2020/12/26
初めまして。養蜂家マサルです。
はじめまして。
10月より養蜂家としての人生をスタートしたマサル53歳です。
養蜂に興味を持ったきっかけ
偶然テレビで観たイタリアの語学番組。
その感動が、私の人生を大きく変えました。
イタリア人らしく陽気な初老の養蜂家。
「ミツバチはね、はちみつを届けるだけでなく花の受粉を助けているんだよ♪」でも語りは真剣。
「私はミツバチだけでなく、ミツバチが住む自然を守ることが使命です。」
その時、私はテレビに釘付けになりました。
「なんて素晴らしいしごとなんだ!やってみたい!」
思えば、子供の頃から自然が好きでした。
山へクワガタを取りに行ったり、他所みかん畑みかんに入り、みかんを口に入れながら(ゴメンナサイ!)鬼ごっこしたり。
直感的に自然と接することが心地いいという記憶が甦ってきたのだと思います。
また、1次生産者としての農的な暮らしへの憧れもありました。
初めてミツバチと対面
偶然にも養蜂家見習いとして
「みつばちのーと」とのご縁をいただき、
20年間の調理師人生から養蜂家になる新たな人生がはじまりました。
10月中頃。ついに初めてミツバチと対面する日が来ました。
ミツバチたちは受け入れてくれるだろうか?
期待と不安を胸に養蜂場へ到着。
視線の先には数えきれないミツバチたちが「ブオーン、ブオーン」と巣箱の廻りを飛び交っています。
初めて体験するその数と音に、「うわあ〜すげぇ!」と思わず声が漏れました。
秋口はミツバチにとって子育ての最盛期。
ところが、蜜源植物は段々と減っていきます。
そこで蜜のエサを与えます。
師匠に言われた通り、巣箱にエサを与えて10箱目に差し掛かりました。
巣箱の出入口付近にはミツバチたちがびっしり。
その多さにイヤな予感がしました。
フタを開けた途端、ミツバチの大群が待っていました、とばかりに私目掛けてチク、チクと刺ます。
さらに「助けて〜」と逃げ惑う私を何処までも追い掛けられる始末。
その苦い経験から2ヶ月後の12月。
養蜂場に冬が訪れました。
あれほど元気に飛び回っていたミツバチたちは静かです。
本格的な寒さに備え、なるべく体力を使わないようにしているようです。
エサやりを終えたあと。
1羽のミツバチが私の肩にとまりました。
それは「おじさんを受け入れたよ♪」というサインに感じました。
「また来るよ」、「元気に冬を越してね」とミツバチに挨拶をして養蜂場を後にしました。
ミツバチの一生を通して寄り添い、その過程の一部分でも皆様にお伝え出来ればと思います。
マサル
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