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2023/7/31

寝る前にハチミツは食べてOK?効果や注意点、適切な量、おすすめの食べ方も紹介

みつばちのーと編集部
この記事を監修した専門家
管理栄養士、製菓衛生師、パティシエ 南谷 智佳子
東京農業大学応用生物科学部栄養科学科卒業。大学では栄養学全般を学び、栄養士および管理栄養士免許を取得。卒業後は管理栄養士として保育園で働いた後に、パティシエの道へ。修行後、個人店やホテルにて勤務。現在は管理栄養士兼パティシエとして、蜂蜜を使ったレシピなどを発信している。

寝る前にハチミツを食べることで、さまざまな良い効果が期待できることを知っていますか?

この記事では、寝る前にハチミツを食べることで期待できる効果や取り入れるときの注意点などについて詳しく紹介します。

寝る前のハチミツに関する疑問点についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください

寝る前にハチミツを食べることで期待できる効果

ハチミツは健康に良いというイメージを持っている人も多いですが、寝る前のハチミツは太るのではないか、健康に悪い影響があるのではないか、と心配する人もいるかもしれません。

しかし、実は寝る前のハチミツ摂取には、多彩な効果が期待できるのです。

ここでは、寝る前にハチミツを食べることで期待できる効果について、5つの項目に分けて詳しく紹介します。

睡眠の質を高める(不眠の改善)

「睡眠の質」については、近年さまざまな分野で語られることも多いテーマですが、寝る前にハチミツを食べることで、この睡眠の質を高める効果が期待できます。

そもそも睡眠の質とは、睡眠時間ではなく、睡眠の深さに着目した考え方です。

睡眠の質が低くなるのにはさまざまな要因が考えられますが、そのうちのひとつが夜間低血糖

夜間低血糖は、その名の通り寝ている間に血糖値が下がりすぎてしまうことを指します。

人は基本的に一定の血糖値を維持しようと働くため、夜間低血糖になると体内では血糖値を上げるためのホルモンが分泌されます。

しかしこのホルモンは血糖値だけでなく、全身を興奮させるように働くため、結果的に何度も目を覚ましてしまったり、熟睡できずに疲れが取れなかったり、という症状を引き起こしてしまうのです。

ここで活躍するのがハチミツです。

ハチミツは血糖値を緩やかに上昇させ、長時間血糖値を安定させる働きがあることがわかっています。

つまり、夜寝る前にハチミツを食べることで、夜間低血糖を防ぎ、睡眠の質を高める不眠症改善の効果が期待できるというわけです。

喉の痛みや咳の症状を緩和する

ハチミツには天然由来の抗菌成分が含まれているため、喉が痛いときや咳の症状がひどいときに摂取すると、その原因となる喉の炎症を抑える効果が期待できます。

また、喉の乾燥はこれらの症状を悪化させてしまいますが、ハチミツは非常に高い保湿作用があることでも有名。

寝ている間は唾液の分泌量も少なく、特に口や喉が乾燥しやすくなるため、寝る前に保湿作用のあるハチミツを食べて口の中を潤しておくことで、症状緩和に繋がりやすくなると言われています。

脂肪を燃焼させる

「寝る前にハチミツを食べる」と聞いて、太るのではないか?と考える人もいるでしょう。

しかし、寝る前のハチミツ摂取には、実は脂肪燃焼を促す効果が期待できます。

人が寝ている間には成長ホルモンが分泌されますが、この成長ホルモンには脂肪の燃焼を促す働きがあります。

そして、この成長ホルモンの分泌を促すためには、質の高い深い眠りが必要。

寝る前のハチミツは、睡眠時の適度なエネルギー補給と血糖値の安定に役立つため、結果的に睡眠の質を高めて成長ホルモンの分泌を促進、そして脂肪燃焼へと繋げる効果が期待できるのです。

ただし、これはあくまでもハチミツを適量摂取した場合のみ

寝る前のハチミツを食べ過ぎると、反対に脂肪の蓄積を促し、体重増加に繋がる可能性があるため注意が必要です。

虫歯を予防する

甘いハチミツは虫歯の原因になりそうなイメージですが、実は寝る前のハチミツによって虫歯を予防する効果があると示唆されています。

これはハチミツの抗菌作用によって、虫歯の原因菌であるミュータンス菌の繁殖が抑制されるためだそうです。

また、先述したようにハチミツには保湿作用があるため、寝ている間の口の中の乾燥を防ぎ、乾燥を好む虫歯菌の活動を抑える効果も期待できます。

ちなみに、虫歯菌が好む糖の種類は主に砂糖などのショ糖(スクロース)。

海外の論文によると、ハチミツの主成分はブドウ糖と果糖であることなどから、ハチミツを寝る前に食べたことでかえって虫歯を抑制できたという報告もあるそうですよ。

腸内環境を整える

ハチミツには腸内の善玉菌のエサとなるオリゴ糖やグルコン酸が含まれているため、日常的に摂取することによって、腸内環境を整える効果が期待できます。

そして、夜の22時〜翌2時頃までは「腸のゴールデンタイム」と呼ばれており、1日のなかで最も腸の活動が活発になる時間帯。

つまり、夜寝る前にハチミツを食べておくと、この「腸のゴールデンタイム」に腸内の善玉菌がしっかりと働き、腸内環境を整える効果が期待できるのです。

(出典:美肌力をアップさせる、腸のゴールデンタイム|株式会社 明治)

寝る前にハチミツを食べるときの注意点

寝る前のハチミツにはさまざまな効果があることがわかりましたが、寝る前のハチミツ摂取にデメリットはあるのでしょうか。

ここでは、寝る前にハチミツを食べる時の注意点とその対策について解説します。

夕食後の歯磨きは必ずする

ハチミツの成分が歯をきれいにしてくれるわけではありません。

ハチミツの効果はあくまでも虫歯菌の繁殖を防ぐことであるため、夕食後の歯磨きは、する必要があります

また、口内環境は人によって大きく異なると言われています。

そのため、人によっては寝る前のハチミツによって虫歯になってしまう可能性もゼロではないようです。

すでに虫歯などの歯周病、お口のトラブルを抱えるような人は、まずかかりつけの歯科医に相談のもと、ハチミツとの相性を確認するようにしてくださいね。

食べ過ぎない

ハチミツには脂肪燃焼を促進する働きが期待できますが、寝る前のハチミツの食べ過ぎは体重増加に繋がる可能性があります。

スプーン1杯程度のハチミツは決して高カロリーではありませんが、何杯も食べた場合には当然摂取カロリーも増えてしまいます。

また、ハチミツは血糖値の上がり方が緩やかな食品ですが、血糖値を上げないわけではありません。

寝る前にハチミツを摂るのは、寝ている間の血糖値を安定させて成長ホルモンの分泌を促すのが目的のため、ハチミツは食べ過ぎることなく適量を守ることが大切です。

1歳未満の子どもには絶対に与えない

優しい甘さのハチミツは子どもも好きな味ですが、1歳未満の子どもには絶対にハチミツを与えてはいけません。

これは「乳児ボツリヌス症」になる危険性があるためです。

乳児ボツリヌス症は最悪死に至る恐れもあるため、十分に注意しましょう。

1歳以上の子どもであれば、基本的に寝る前に適量のハチミツを食べても問題ないものと考えられますが、大人同様、食べ過ぎには注意する必要があります。

寝る前にハチミツを食べるときの適切な量や食べ方は?

では、実際に寝る前にハチミツを食べるときには、どのくらいの量が適切なのでしょうか。

ここでは、寝る前のハチミツの適量とおすすめの食べ方について紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

寝る前のハチミツはティースプーン1杯まで

寝る前にハチミツを食べるときの適量は、ティースプーン1杯程度となります。

寝る前のハチミツ摂取の目的は、血糖値を安定させたり、ハチミツの抗菌作用を期待したりするものであるため、大量に食べる必要はありません

むしろ寝る前にハチミツを食べ過ぎてしまうと、血糖値が上がりすぎて体重増加に繋がりやすくなったり、睡眠の質を下げたりしてしまう恐れがあるため、適量をしっかり守るようにしましょう。

次に、おすすめの食べ方・レシピについて紹介します。

ハチミツ白湯にして飲む

寝る前のハチミツは基本的にそのまま舐めるだけでOKですが、ハチミツそのままの味が少し苦手……という人に試してほしいのがハチミツ白湯です。

作り方は、150〜200mlの白湯にティースプーン1杯のハチミツを加えて混ぜるだけ。

熱湯にハチミツを加えてしまうと、ハチミツならではの酵素の働きが失活してしまうため、お湯が40〜50℃程度に冷めてからハチミツを加えるとよいでしょう。

ハチミツ白湯であれば、ハチミツをそのまま舐めるのとカロリーも変わらず、体重増加の心配もありません。

また、温かい飲み物には副交感神経を刺激して気持ちをリラックスさせる効果があるため、睡眠の質を高めるうえでもハチミツ白湯はおすすめの取り入れ方ですよ。

ハチミツレモンにして食べる

ハチミツを手軽に取り入れるレシピとしては、ハチミツレモンもおすすめです。

【材料】

  • ハチミツ 180g
  • レモン 1個

【作り方】

  1. レモンをよく洗い、薄い輪切りにする
  2. 清潔な保存容器にレモンとハチミツを交互に入れていく
  3. レモンが表面に浮かないよう、最後にハチミツを上からたっぷり注ぐ
  4. 冷蔵庫で1日以上寝かせる

材料さえ準備すれば簡単に作れるハチミツレモンは、寝る前のデザート感覚としても取り入れやすい1品です。

スライスしたレモンのカロリーは1枚で4kcal程度のため、カロリーの摂り過ぎになる心配もありません。

ハチミツヨーグルトにして食べる

夜寝る前のハチミツ摂取のため、ハチミツヨーグルトを取り入れるというのも選択肢のひとつです。

ヨーグルトに豊富に含まれる乳酸菌も腸内環境を整える働きがあるため、ハチミツとの組み合わせは相性も抜群ですよ。

ただし、ヨーグルトに混ぜて食べる方法は、ハチミツだけでなくヨーグルト分のカロリーも一緒に摂取することになるため、ヨーグルトの量は多くても100g程度(56kcal)に留めるようにしましょう。

寝る前のハチミツは種類にこだわろう◎

寝る前のハチミツ摂取は、睡眠の質を高めて脂肪燃焼効果を促進させるほか、ハチミツの抗菌作用によって喉の痛みの緩和や虫歯予防などに繋がることがわかりましたね。

また、腸のゴールデンタイムに向けてハチミツを取り入れることで、腸内環境を整える効果も期待できます。

ただし、これらの効果をしっかり実感するためには、選ぶハチミツの種類も重要です!

水あめや甘味料などが混ざっている加糖ハチミツの場合、期待した効果を得られない可能性があります。寝る前のハチミツには、天然成分100%の「純粋ハチミツ」を選択しましょう。

ちなみに、「みつばちのーと」のハチミツは、天然成分100%で安心安全の国産純粋ハチミツです。ハチミツ本来の風味や味わいもしっかりと感じられるハチミツのため、寝る前にそのままハチミツを舐めるのにも適しています。

ぜひ、「みつばちのーと」の天然の国産純粋ハチミツもチェックしてみてくださいね。

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