2023/4/28
【ブログ】今年初めての採蜜をしました。

みつばちのーと代表の田中章雄です。
最近、ミツバチの管理がかなり忙しくなってきました。
来週はミツバチの管理予定がビッチリで、全くスケジュールに空きがない感じです。
私たちにとって、これからの時期にちゃんとハチミツが採れるかどうか、とても大切な時期になります。
とはいえ、
ミツバチが蜜を集めてこれる状態になるように1年間しっかり管理してきて、
ようやくこの時期の採蜜結果につながるので、この時期だけ頑張ってもダメなんですけどね。
今年は、みつばちの成長も早く、
花全般に咲くのも早く、
先日、2023年最初の採蜜を行いました。
■そもそもハチミツって、どうやって出来るの?
ところで、ハチミツってどのように出来ているかって、ご存知ですか?
というのも、私自身も師匠に養蜂というモノを教えてもらうまで「ハチミツ」は知っていましたが、どのような工程を経ていつも食べている「ハチミツ」になっているか知らなかったんですよね。
今日は、ハチミツが採れるまでを養蜂家目線でご紹介させて頂きます。
■春に向けてのミツバチ作り
採蜜シーズンは3月下旬~9月。
採蜜が出来ない期間も、養蜂家は一年を通してミツバチ達のお世話(内検)をします。
主に、巣箱の中の点検をし、ミツバチの状況を確認します。
「病気してないかな?」
「女王蜂は産卵してるかな?」
「産卵の量はどうかな?」
3月〜9月に採蜜できるよう1年間かけて、丁寧に愛情を込めてハチの管理を行います。
■3月 みつばちの引っ越し
“どこに巣箱を置くか”という事が、
ハチミツの採蜜量とハチミツの味わいに関係してきます。
花の咲く時期や花の状態によって巣箱を引っ越ししてあげます。
ミツバチの引っ越しは外回りの働きバチの帰宅した夕方からのスタートです。
新居の蜂場に到着する頃には周りは真っ暗。
ライトを照らしながら斜面を何度も往復し、巣箱を設置し、門を開ける作業をします。
「明日からまた、美味しい花の蜜を吸ってね。」
こちらもヘトヘトになりながら作業が終わります。
■花が咲きだす
3月下旬。
さくらの雫の蜜源になる山桜が山々に咲きだします。
花が咲く頃の蜂場は、ミツバチ達が嬉しそうに忙しそうに巣箱と花を行ったり来たり。
ミツバチ達の羽音で、活気が満ちあふれています。
咲く花の種類によって期間は異なりますが、花が咲いている期間はほんのわずか。
花が咲いている間、働きバチが花の蜜を集め、内勤バチが水分を吹き飛ばし、糖度の高い『ハチミツ』へしていきます。
では、どのように花の蜜がハチミツになるのでしょうか?
花が咲く頃のミツバチ達の様子を見てみましょう。
ミツバチは、生まれてから生涯を終えるまでずっと仕事を与えられ、それぞれ仕事内容が異なります。
『外勤バチ』は外に咲く花の蜜を集める仕事。
『内勤バチ』は巣の中で蜂蜜を作ったり、子育てをするのが主な仕事です。
①外勤バチは1日に3000もの花から花へ飛び回り、花の蜜を集めます。
②外勤バチは集めた蜜を内勤バチへ口移しで渡します。
そして、渡された蜜を胃の中でブドウ糖と果糖に分解して巣に詰めます。
③水分を羽で飛ばします。
内勤バチは、羽でパタパタと仰いで水分を飛ばし、水分量が20%以下になると、ようやく「ハチミツ」になります。
ハチミツができると、これ以上水分を含まないよう、今度はミツロウでハチミツに蓋をかけるのです。
ミツバチの寿命は約30日。
生きている間に集める事の出来るハチミツの量はティースプーン1杯分。
私達は、貴重な蜜をいただいているんですね。
■4月18日。
今年初めての採蜜をしました!
▲海が一望できる養蜂場にて。
そんなミツバチの頑張りのおかげで、
先日、今年初めての採蜜を行うことができました。
この日は天気に恵まれ、ミツバチも嬉しそうに飛び回っていました。
■採蜜作業を見てみよう
▲蜜がたっぷり詰まって、蜜ロウの蓋(蜜ぶた)がかかった状態の巣枠です。
蓋がしっかりかかったら、ハチミツが出来た合図。
まずは、巣箱に入った巣枠一枚一枚確認し、ハチミツが詰まったものを選ぶ作業をします。
ぎっしり詰まっている時は、1枚に2~3キロのハチミツが詰まっています。
採蜜する巣枠を選別したら、
蜜ぶたを温めた「蜜刀」で丁寧に切り取っていきます。
(この蜜ぶたもミツバチ達が作りだした天然素材なので、食べることが出来るんですよ。)
そして、いよいよ採蜜です。
ハチミツが詰まった巣枠から、ハチミツをどうやって絞ると思いますか?
実は、”遠心力”を使ってハチミツを絞るんです。
写真の『遠心分離機』という機械に蓋を切り取った巣枠を入れて、ぐるぐる回転させハチミツを絞ります。
しばらくして蛇口をあけると・・・
溜まったはちみつがとろ~り、出てきました!
採蜜したてのハチミツは、キラキラ光ってとても綺麗。
ハチミツが出てきた瞬間は、
独立して何年たっても毎回嬉しい気持ちでいっぱいになります。
■今年の桜のハチミツ、お味は??
いつも、採蜜して最初の一口を味わうまで、
「今年のハチミツはどんな感じかな〜」
ってドキドキします。
今回の味はというと・・・
▲採れたてのハチミツを味見して、満遍の笑みを浮かべるマサルさん。
美味しい!!
しっかり甘みがあるけど、後味はスッキリ。
ガツンとした桜というより、ふんわり香る感じ。
クセがなく、桜の葉の香りのようなやさしい味がじんわりやってきます。
スタッフは
「美味しいの採れましたね〜♪」
と言ってくれているのですが、
私はガツンとした桜を期待しただけに、ちょっぴり悔しい気持ちもあります。
生産者のエゴなんですかね。
私以外のスタッフは
「桜のハチミツ採れたね〜♪」
と盛り上がってます(笑)
完全に生産者のエゴですね、きっと。
毎年、同じ場所、同じタイミングで採蜜しても
味や色など異なるのが、
天然のハチミツの特徴です。
それを「今年のハチミツはどんなかな?」
とワクワクしながら召し上がって頂くのも1つの楽しみ方なのかなと思います。
■一本一本丁寧に瓶詰めする
遠心分離機で絞った蜜には、ミツロウなどが混ざっているので、それらを取り除くために”濾し器”で濾して缶に入れて持ち帰ります。
その後、採蜜したハチミツを一本一本手作業で瓶詰めしていきます。
みつばちのーとでは、
ミツバチ達が集めた蜜を濾して瓶詰しただけの天然生ハチミツをお届けしています。
■稀少で貴重な桜のハチミツ
そもそも桜のハチミツはミツバチにとっては時期が少し早く、
条件が合わさらないとなかなか採蜜することが難しい花の蜜です。
山桜の花は、春の訪れを感じ始める3月下旬~4月にかけて開花します。
開花時期が非常に短いことに加え、
天気やミツバチの成長段階によって大きく左右されるので、
実はとても貴重なハチミツなんです。
私たちも、毎年採蜜できているわけではないんです。
厳しい冬の寒さを乗り越え、一生懸命集めてきた桜のハチミツ。
採蜜できたことに喜び、
ミツバチと自然に感謝をしたいと思います。
この桜の花のハチミツは
『さくらの雫』として販売予定です。
GWのイベント準備やら、
いちごハニーやら、
瓶詰めのスケジュールが
いっぱいいっぱいな状況だったのですが、
採れたてのハチミツをいち早くお届けしたいと、
瓶詰め担当の奈美さんが頑張ってくれました。
5月2日(火)から販売予定です。
もう少しだけ、お待ちくださいね!
PS送料無料クーポンをご利用ください。
この前、イベント出店させていただいた時にお客様から
「オンラインショップは送料がかかるから…」
というお声を頂戴しました。
いつもご利用いただいているあなた様に少しでも喜んでいただきたい!
そんな想いで、
ただいま【送料無料】クーポンを配布しています。
ゴールデンウィーク期間限定となりますので、この機会にぜひご利用くださいね。
▼詳細はこちらをご覧ください!
GWは、下記日程でイベントに出店いたします。
会場でお会いできるのを楽しみにしております♪
■SUPER COMIC CITY 30
5月3日(水)、4日(木)
時間:10時〜15時
会場:東京ビックサイト
■コミティア
5月5日(金)
時間:11時〜16時
会場:東京ビックサイト
■comic 1
5月7日(日)
時間:11時〜15時
会場:東京ビックサイト
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