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2025/8/11

幻のハチミツ「琥珀の輝き」が今年も!養蜂家が語る、ミツバチと伊豆の夏の物語

大須賀 将

こんにちは!

みつばちのーと養蜂部のマサルです。


先日、ついに待望の「琥珀の輝き」の新蜜を採ることができました!

夏に採れるこのハチミツは、毎年採れるわけではなく、特定の条件が揃った時だけに姿を現す、まさに幻のハチミツです。

今日は、そんな貴重なハチミツができるまでの、
伊豆の夏とミツバチたちの物語をお届けしますね。

梅雨の晴れ間に、ミツバチたちが集めた蜜


「琥珀の輝き」の蜜源となるのは、アカメガシワ、栗、トウネズミモチなどの花々。

これらの花が咲くのはちょうど梅雨の時期です。

雨が続くとミツバチは蜜を集めに行けませんし、花の開花期間も約2〜3週間と短いので、まさに時間との勝負。

毎年、そんな不安をかかけた日々ですが、今年の6月は、
「梅雨はあったのかな?」と思うほど晴天が続きました。

「このまま晴れが続けば、たくさんの蜜が集まるかな?」――そんな期待で胸がふくらむ一方、実は不安の方が大きかったのです。

というのも、5月に「分蜂(ぶんぽう)」と呼ばれる現象が立て続けに起きてしまったからです。

分蜂とは、女王バチが新しい群れをつくるために、働きバチの一部を連れて巣を出ていくこと。

自然な営みではありますが、巣に残る働きバチの数が減ってしまうため、蜜を集める力も落ちてしまいます。

上の写真は、その分蜂の際に、ハチたちが近くの木に集まっている様子。すごい固まりですよね。

養蜂家は、ミツバチが元気でいられるように一年中お世話をしています。

巣箱の中をこまめにチェックし、次の女王蜂となる「王台」を見つけたら取り除き、分蜂を防ぐことも大切な仕事の一つ。

今年は見回りの時間が足りず、対応のタイミングも逃してしまい、その結果ミツバチたちに分蜂を許してしまいました。
そのため、ハチミツが採れるかどうか、不安でいっぱいでした。

そんな心配をよそに、6月中旬から7月にかけては、アカメガシワや栗、トウネズミモチの花が次々と咲き誇り、ミツバチたちにとってはうれしい蜜集めが始まりました。

巣箱のまわりにはブンブンと羽音が響き、まるで「夏の宴」のよう。

働きバチたちは花から花へと忙しそうに飛び回り、久しぶりの恵みに夢中です。

「こんなに花が咲いてくれてよかった」と、胸の奥の不安が少し和らぎ、こちらまで気持ちが弾みます。

養蜂場では、いちじくの実がふくらみ、雨を待つかたつむりの姿も見かけました。雨が恋しいんですかね。

先日には、ハート模様のカメムシにも出会いました。

夜明けとともにハチたちと一日が始まり、お天道様が照りつける昼間も作業は続きます。

そんな厳しい夏の昼休み、ほっとひと息つきながら眺める穏やかな風景は、何よりの癒やしです。

 

琥珀の輝き、誕生の瞬間


ミツバチたちはどのようにしてハチミツを作るかご存知ですか?

外へ蜜集めに行く「外勤バチ」が持ち帰った花蜜は、口移しで「内勤バチ」へと渡されます。

内勤バチは花蜜の水分を蒸発させ、ショ糖を果糖やブドウ糖に分解。

これを巣房に貯め、水分が20%以下になると蜜蝋でフタをします。こうして、ようやくハチミツは完成するのです。

一匹のミツバチが一生をかけて集めるハチミツは、わずかティースプーン1杯ほど。

私たちがいただいているハチミツが、いかに貴重なものであるかが分かります。

7月上旬、巣箱を点検してみると、蜜がパンパンに詰まり、しっかりとフタがされていました。

「わぁ、フレッシュな花の香りがする!」その香りに期待が高まります。

そして7月のある晴れた朝、いよいよ待ちに待った採蜜の日がやってきました。

蜜が詰まった巣枠は1枚2kgほどの重さ。これを1日に何百枚も確認し、丁寧にフタを剥がしていきます。

そして遠心分離機にかけてハチミツを絞り出すと…爽やかな花の香りがふわっと広がり、蛇口からはとろりと濃厚な茶色に輝くハチミツが流れ出てきました。

「琥珀の輝きだ!」と心の中で叫び、嬉しさと安堵感で胸がいっぱいになりました。

 

ミツバチたちがくれた夏の贈り物


絞ったばかりの純粋なハチミツは、ひとつひとつ丁寧に確認しながら瓶に詰めていきます。

この夏、ミツバチたちが一生懸命集めてくれた貴重な「琥珀の輝き」。

天然ハチミツを通じて、ミツバチと伊豆の自然が織りなす夏の物語を、お客様にも感じていただけたら嬉しいです。

 

インスタグラムで「琥珀の輝き」の採蜜日の養蜂場の様子をご紹介しています。

良かったら見てくださいね↓

 

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養蜂家
大須賀 将 masaru osuga
元料理人。1次生産者としての農的な暮らしへ憧れ、2020年10月から養蜂家として新たな人生をスタート。