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2024/6/19

みかんのハチミツは自然からの贈りもの

大須賀 将

こんにちは、養蜂部マサルです。

緑濃く瑞々しい季節。夏至を迎え日が長くなりましたね。朝4時に目覚め、窓を開けると爽やかな風。窓から見える海の波が輝き。その美しさたるや「うひゃあ」と声を発してしまうほど。そんな伊豆の初夏です。

先日は、採蜜体験会を行いました!
ご参加いただいたお客様とお話しでき、子供たちが楽しそうにハチミツをしぼる姿に、こちらが元気をいただきました。ご参加、ありがとうございました。

その時にご紹介させたいただいた「みかんのハチミツ」。

5月末にようやく、採蜜をできたんです!しかも今年はなんと、3つの蜂場から「みかんハチミツ」が採れたんです。

そのひとつの蜂場で採蜜したときのこと。味見をしてみたら

「おぉぉ、代表、コレみかんですよねえ」
「本当だ~うわあ美味しい~」

田中代表はまるで宝くじに当たったときのような喜びよう。それもそのはず、、、まさか「みかんのハチミツ」が採れると思っていなかった、新しい養蜂場のハチミツだったからです。


実は、今年は主要な養蜂場でも「みかんのハチミツ」を採ることができないと落ち込んでいたんです。

なので、採蜜のときに恐る恐るひと舐めしてみると

「うん、みかんだ!」

養蜂部一同、一気にテンションが上がったのを今でも覚えています。


みかんハチミツが採れるまでには長い道のりがありました。これまでの経過をふりかえってみます。

少しでも多くのお客様にみつばちのーとの天然ハチミツを食べ日々の暮らしに豊かさを感じて頂きたい。

そんな想いから、2つの新しい養蜂場が増えました。一つは桜で有名な場所。もう一つは伊豆でもミカンの栽培が一番盛んな地域です。どちらもあふれんばかりの自然が魅力。ご縁あって、休耕地を譲りうけたそうです。

年が明けた2月。今年のハチミツにむけて、新しい養蜂場を整備しに行きだしました。

枯草や笹だらけの休耕地。まだ何も見えません。草刈りから始め、やってもやっても終わらず、試練の日々。途中からはほぼ一人で、草刈り、整地、不要な木の伐採と土木作業で1日終わり。。。体がバキバキでした。

そこから迎えた3月。

昨年の冬は暖冬でその流れで3月前半まで天気のいい日が続き、梅や椿といった蜜源の花が咲きました。
長い冬越しを経て栄養を蓄えたところで女王蜂が産卵を開始。

今年はいっぱい採れそうだな!と喜んでいました。

ところが…3月中旬から後半にかけて続いた長雨と遅霜。

季節外れの雪の影響で異変を感じたのか女王蜂の産卵がストップ。
増えてきたミツバチは減っていくばかり。どこの蜂場でも同じ……。

自分の管理のやり方に問題があったんだ…どこで間違えたんだ…?と心が折れそうに成った日々。
このままではミカンはおろかほかの花の蜜まで採れないのではないか。。。…そんなことがぐるぐると頭にまわりました。

それでもできることをやるしかない、と養蜂部一丸となって、巣箱を移動したりお世話を頑張りました。

4月。気温が15度を越えるようになりソメイヨシノや山桜、菜の花が開花。内勤バチ、外勤バチ、女王蜂、こどもたちの数が揃ってきました。ハチミツを作るためにはより多くの働き蜂が必要です。

働き蜂は、卵から羽化するまで約21日。

産まれると巣の掃除→子育てや巣作り→はちみつの貯蔵や巣内温度調整→門番までが内勤バチのしごとで20日。そしてようやく花蜜、花粉を集める外勤バチになります。

ある日、巣箱の中を覗くと内勤バチが忙しそうに働いていました。それも歩くというより速歩きで。

内勤バチはこんなことをしています。

まず、外勤バチが集めた花蜜や花粉を口移しでもらい自分たちのエネルギー源にします。それから花粉、花の蜜と自ら出す物質を混ぜ合わせて妹たち(幼虫や蛹)のエサ作りもします。。

それかから、母親(女王バチ)のローヤルゼリー作り、さらにさらに、自分のお腹の中で蜜蝋に変えて巣房を作ったりと。

そうするとさらに子育ての環境が整い、女王バチが安心して産卵をはじめてくれるのです。

4月後半。ミカンの花が咲き始め養蜂場は甘くて爽やかな香りに包まれてきました。

正直「咲いちゃったか…」と思いました。少しでも開花が遅れれば、ハチが少しでも多く育ってくれるかも、と淡い期待をしていたんです。花の開花が遅れれば、もう少しだけハチが増えて、ハチミツもより多くいただけるかなと…と思っていたのです。

みかんの開花期間は約2週間。

雨が降ったり気温が下がればミツバチは蜜集めができなくなります。そう考えると実質は10日くらい。天気が気になって仕方がありません。

晴れた日には気分が上がり悪いとダウン。ある意味ミツバチと同じ目線に立てたかなと思いながら、お世話を見続けました。

よく晴れた気持ち良い朝、7時頃に蜂場へ着きました。

すでに外勤バチが花蜜や黄色い花粉を集め、ぞくぞくと巣箱の中へ入っていきます。この頃には巣箱が2段へと積み上げられてきました。上の段を持ち上げると貯めたハチミツで重くなっています。

「よくぞここまで育ってくれたね」。しばし安堵に浸りました。

そうこうしてようやく、希望の光が見えてきた5月。いよいよ「みかんのハチミツ」採蜜の日を迎えることができたのです!

僅かな期間に咲く花から採れる貴重なハチミツはミツバチの保存食です。花のない時期でもミツバチ家族を養うための大切な栄養源。だから有り余るぶんだけを分けて頂いています。

そして今年は3か所での「みかんハチミツ」を採蜜。なんと3つの違った味わいが生まれました。どれもみかんの風味を余す所なくストレートに表現しています。一口食べたときの喜びは感動のほかありません。


新しい養蜂場で、ミツバチが元気に育ちどんなハチミツを集めてくれるのか期待を胸に、整備した月日。

その後、巣箱をおいて初めて採れたものがほんとうに美味しい「みかんハチミツ」だったので正直ホッとしています。


天然ハチミツ。
それはその場所の自然が作った偶然の産物。ありのままの自然がいつまでも続くように。そしてミツバチが元気に飛ぶ姿をこれからも見守っていきたいと思います。

さて4月より養蜂部にフレッシュなスタッフが加わりました。まだきちんとご紹介をしていなかったような…。

名前はハヤセさん!

元エンジニアから養蜂家になるために転職してきた若手さん!あっという間の3カ月だったと思いますが、毎日一緒に頑張っています。

田中代表含め養蜂部は3人体制でひたむきに天然にこだわるハチミツを作ってまいります。これからもどうぞよろしくお願い致します。

P.S

昨年採れたハチミツからの賜物、「みつろう」がまもなく、オンラインショップに出るそうです。昨冬に、丁寧にろ過して固めて作りました。

優しいハチミツ色のキャンドルも作れますよ!夏の夜も涼しく、朗らかなひとときを過ごしていただけばと思いますので、販売になったらチェックしてくださいね~

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養蜂家
大須賀 将 masaru osuga
元料理人。1次生産者としての農的な暮らしへ憧れ、2020年10月から養蜂家として新たな人生をスタート。