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2022/8/19

2022年の採蜜を振り返ってみる。

田中 章雄

こんにちは。
みつばちのーと代表の田中章雄です。

気がつけば8月も後半に入りましたね。
本当に時が経つのが早いなと感じます。
お盆はどのようにお過ごしになられましたか?

私どもは8月12日〜15日の間お盆休みを頂きました。
ただ、私と妹は12日〜14日に
東京ビックサイトで開催されたイベントに
出店させて頂きました。

イベントはやっぱり疲れるのですが、
久しぶりのイベント出店でお客様とお会いできるのは
やっぱりいいですね。

山にこもってミツバチと向き合うのも
事務所でパソコンと睨めっこするのもいいのですが、
お客様とお話しさせて頂いて、
私たちのハチミツがお役に立っている事の
お言葉を直接頂けるのはモチベーションが上がります。

日々頑張っていることが
少しでもお客様に喜んで頂けていることを
認識できるのは嬉しいです。

そしてお客様とお話しできるのは
やっぱり楽しいです。

ネットを通じてご利用頂いているお客様と
何らかの形でお話しできたらいいな〜と
なんか方法ないかなと思っているところです。

 

茨城のおばあちゃん家

16日からみつばちのーとの営業が始まるため、
15日は子供達と遊ぶ日にしました。

なかなか休みをとれていないので、
子供たちに夏休みらしいことをさせてあげれてません。

私のおばあちゃん家は茨城で米農家をしており敷地が広いので、
おじいちゃんにお線香をあげに寄らせて頂くついでに
子供たちと遊ばせてもらいました。

・プール&水鉄砲
・スーパーボールすくい
・スイカ割り
・バーベキュー
・花火

イベントで体はヘトヘトでしたが、
この日しかない!!
と気合を入れて1日子供と一緒に遊びました。
(甥っ子姪っ子も勢揃いでした)

疲れたのですが、子供と一緒に遊ぶのは楽しくって
子供たちにとっていい思い出になればいいなと思いました。

そして私はおばあちゃんが作る料理が大好きです。
その中でも漬物が大好きで、
バーベキューでお肉とか焼いたのですが、
私はおばあちゃんの漬物ばっかり食べてきました。

おばあちゃんの秘伝の(?)レシピと
畑で作ったきゅうりと瓜をもらってきたので、
早速自宅に戻って作ってみました。

おばあちゃんの漬物の味にはなかなかならないのですが、
美味しい漬物を作ることができました。

おそらく田中家の食卓には
毎日きゅうりと瓜の漬物が並ぶことになりそうです。

 

採蜜も終盤戦。振り返ってみる。

お盆が過ぎたということは、
私たちの採蜜も終盤戦に入ったということになります。

日々バタバタしていて、
採蜜のご報告ができていなかったので、
2022年の採蜜結果を振り返ってみたいと思います。

 

さくらの雫

ミツバチは秋から冬にかけて産卵数が減り、
巣箱内部のミツバチの数がガクッと減ります。

普段はミツバチの羽音で賑やかな蜂場も
気温が下がってくると『し〜〜〜ん』と
静かになります。

巣箱の中でミツバチたちは身を寄り添いながら
寒い冬を乗り越えます。

梅の花が咲き、菜の花が咲き始める頃、
気温が上がった時には
ミツバチたちは徐々に巣箱の外に飛び始めます。

その頃から徐々に産卵が始まり、
ミツバチの数が増えてきます。

それでもさくらの花の時期は
たくさんハチミツを集めてこれるほどの
ミツバチは増えてません。

その中でもミツバチの数が多く、
産卵の伸び率も高い巣箱のミツバチを
私たちは『強群』と呼んでます。

さくらの蜜はミツバチにとって貴重な蜜ですが、
人間に与えるほど余分に集めてこれるのは、
強群のミツバチだけです。

そして、”ミツバチの状況”に加えて
・”天候・気温”
・”花の流蜜状況”
の3要素がうまく合致しないと蜜は採れません。

では今年はどうだったかというと、
冬が寒かった影響でミツバチの伸びが悪く
なかなかミツバチが増えませんでした。

そして3月後半から4月前半にかけて
花が咲いたと思ったら雨ばかり。

これは採蜜期待できないな。
と諦めていました。

そんな中あまり量は多くありませんが、
雨の合間をぬって蜜を集めてきてました。

さくらの花のあと、しばらく蜜源がなくなってしまうため、
みかんの花が咲く直前まで巣箱に入れておき、
4月22日〜25日にかけて採蜜しました。

採蜜量は少なかったですが。

 

みかんの雫

このハチミツを採るために伊豆に移住してきたと言っても過言ではない”みかん”ハチミツ。
(私は元々は横浜でサラリーマンしてました)

ミツバチの成長もみかんの花までに間に合うように
頑張って冬から春にかけて管理してます。

ですので、ミツバチの伸びはみかんまでに間に合うかな??
と毎年ヒヤヒヤ緊張しながら管理してます。

みかんの花は4月27日あたりに咲き始めるので、
さくらなどの春のハチミツをその直前で採蜜して、
巣箱内部の蜜をミツバチが生活できる最低限の蜜を残して

純度の高いみかんのハチミツが採蜜できるよう準備します。

なんったってこの美味しいハチミツを採るのが
私の養蜂家として独立した1番の目的なので!!

美味しいハチミツ!!頼むぞ!!
みかんの花が咲いている時は天気いい日が続いてくれ!!

そんな思い出毎日過ごしている時期です。

雨、雨、雨、曇り、雨、、、、
・・・・梅雨ですか?
みたいな雨ばかりの日々が続きます。

巣箱は2階建もしくは3階建になっているのですが、
その上の部分(継箱と言います)を持ち上げると、

いつもなら
『うっ、重い〜〜〜!!ヨイショ〜』
と言いながら思わずニコニコしてしまうのですが、

今年は、
『よい、、、しょ?軽い・・・』
とミツバチの巣箱の内検をしていても
心が苦しくなるぐらいショックな結果です。

「まだ花は咲いている。天気が挽回してどかっと蜜入ってくれ!!」
と思う日々でしたが、結果は散々。

「定期便でご購入頂いている方に調整してもらわないとダメかもしれない」
と本当に憂鬱な気分を抱きながら採蜜。

今年は5月24日25日に採蜜を行いましたが、
量が少なかったのですぐに採蜜が終ってしまいました。

採蜜結果は、
定期便でご注文頂いている量に対して
104%の採蜜量と本当にギリギリの採蜜結果でした。

8年目にしてみかんのハチミツの
巣箱1箱あたりの採蜜量が最低の結果でした。

通常販売ができずに申し訳ございませんでした。

2022年。
この時期までの採蜜結果とミツバチの増え具合は最低。

「今年ちょっとやばいかも・・・」
胃が痛くなる日々です。

 

花々の雫

みかんの花が終わりかける頃、
ハゼの木の花が咲き始めます。

このハゼの花の蜜が混ざらないよう、
そしてみかんのハチミツの糖度が上がるタイミング、
これらを見計らっていつ採蜜をするのか毎年悩みます。

みかんの採蜜後は
このハゼの木とクロガネモチ、ネズミモチといった
樹木の花の蜜が入ってきます。

今までの天気とはうって変わって、
天気のいい日が続きます。

そうすると蜜がどかっと巣箱に貯まってきました。

正直4月5月と自信をなくしている状態です。
「ミツバチの管理間違えたかな。」
「このままハチミツ採れないのかな。」

そんな時にどかっとハチミツが貯まると、
「やっぱり天候の影響だったんだな!!」

と少し自信を取り戻しました。
ミツバチの伸びが悪かったこともあり、
最高の結果とまではいかなかったのですが、

5月末と6月2週目の2回採蜜を行い、
花々の雫は例年よりちょっと多めに採れました。

絶望感を抱き始めていた私の心は
ちょっと取り戻し、一安心。

 

琥珀の輝き

黒糖やメープルシロップのように
優しくてコクのあるハチミツ。

隠れファンみたいな方もいらっしゃるこのハチミツは

全く採れない年もあれば、採れる年もある。
食べると優しく包み込んでくれるような
生産者からするとツンデレ的なハチミツ。

というのも花が咲く時期が伊豆だと
おおよそ6月20日から7月上中旬ぐらいの
梅雨ど真ん中の時期なんです。

今年で8年目を迎える私ですが、
採蜜できたのは3回か4回。

から梅雨でないと採れないハチミツです。

今年は4月5月の雨ばかりの日々が嘘のように
6月後半〜7月は雨が少なかった。

琥珀の輝きは採れたらラッキーぐらいに思っていて、
あまり量を期待しているハチミツではないのですが、
今年は予想以上の採蜜結果。

これは嬉しい!!
ちょっと濃いめの優しい感じのハチミツが好きな方は
一度召し上がってみてほしい♪

ホットミルクやカフェラテとかにも合うし、
バタートーストとかにも合いますよ。

花々に引き続きいい流れだな♪
と嬉しい採蜜結果。

 

清夏の薫り

みつばちのーとで採蜜しているハチミツで
1年の締めくくりのハチミツ

このハチミツの採蜜が終わると、
長かったようで短かった採蜜は終了。

7月25日あたりから咲き始める
カラスザンショウという花は
伊豆半島のあちらこちらに咲いている。

この花の蜜は糖度が低くって、
採蜜のタイミングを間違えると
水分量が多くってハチミツとは言えず、
発酵してしまいます。

糖度が低いハチミツを一斗缶で保管していると
発酵して中の圧力が高まって、
一斗缶がボコボコになって、
キャップがたまにポーンと飛ぶことがあります。

独立したばかりの頃の失敗をいかして
採蜜は蜜蓋がしっかりとかかってから採蜜します。
それでも糖度はハチミツの中でも低めなんですけどね。

今年はカラスザンショウの花はほぼ咲き終わり、
糖度も上がってきたので来週あたりから採蜜予定です。

ただ、来週の天気予報がコロコロ変わり悪そうなので、
天気予報と睨めっこしてます。

もし日曜日採蜜できたら
インスタライブをやろうと思っているので、
もしよかったらご覧くださいね。

 

採蜜以外の作業が実は大切

養蜂=採蜜をイメージされる事が多いと思います。

「採蜜のない時期は仕事あるんですか?
何してるんですか?」
とよく質問を頂くのですが、

採蜜結果というのは、普段のプロセスの結果であって、
採蜜以外の時期のミツバチの管理の方が大切で、

いかに採蜜にむけて準備をしているかで採蜜量が変わります。

採蜜している時期には同時並行で翌年のミツバチを管理してます。

野菜で言うと苗づくりをしている感じで、
私たちは育成群と呼んでいるのですが、
新しい女王蜂を誕生させて、

(↑女王蜂が生まれるように移虫しているところ)

産卵能力の高い女王蜂が来年に向けて
産卵しミツバチの数を増やし
翌年のエースとして活躍してもらいます。

また、秋の管理が大切で、
いかに秋の産卵を増やして、
そこで生まれたミツバチが健康で数を確保できるかが
翌年の採蜜結果につながってきます。

なので採蜜は重労働ですが、
採蜜だけを気にしているのではなく、
採蜜しながら翌年の準備も進めているんです。

 

久しぶりのブログだったので
あれやこれや書いてしまって長文になってしまいました。

最後までご覧いただいた方ありがとうございました。

経営も養蜂もしれば知るほど奥深く、
自分の無力さを痛感させられる毎日です。

それでも少しでもお客様に喜んで頂けるよう、

私たちの想い
ハチミツや自然を通じて”豊かさ”をご提供する
を実現できるよう、

日々1歩1歩、
目に見えないぐらい小さな成長かもしれませんが、
お役に立てるよう頑張っていきたいと思っております。

どうぞこれからもよろしくお願いします。

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代表
田中 章雄 AKIO TANAKA
1986年3月生まれ、茨城県取手市出身、宇都宮大学農学部農業環境工学科卒業。大学卒業後、横浜の不動産仲介会社に入社して営業・人事を経験。大学時代に経験したグリーンツーリズムで感じた自然資源の可能性・豊かさを忘れられず農業ベンチャー企業へ転職。そこで養蜂と運命的に出会い、どんどん魅力にとりつかれる。師匠にお願いし、広島に移り住み、養蜂の修行を積む。2015年3月に養蜂家として独立するために静岡県伊東市に移住。日々養蜂家として勉強の日々を過ごしている。プライベートでは3児(息子2人と娘1人)のパパ。

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