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2023/6/3

花の蜜じゃない??「ハチミツ」ができるまで

kosekikanako

こんにちは。
みつばちのーとの小関加奈子です。

突然ですが、
あなたは “ハチミツ” がどうやってできているか知ってますか??

「みつばちが、花の蜜から集めてるんでしょ?」

そうです!
花の蜜であることに間違いはありません。

でも実は、 “花の蜜” と “ハチミツ” は全く別ものなんですよ!!

今回は、きっとあまり知られていない
ハチミツができるまで」 をご紹介させていただきます。

 

蜜集めは誰がするの??

巣の約9割を占める働き蜂。

実は、すべてメス、女性なんです!

女王蜂は、ひたすら卵を産む仕事。

そして働き蜂は、生まれてから生涯を終えるまで、色んな仕事をこなします。

生まれて20日頃までは、
お掃除や巣作り、赤ちゃんのお世話など、巣の中での仕事。

内勤蜂(ないきんばち)といいます。)

20日目を過ぎると、
外に出て花の蜜や花粉を集める仕事に変わります。

外勤蜂(がいきんばち)といいます。)

この時期のみつばちの生涯は、だいたい30日ほど。

外勤蜂の年齢は
人間でいうと、おばあちゃんくらいの年齢でしょうか。

経験を重ねたみつばちが、外勤蜂として危険いっぱいの外へ出ていきます。 

「私にまかせて!」

そんな姉御肌の外勤蜂。

儚くも、勇敢でかっこいいですよね…。

 

“ハチミツ” ができるまで

外勤蜂が花の蜜を集めることはわかりましたね。

じゃあ、どうやって花の蜜が “ハチミツ” になるの??

ここからは、
みつばちと一緒に “ハチミツ” になるまでの様子を見ていきましょう!

 

花の蜜を集める

ハチミツ作りは、材料となる花の蜜(花蜜)を集めるところからスタートします。

みつばちの朝は早く、外勤蜂は早朝から巣を飛び立ちます。

探し回るのは巣から約2〜3km圏内。

「あ!みかんの花が咲いてる!」

白くて星のようなみかんの花を見つけたようです。

外勤蜂は1日に何度も花を訪れ、重たい花蜜を巣へ運んでいきます。

その重さはなんと、自分の体重の約半分!

そんな大荷物を持って歩き回るなんて…私にはできません。

 

蜜を口移しでわたす

重〜い蜜を巣に持ち帰ったら・・・

それを吐き出して唾液の酵素と混ぜ、口移しで内勤蜂へわたします。

とっても可愛いですよね♪

酵素を混ぜることで、花蜜が分解されていきます。

ハチミツを食べると
すぐに吸収してエネルギーに変わるのは、ミツバチが先に分解してくれるおかげなんですね。

 

巣に蜜を詰める

受け取った内勤蜂は、それを巣の六角形の穴に詰めこんでいきます。

この時点では、まだ蜜の水分量が多くてシャバシャバなんです。

まだ “ハチミツ” とは呼べそうにありませんね。

伊豆の養蜂家 みつばちのーと はちみつ

とってもいい匂い〜♪

巣箱の中は、みかんの花の香りが漂っていますよ。

 

蜜の水分を飛ばす

詰めた蜜の前で、パタパタ羽ばたいて水分を飛ばしていきます。

「おいしくなあれ!おいしくなあれ!」

水分を飛ばすことで
蜜の劣化を防いで、長期保存できるようになるんですね。

巣箱の中は、みつばちの羽音がブンブン響いています。

初めはびっくりするかもしれません。

でも、そのうち心地よくなってきて、ずーっと聞いていたくなりますよ♪

 

ミツロウで蓋をして熟成させる

十分に凝縮されて水分量が20%以下になったら・・・

みつばちが作り出す蜜蝋(ミツロウ)という成分で穴に蓋をして、数日熟成させます。

▲白い部分がミツロウで蓋をしたところです。

ちょっと触っただけでは破れないほど、頑丈なんですよ!

ミツロウは、よく化粧品やロウソクに使われている成分ですよね。

何でも作ってしまうみつばちさん。頭が上がりません。

 

“ハチミツ” のできあがり!

数日経って熟成されたら・・・

ようやく私たちの知る “ハチミツ” の完成です!

シャバシャバだった花の蜜が、とろ〜り♪

私たちの大好きなハチミツに大変身!!

 

みつばちさん、ありがとう!

いかがでしたか?

思ったよりも長かったですよね!!

花の蜜からハチミツになるまでは、だいたい2週間ほどかかるそうです。

何でもこなす働き者のみつばちさん、本当にありがとう!

 
ここからは
養蜂家の出番!/
 

採蜜作業

ここからは、養蜂家の出番!

みつばちのお世話をさせてもらう代わりに、余剰分のハチミツをいただいていきます。

ここでは、ハチミツを採る「採蜜作業」をご紹介させていただきます。

たっぷり入ったハチミツの枠を選んだら・・・

ミツロウでできた蓋を取っていきます。

温めた「蜜刀(みつとう)」という専用の刀で、丁寧に切り取っていきますよ。

そして、いよいよ採蜜!!

ハチミツが詰まった枠から、ハチミツをどうやって絞ると思いますか?

実は、”遠心力を使ってハチミツを絞るんですよ。

▲「遠心分離機」という機械にハチミツの枠を入れます。

ぐるぐる回転させて、蜜を絞っていきますよ。

風にのってハチミツの香りが漂ってきました♪

しばらくして蛇口をあけると、溜まったハチミツがとろ~り出てきます。

採蜜したてのハチミツは
キラキラ光って、とっても綺麗!

絞った蜜にはミツロウなどが混ざっているので、
それらを取り除くために「濾し器」で濾して、缶に入れて持ち帰ります。

一本一本丁寧に瓶詰めする

瓶詰め

採蜜したハチミツは、一本一本手作業で瓶詰めしていきます。

みつばちのーとでは、
みつばちが集めた蜜を濾して瓶詰しただけの “天然生ハチミツ” をお届けしています。

生涯で1匹のみつばちが集めるハチミツの量は、たったティースプーン1杯分。

貴重なハチミツを味わいながら、みつばちへの感謝も忘れずにいたいですよね。

今日は、花の蜜が“ハチミツ” になるまでのご紹介をさせていただきました。

混ぜ物・高熱処理をしない『天然生ハチミツ』を美味しく、楽しく召し上がっていただけましたら幸いです。

ハチミツについてご不明な点や困ったことがございましたら、
お気軽にお問い合わせくださいね。

─ご意見・ご不明点は当メールにて─

info@mitsubachi-note.jp

 

P.S.
「みかんのハチミツ」が採れました!

「みかんのハチミツ」採蜜レポ

さて、みつばちのーとでは、
5月中旬に待ちに待った「みかんのハチミツ」の採蜜をしました!

ここからは、新人養蜂家の私も参加した「みかんのハチミツ」の採蜜風景をちょこっとお届けします♪

 

最高の採蜜日和です♪

実は、昨年末に山梨県へ引っ越して、半年ぶりの訪問となった静岡県伊東市。

真夏日を観測した今日は、採蜜にふさわしい青空です♪

青い空の下、キラキラと輝く海。

この景色、何度見てもわくわくしちゃいます〜!!

蜂場のまわりには、みかん畑が広がっています。

木になっているのは、甘夏だそう♪

 

いよいよ、採蜜スタート!

蓋のかかったハチミツの枠を、マサルさんの元へ運びます。

たっぷり詰まった枠は、ダンベルのように重い…。

1枚で2〜3kgもあるんですよ!

ミツロウを切り取るマサルさんは、元料理人。

さすが、包丁さばきはお手のもの!!

スイスイと切り取っていきます。

遠心分離機に入れたら・・・
いよいよハチミツの登場です!!

出てきました〜!!

キラキラ輝く「みかんのハチミツ」♪

さっそく、養蜂家の特権!
搾りたてハチミツをいただきま〜す!!

 

今年のみかんのハチミツ、お味は?

▲みかん×みかん、やってみたかったんです…。

みかんの香りが口の中いっぱいに広がる!

爽やかだけど濃厚な甘さで、
食べた後もしばらくみかんが残る!

あとで見比べてみたら、昨年のみかんよりも色が濃かったんです。

同じ花のハチミツでも、採蜜する年や時期によって色や味わいが違うんですよね。

それも天然ハチミツの醍醐味!だと思っています♪

昨年は少ない量で、定期便の方のみとなった「みかんのハチミツ」。

今年はなんと2.5倍も採蜜することができました!

たくさんの方々にお届けできる!と、代表もとってもうれしそう♪

みかんのハチミツは、
みかんの雫』として販売いたします!!

ぜひお楽しみにしていてくださいね。

 

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