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2023/7/31

マヌカハニーとほかのハチミツの違いは?効果・食べ方・危険性を比較

みつばちのーと編集部
この記事を監修した専門家
養蜂家 田中 章雄
宇都宮大学農学部農業環境工学科卒業。農業ベンチャー企業で勤務する中で養蜂と出会い、広島に移住して養蜂の修行を積む。2015年3月に静岡県伊東市で養蜂家として独立。日々養蜂家として勉強の日々を過ごしている。

マヌカハニーは健康に良いハチミツとして近年注目を集めていますが、マヌカハニーと一般的なハチミツの違いについて知っていますか?

この記事では、マヌカハニーとそれ以外の一般的なハチミツの違いについて、効果や効能、摂取方法などの項目別に詳しく解説します。気になる疑問も解決するので、参考にしてみてくださいね。

マヌカハニーとは?一般的なハチミツとの違い

まず、マヌカハニーの特徴と、一般的なハチミツとの違いについて紹介します。

マヌカハニーとは、ニュージーランドにのみ自生する「マヌカ」という低木の花から集められたハチミツのこと。

蜜が採れるのは年に1回のみ、さらに時期も限定されていることから、現地でもマヌカハニーは貴重なハチミツとされています。

近年マヌカハニーが特に注目を集めているのは、マヌカハニーに豊富に含まれる「メチルグリオキサール(MGO)」という物質が持つ強い抗菌作用によって、さまざまな健康効果が期待できるとされているためです。

このメチルグリオキサールは一般的なアカシアハチミツやレンゲハチミツなどには含まれていないほか、マヌカハニーは一般的なハチミツより抗酸化作用も強力であることが知られています。

マヌカハニーは味にも特徴があり、一般的なハチミツよりもクセが強く、ハーブのような独特の香りがします。

また、一般的なハチミツがサラサラとしているのに対して、マヌカハニーは濃厚なクリーム状で、色が濃いキャラメル色であることも特徴のひとつ。

市販されている一般的なハチミツはさまざまな種類があるほか、天然成分100%の純粋ハチミツでない加糖ハチミツであることも多いため、そうした点からもマヌカハニーと一般的なハチミツには大きな違いがあるといえるでしょう。

(出典:摩マヌカハニーの特徴とその機能性

マヌカハニーと一般的なハチミツの「効果・効能」を比較

ここでは、マヌカハニーと一般的なハチミツの健康への効果・効能について比較します。

気になる効果について項目別に解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

喉の痛みの緩和や風邪予防に繋がる

マヌカハニーの最大の特徴は、強い抗菌作用を持つメチルグリオキサールが豊富に含まれていること。

そのため、マヌカハニーをそのまま舐めることによって、喉の痛みを引き起こす細菌やウイルスの働きを抑えて、その痛みを緩和する効果が期待できると言われています。

また、風邪の症状は喉からウイルスが侵入することによって発症することも多いですが、マヌカハニーには抗ウイルス作用もあるため、風邪予防にも効果が期待できると考えられています。

ほかのハチミツにも殺菌作用や保湿効果を持つ別の成分が含まれているため、比較するのが難しいところですが、異なる効果が得られると考えておくとよいでしょう。

美容効果が期待できる

マヌカハニーは、メチルグリオキサールだけが豊富に含まれているわけではなく、ビタミンB1やB2、B12、ビタミンC、アミノ酸なども豊富で、ほかの一般的なハチミツより栄養価が高いことでも知られています。

そのため、マヌカハニーを定期的に摂取したり、肌に塗ることなどによって、肌の調子を整えたり、ニキビの改善に繋がるなどの効果が期待できます。

実際にニュージーランドでは、マヌカハニーが創傷治療用のガーゼの成分としても用いられており、抗菌作用によって皮膚の修復を促すことが認められているようです。

ただし体質や肌質などによっては、反対に肌荒れを起こす可能性もあるため、マヌカハニーをスキンケアに取り入れる際は必ずパッチテストを行うようにしてください。

口腔環境を整える

マヌカハニーには強い抗菌作用があるため、成分が直接触れる口腔内ではその環境を整える効果があることも多数の研究報告で明らかになっています。

マヌカハニーの抗菌作用によって、歯周病や虫歯の原因菌の増殖を抑制することができるのです。

腸内環境を整える

腸内には良い働きをする善玉菌と悪い働きをする悪玉菌が存在していますが、マヌカハニーは悪玉菌を除去して、善玉菌を活性化させる働きがあることがわかっています。

一般的なハチミツにも腸内環境を整える効果が期待できますが、これはハチミツに含まれるオリゴ糖が善玉菌のエサとなって、善玉菌が増えることによる効果。

一般的なハチミツには、悪玉菌を除去するような働きは認められていません。

マヌカハニーは一般的なハチミツよりも危険性が高い?

ここまでマヌカハニーに期待できる効果・効能について解説しましたが、マヌカハニーにデメリットや危険性はあるのでしょうか。

ここでは、マヌカハニーの摂取において気になる点についてまとめます。

マヌカハニーの発がん性について

マヌカハニーについて調べると「メチルグリオキサールには発がん性がある」という情報を目にしたことがある人もいるかもしれません。

しかし、国際がん研究機関(IARC)では、メチルグリオキサールの発がん性について「ヒトに発がん性があると分類できない」と評価しています。

つまり、マヌカハニーのメチルグリオキサールによる発がん性についての心配は不要ということです。

ただし、一部ネットニュースでマヌカハニーの「残留農薬」について発がん性が報じられたこともあるため、別の観点ではよく考える必要がありそうです。

(出典:IARC MONOGRAPHS ON THE IDENTIFICATION OF CARCINOGENIC HAZARDS TO HUMANS

マヌカハニーを食べてはいけない人

マヌカハニーは健康に良い食品であるイメージが強いですが、以下のように食べてはいけない人もいます。

  • 1歳未満の乳児
  • 血糖値に関連する持病がある人
  • アレルギー症状が出やすい人

1歳未満の乳児は、マヌカハニーや一般的なハチミツに関わらず、ハチミツを摂取してはいけません。

これは、腸の発達が未熟な乳児がハチミツを摂取すると「乳児ボツリヌス症」になる可能性があるためです。乳児ボツリヌス症は最悪死に至る危険性もあるため、1歳未満の乳児には絶対にハチミツを与えないようにしましょう。

また、ハチミツには血糖値を上げる作用があるため、糖尿病など血糖値に関わる持病がある人は摂取を控えるのが望ましいでしょう。

マヌカハニーを食べてはいけない人とその詳しい理由については、こちらの記事も参考にしてみてください。

マヌカハニーを毎日食べるのは良くない?

体に良い効果が期待できるのであれば、マヌカハニーを毎日食べたいと考える人もいるかと思いますが、これにはさまざまな意見があるようです。

一般的なハチミツは基本的に毎日食べることでその健康効果が期待できますが、マヌカハニーはその抗菌力の高さから菌を除去しすぎてしまい、反対に免疫力を低下させる可能性があるとも言われています。

免疫力への影響についてはまだ十分なエビデンスがないのが現状ですが、抗菌作用が非常に高いマヌカハニーは、体質や体調に合った量や頻度での摂取にするのがよさそうです。

また、マヌカハニーは一般的なハチミツより値段が高いため、毎日食べるとコストがかかるといったデメリットもあります。

それらの点も踏まえたうえで、マヌカハニーの摂取頻度について考えられるとよいですね。

マヌカハニーと一般的なハチミツで違う「おすすめの食べ方」

一般的なハチミツは、加熱せずそのまま食べたほうが良いとされますが、マヌカハニーのメチルグリオキサールは熱に強いため、その効果は加熱しても変わることはありません。

この点は、マヌカハニーと一般的なハチミツの効果的な食べ方の大きな違いといえます。

また、それ以外にもマヌカハニーならではの食べ方の特徴があります。

空腹時に1日複数回に分けて摂取する

マヌカハニーには高い抗菌作用がありますが、その抗菌作用は数時間程度と言われています。

そのため、マヌカハニーの効果を生かすためには、1日3~4回、それぞれティースプーン1杯程度の量を取り入れる必要があります。

また、マヌカハニーの抗菌作用を最大限生かすためには、空腹時に摂取することもポイントです。

食後は食べ物による影響を受けやすくなるため、食事前や就寝前などの空腹時に取り入れることによって、長時間マヌカハニーが胃腸に留まり、その抗菌作用が保たれやすくなります。

木製のスプーンを使う

マヌカハニーに含まれるメチルグリオキサールは、金属と反応してその抗菌作用が弱まる可能性があると言われることがあります。

(しかし、この反応は長時間金属と接触していた場合のみで、マヌカハニーを食べる程度の短時間の接触であれば、抗菌作用が弱まることは考えにくいとされています。)

そのため、本当に気になる方は、金属製のスプーンは避け、木製のスプーンを使うとよいかもしれません。

加熱してもOK

マヌカハニーのメチルグリオキサールは熱に強い成分のため、加熱してもその効果が弱まることはありません。

そのため、マヌカハニー独特の風味があまり得意ではないという人は、お湯割りにしたり、飲み物などに加えて取り入れるとよいでしょう。

また、マヌカハニーは料理やお菓子などに加えて加熱しても問題ありません。

ただし、先述したようにマヌカハニーのメチルグリオキサールは空腹時にその効果が最も発揮されるため、マヌカハニーによる効果を最大限生かしたい人は、そのまま舐める、もしくはお湯割りなどにしておくのがよいでしょう。

なお、メチルグリオキサールは熱に強いですが、ハチミツ全般に含まれる酵素やビタミンCなど一部の栄養素は、加熱により損失したり、効果が薄れたりすることがあります。

【参考】マヌカハニーとの食べ合わせでNGは?

一般的なハチミツはヨーグルトに加えて食べることも多いですが、実はマヌカハニーとヨーグルトの食べ合わせはあまりよくないと言われています。

これはマヌカハニーの強い抗菌作用によって、ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が死滅してしまうためです。

せっかくであればヨーグルトによる健康効果も期待したいものですので、ヨーグルトとマヌカハニーの両方を取り入れたい人は、食べるタイミングをずらすようにするとよいでしょう。

マヌカハニーとほかのハチミツの違いまとめ!結局どっちがおすすめ?

マヌカハニーは一般的なハチミツよりも強い抗菌作用があり、さまざまな健康効果が期待できるということがわかりましたね。

しかし、マヌカハニーを毎日取り入れることについては賛否両論あるほか、一般的なハチミツよりも味にクセがある、値段が高いといったデメリットもあります。

そのため、値段は高くてもより高い健康効果を期待したいという人、また、毎日食べるのではなく症状が気になるときだけハチミツを取り入れたいという人にはマヌカハニーがおすすめです。

それに対して、毎日の習慣として取り入れやすいハチミツを選びたい、食べやすいハチミツを取り入れたいという人には、一般的なハチミツがおすすめといえるでしょう。

ハチミツ選びに迷った際は、ぜひ天然成分100%の国産ハチミツを扱う『みつばちのーと』もチェックしてみてください。

『みつばちのーと』のハチミツは、ハチミツ本来の抗菌作用や健康効果が十分に期待できる国産純粋生ハチミツ。

国産のハチミツであるため、マヌカハニーよりもクセの少ないあっさりとした上品な味わいも楽しむことができますよ。

ハチミツは種類によって健康効果の違い、味や値段の違いなどさまざまであるため、自分に合ったハチミツを選んでみてくださいね。

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