一般的かもしれません。しかし、そのまま食べることもおすすめです。

そのまま食べることによって得られるメリットは多く、期待する効果効能によっては、そのまま食べたほうがよいこともあります。

具体的なメリットや期待できる効果については次章で詳しく解説します。

ハチミツをそのままで食べるメリット・効果は?

ハチミツをそのまま食べることによって、どのようなメリットや効果を得られるのでしょうか。

栄養素を豊富に摂取できる

ハチミツにはさまざまな栄養素が種類豊富に含まれていますが、ハチミツをそのまま食べることで、その栄養素を余すことなく摂取できるといったメリットがあります。

ハチミツには主成分となるブドウ糖や果糖をはじめ、ビタミンやミネラル、酵素、ポリフェノール、アミノ酸などさまざまな栄養素が含まれており、その数は150種類以上ともいわれています。

しかし、一部の栄養素は加熱によってその量が減ったり、働きが弱くなったりしてしまう可能性があります。

特に熱に弱いビタミンCやビタミンB1、そしてハチミツに含まれる酵素は、加熱による影響を受けやすい栄養素です。

そのため、ハチミツをそのまま食べることは、ハチミツに含まれる栄養素を余すことなく効率よく摂取できる方法といえるのです。

濃厚な味わいと風味を楽しめる

ハチミツならではの味わいを最もダイレクトに楽しめるのは、やはりそのまま食べたとき。

ハチミツは蜜源となる花の種類によって味わいや香り、風味が大きく異なるので、そのハチミツならではの濃厚な甘さと華やかな香りが楽しめることも、そのままで食べるメリットのひとつでしょう。

風邪の症状に効く

ハチミツはその栄養価の高さから、風邪の症状にも効果が期待できるといわれています。

これはハチミツの主成分であるブドウ糖や果糖が疲労回復に効果的であることをはじめ、ハチミツが持つ抗菌作用や抗炎症作用などによって、風邪の原因となる細菌やウイルスの働きを弱める効果が期待できるためです。

ハチミツを何かにかけたり混ぜたりしても、風邪の症状への一定の効果は期待できますが、ハチミツをそのまま食べたほうが栄養素の損失がないため、より風邪の症状に対して効果的であると考えられます。

また、ハチミツをそのまま食べると、とろみのあるハチミツは喉をゆっくりと通過するため、ハチミツが持つ抗菌作用や抗炎症作用が喉の粘膜に直接的に働きかけるというメリットもあるのです。

喉の痛みを和らげる

ハチミツをそのまま食べることによって期待できる効果としては、喉の痛みの緩和も挙げられます。

そもそも、喉の痛みは細菌やウイルス、または乾燥などによって喉の粘膜やその周辺が炎症を起こすことによって生じる症状ですが、上述したようにハチミツには細菌やウイルスの働きを弱めたり、炎症を抑えたりする効果が期待できます。

これはハチミツに含まれるグルコン酸とグルコースオキシダーゼという酵素によって生成される天然の過酸化水素による抗菌作用、そしてフラボノイド(ポリフェノール)による抗炎症作用による効果だと考えられています。

過酸化水素はオキシドールなど一般的な消毒液に含まれている成分。

このことからも、ハチミツには炎症を引き起こす細菌やウイルスに対する抗菌作用が期待できることがわかるでしょう。

また、ハチミツは高い保湿作用があるため、喉の粘膜を潤して乾燥を防ぐ効果もあります。

喉の粘膜が乾燥すると、細菌やウイルスが外部から侵入・付着しやすくなるため、ハチミツを摂取することは、結果的に喉の痛みを予防することに繋がるのです。

参考:ハチミツは期待できる効果効能がたくさん

ハチミツは上記で紹介した効果以外にも、以下のようなさまざまな健康効果・効能が期待できます。

  • 腸内環境の改善
  • 美肌効果
  • 疲労回復効果
  • 免疫力アップ
  • 生活習慣病の予防

ハチミツはオリゴ糖などの働きによって腸内の善玉菌を増やす働きがあるため、腸内環境の改善や美肌効果などが期待できるといわれています。

また、疲労回復や免疫力を高めるのにも効果が期待できるほか、血糖値を安定させたり、コレステロール値を下げたりするなどの研究報告もあることから、生活習慣病の予防にも有効ではないかと期待されているのです。

ちなみに、これらのハチミツによる効果効能は、ハチミツの食べ方だけでなく種類によっても異なります。例えば、「加糖ハチミツ」は水あめなどによってハチミツを薄めた状態なので、効果効能が低減している可能性があります。

そのため、ハチミツによる高い健康効果・効能を期待する場合は、ハチミツの選び方もポイントになりますよ。

ハチミツをそのままで食べるデメリット・注意点は?

では、ハチミツをそのまま食べることによるデメリットはあるのでしょうか。

ハチミツをそのままで食べる場合の注意点についても併せて紹介するので、参考にしてくださいね。

一時的に喉が痛くなることがある

前章では、ハチミツをそのまま食べることで喉の痛みを和らげる効果があると解説しましたが、人によってはハチミツをそのまま食べることによって一時的に喉が痛く感じる場合があります。

これが唯一ハチミツをそのままで食べることによるデメリットとして挙げられますが、この現象はハチミツの浸透圧の関係で生じる一時的なもの

ハチミツはその8割が糖類で構成されている濃度の高い液体であるため、ハチミツが喉の粘膜に直接触れると、喉の粘膜の水分がハチミツのほうへと移動しようと働きます。この浸透圧の影響によって、ハチミツをそのまま食べると一時的な喉の痛みに繋がることがあるのです。

しかし、この現象はハチミツを食べて数分経過すれば気にならなくなる程度のもので、体に悪い影響を及ぼすことはないため、大きなデメリットとして心配する必要はないでしょう。

食べ過ぎると太る可能性がある

甘いハチミツは食べ過ぎると体重増加に繋がる可能性があるため、食べる量には注意する必要があります。

ハチミツはさまざまな健康効果が期待できる食品ですが、大さじ1杯あたり約69kcalと決して低カロリーなわけではありません。

そのため、毎日過剰にハチミツを摂取してしまうと、それが原因で太ってしまう恐れがあるのです。

健康な人のハチミツの1日の適量は大さじ1〜2杯程度となるため、ハチミツをそのまま取り入れる際は、この適量を大きく超えないよう注意しましょう。

また、糖尿病と診断されている人や血糖値が高いと指摘を受けている人は、ハチミツの摂取によって血糖値をさらに上げてしまう可能性があります。

血糖値が高い人は基本的に糖類の摂取量を控えるのが望ましいため、ハチミツを取り入れる場合には医師の指示を仰ぐとよいでしょう。

1歳未満の乳児にハチミツは厳禁

ハチミツをそのまま食べるときの注意点としては、1歳未満の乳児にはハチミツを与えてはいけないということも覚えておきましょう。

これは、ハチミツに含まれるボツリヌス菌によって「乳児ボツリヌス症」にかかる危険性があるためです。

大人は腸内細菌の働きによってこのボツリヌス菌を死滅させることができますが、腸内環境が未熟な1歳未満の乳児はボツリヌス菌を死滅させることができません。重篤な場合には死に至る危険性もあるため、1歳未満の乳児には絶対にハチミツを与えないようにしてください。

また、このボツリヌス菌は加熱しても死滅しないため、食品や飲料中に含まれているハチミツにも十分注意が必要となります。

ハチミツをそのままでも美味しく食べる方法

ここでは、ハチミツを美味しく食べる方法について紹介します。

そのまま食べるのと同等の効果が得られる食べ方についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。

木製のスプーンで食べる

ハチミツをそのまま舐めて食べるときには、木製のスプーンを選択するのがおすすめです。

ステンレスなど金属製のスプーンでハチミツを食べても問題はありませんが、木製のスプーンのほうが口当たりがよく、ハチミツ本来の風味や香りも損なわれることなくハチミツを味わうことができます。

一部では、金属製のスプーンでハチミツを食べると抗菌作用が弱まるという情報もありますが、これはハチミツと金属が長時間接触していた場合にのみ起こる可能性がある反応です。

ハチミツを食べるだけの短時間で、ハチミツの抗菌作用が弱まるようなことはないため、その点は安心してくださいね。

ヨーグルトに混ぜる

この記事では、ハチミツを「そのまま食べる」ことについて紹介しましたが、ハチミツとヨーグルトの組み合わせであれば、ハチミツをそのまま食べるのと同等の効果が期待できると考えられます。

ヨーグルトであれば、2つを混ぜ合わせてもハチミツ本来の風味や香りが損なわれにくいほか、加熱することもないため、ハチミツの栄養素が減ってしまうようなこともありません。

さらに、ヨーグルトには乳酸菌が豊富に含まれているため、ハチミツに期待できる腸内環境を改善する効果に関しては、より一層高い効果が得られるはずですよ。

美味しいハチミツを選ぶ

ハチミツをそのまま美味しく食べるためには、ハチミツそのものの選び方も大切です。

ハチミツはその種類や産地、品質などによって味わいが大きく異なるため、ハチミツをそのまま美味しく楽しみたい場合には、自分好みのハチミツを探してみましょう。

国産のハチミツは一般的に日本人好みのものが多く、上品で華やかな香りとすっきりとした甘みが特徴です。

花の種類によっても甘みの強さやコク深さ、香りなどがそれぞれ異なるため、複数種類のハチミツを食べ比べてみるのもおすすめです。

ハチミツだけで作るドリンクもおすすめ

ハチミツをそのまま食べることによるメリット・効果を期待したいときには、ハチミツと水(白湯)だけで作るドリンクもおすすめです。

作り方は、コップ1杯の水または白湯に大さじ1杯程度のハチミツを混ぜるだけ

ほかの食材を加えないため、ハチミツ本来の風味や優しい甘さが楽しめるほか、ハチミツならではの健康効果もそのまま期待することができますよ。

ただし、ハチミツに含まれる栄養素のなかには熱に弱いものもあります。そのためホットドリンクとして楽しみたいときは、熱湯ではなく、50度程度まで冷ました白湯と混ぜ合わせるようにしましょう。

栄養価の高いハチミツなら「みつばちのーと」で探そう◎

この記事では、ハチミツをそのまま食べることによるメリットや効果効能、美味しい食べ方などについて詳しく紹介しました。

ハチミツをそのまま食べることによるデメリットも一部挙げましたが、基本的なポイントに気をつけられれば問題ないこともわかりましたね。

そして、美味しいハチミツをお探しの方は、国産天然ハチミツを取り扱う『みつばちのーと』もチェックしてみてください!

蜜源が異なるハチミツも種類豊富に取り揃えているため、ハチミツならではの風味や香りも存分に楽しめますよ。

どれも栄養価が高い純粋ハチミツなので、ぜひそのまま食べて味をたしかめてみてくださいね。

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