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2020/4/13

さくらの蜜が溜まり始めました。

田中 章雄

こんにちは。

みつばちのーと代表の田中章雄です。

世の中明るいニュースが
少ない今日この頃ですが、

今日はちょっとでも
(個人的に)明るい内容の
ブログをお届けできればと思います。

※ちなみにただいま『さくら特集』フェアを
開催しております。
こちらもよかったらご確認してみてくださいね。

 

さくらのハチミツ

今年は観測市場最速の
さくらの開花だったようですね。

咲き始めは早かったので
散るのも早いかなと
思ってましたが、

ダラダラと結構長い間
咲いてたような気がします。

伊東市内でも
ソメイヨシノや山桜はほぼ
散ってしまいましたが、

蜂場のある標高350mぐらいあたりは
まだ桜は咲いています。

ミツバチも桜の蜜を集めてきてました。

写真だとわからないと思いますが、
蜜が溜まった巣枠は
ずっしりと重いです。

蜜がたまると大体3キロ前後に
なると思います。

私もサラリーマンから
独立して養蜂家となった身なので
なかなか想像しずらい事は
分かっているつもりです。

花がない時期は、
ミツバチたちも必死に
蜜を集めようとしますが、

巣箱の中の蜜の量は
なかなか増えないんです。

でも巣箱周辺の蜜を分泌する
花が咲くと、
一気に蜜を集めてくるので、

今まで軽かった巣枠が
ずっしりと重みを感じれる事は
生産者にとって喜びでしかありません。

『そうそうこの重み❤️』って
一気にテンション上がりますよ。

でもどんなミツバチでも
蜜をたっぷり集めてくる
訳ではないんです。

働きバチの世界には
それぞれ役割分担があって、

・卵を温める役
・卵に餌を与える役
・巣内部を掃除する役
・巣を作る役
・入口を見張りする役
・蜜を分解して巣に詰める役
・蜜や花粉を集める役

などなど。

それぞれ必要な役割なので、
ミツバチが一定数増えないことには
蜜を集めてくる役割に
ハチの数が割けないのです。

なので、私ども養蜂家は、
花が咲くまでの間に
いかにミツバチの数が増える
環境を作れるか
色々と動いている訳です。

採蜜するのは重労働なんですが、
そこに至るまでのプロセスが
大切であり、重要なんです。

そのプロセスの結果として
蜜が溜まってきたときの
心踊る感じはたまらないです。

 

花の蜜を集めたら終わりではない

今の時期だと桜の花から
ミツバチは蜜を集めてきます。

花の蜜を『花蜜(カミツ)』
と言います。

そのままの名前ですね。

『花蜜』=『ハチミツ』ではありません。

『花蜜』の特徴は、
・40%〜70%は水分(シャバシャバな状態)
・多糖類(すぐにエネルギーにならない糖)
ということ。

 

水分が多いとどうなるのか?

→微生物が活動できるので、発酵(アルコール化)する。

発酵してしまうと
ミツバチが生活する上で
飛んだり、動いたり、
卵や幼虫が成長したりする際の
エネルギーを摂取できません。

じゃあ、どうするの??

ミツバチ達は、
一旦巣箱に蜜を貯めて、
自分たちの羽で気流を生み出し、
徐々に徐々に水分を飛ばすんです。

そして微生物が
活動できないぐらいの環境下である
糖度約80度、水分量約20%
ぐらいになるまで水分を飛ばします。

そうすると、
糖度が高まったハチミツは
空気中の水分を吸収するように
なってしまうので、

『蜜蓋(ミツブタ)』という
ミツロウで蓋をするんです。

そもそもハチミツは
ミツバチ達の餌として
集めてくるものなので、
長期保存する知恵ですよね。

私たちは、
この蜜蓋の状況を確認しながら
採蜜のタイミングを測ります。

 

 

多糖類だとダメなの??

糖は人間にとっても
大切な栄養素ですよね。

例えばお米。
お米を食べた時に、

人間は唾液の消化酵素で
まず分解して、

胃から腸に送られる間にも
分解されて、

最終的に単糖類と呼ばれる
ブドウ糖に分解されて

小腸で体内に吸収されます。

ミツバチも同じことを
する必要があるのですが、

これから飛んで蜜を集めようという時に
分解しているのでは、
すぐに飛び立つことができません。

ですので、
蜜を集めてきて
巣に溜める前に
内勤ハチが
ブドウ糖や果糖と呼ばれる
単糖類に分解して
巣に貯めておきます。

そうすることによって、
いつでも動けるようにしているんです。

だからハチミツを食べると
すぐにエネルギーになると
言われているのです。

採蜜はまだもう少し先

今年のさくらのハチミツの
採蜜はもう少し先になります。

ミツバチ達が頑張って
水分をもっと飛ばして、
糖度が高くなってからの
採蜜になります。

その時には、
他の花の蜜も
入ってくる可能性があるので、

「さくらの雫」なのか
「はるの詩」となるのか
わかりません。

そして、一回採蜜した後は、
「みかんの雫」の採蜜と
なると思います。

「みかんの雫」は
問題なく採蜜できれば
5月下旬ごろには
販売開始となると思っております。

こちらも楽しみにしてくださいね。

 

PS
ただいま『さくら特集』フェアを
開催しております。

去年の奈良県の「さくらの雫」を
ご提供させていただいております。

そのほかにも
”さくら”や
”さくらんぼ”関連の商品を
お届けしておりますので、

よかったらご確認くださいね。

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代表
田中 章雄 AKIO TANAKA
1986年3月生まれ、茨城県取手市出身、宇都宮大学農学部農業環境工学科卒業。大学卒業後、横浜の不動産仲介会社に入社して営業・人事を経験。大学時代に経験したグリーンツーリズムで感じた自然資源の可能性・豊かさを忘れられず農業ベンチャー企業へ転職。そこで養蜂と運命的に出会い、どんどん魅力にとりつかれる。師匠にお願いし、広島に移り住み、養蜂の修行を積む。2015年3月に養蜂家として独立するために静岡県伊東市に移住。日々養蜂家として勉強の日々を過ごしている。プライベートでは3児(息子2人と娘1人)のパパ。

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