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2023/5/1

【養蜂ブログ】蜂さんが飛んでっちゃった!?

大須賀 将

4月の出来事

こんにちは、養蜂部マサルです。

ウグイスがさえずり、風に吹かれ、木々が葉をゆらす…

そんな春のポカポカした陽気の日の出来事。

巣箱のフタをあけた瞬間、

ぶああ~とミツバチが舞い上がりました。

「うわああああ 待ってたんだ~」

「分蜂(ぶんぽう)だあ~」

今の季節は、こんなことしています

みつばちのーと ミツバチ はちみつ

春になり、
「内検(ないけん)」と言って、養蜂場をまわり、
巣箱の中を点検します。

ミツバチが病気してないかな?
女王蜂は産卵してるかな?
産卵の量はどうかな?
ミツの量はどうかな?
来年のためのハチの管理
などなど・・・

みつばちのーと ミツバチ はちみつ

朝、7時から作業をしておりますが、、、
途中、分蜂があれば回収したり、
天候急変で作業がストップしたり
なかなか追いつかない作業です。

春は、ミツバチのお引越しシーズン

みつばちのーと ミツバチ はちみつ

ミツバチは秋から冬にかけて
女王蜂の産卵が減ります。

また、
寿命がくるミツバチもいて、
巣箱の中のハチはかなり減ります。

これは、
花が咲かない時期に
貯めておいたハチミツの
消費量を減らすための、
ミツバチの自然な生理現象です。

そして、春になると、
女王蜂は一気に産卵を始めます。

気温が上がり、
日照時間が伸び、
花が咲き始めると
子孫を残すために、
本能が動くのですよね。

あっという間に、
巣箱の中は、ミツバチがたくさん。

そうするとおこるのが「分蜂」(巣別れ)です。

「分蜂」は起こらないようするのが、養蜂家の重要な仕事。

頑張って育てたハチの数が減ってしまい、ハチミツが採れなくなってしまうからです。

「内検」の見落としが即、「分蜂」に繋がってしまいます。

実は今年は・・・去年完成した新しいD養蜂場。ほかの養蜂場と日照時間や温度、環境が違うことが影響なのか、「分蜂」が多いのです。

「分蜂」を許すということは「力量不足」ということ。

ため息と試行錯誤。その日一日、悲しく暗い気分になってしまいます。

分蜂(ぶんぽう)とは?

春から夏にかけてはミツバチの巣分かれ=分蜂(ぶんぽう)のシーズン。

分蜂は、ミツバチが巣から新しい巣を作るために、女王蜂と一部の働き蜂が元の巣から新しい巣へ移動します。

分蜂の主な理由は、いくつかあるのですが、
その中でも
子孫を繋いでいくため…いうこと。

新しい女王蜂が誕生する準備が整うと、
古い女王蜂は半数ほどの働き蜂を連れて新しい巣へ移動します。

また、ミツバチが増えると巣の中での密度が高くなることで起こります。

巣の中には卵や幼虫、蜜、花粉などがたくさんあり、巣の容量に限りがあるため、新しい巣を作らなければなりません。

春の天気が良く、気温が高い日は、要注意。

巣を出た蜂は近くの木などに一時的に集合し、引越し先が見つかるまで塊を作って、様子を見ます。

巣に戻っておいで~

みつばちのーと ミツバチ はちみつ

D養蜂場。

今日は、僕一人で点検にやってきていました。

そして、冒頭のように分蜂が起こり、どうしても届かない木の上のほうで止まっています。

このかたまりを回収します。

網を伸ばしてみました。

みつばちのーと ミツバチ はちみつ

届かない。

トラックの屋根の上にのっても届かない。

どうしようと畑をうろうろしていると

梯子が。

おお、これなら届くかも。

梯子の足をひろげ、
網をめいいっぱい伸ばし。
よしこれなら……

……

と、届かない…

あと少しなのに。

無理をしないほうがいいのですが、

もう一度、気持ちを落ち着かせ、
はしごをめい、いっぱい伸ばし、

網を伸ばし

とどいた!

みつばちのーと ミツバチ はちみつ

まずは半分、
ハチさん回収。

すかさず、巣箱へいれてあげて。

しばらく様子をみていると。

巣箱に戻っていきました。

おそらく、女王バチが回収できたようです。

女王蜂に続いて、他のハチも巣箱に入ったようで、
「みんなおうちに戻ろうよ」
といった感じでした。

ハチさんの管理

分蜂はハチ飼いの恥 と、業界では言われているので、
点検が足りないということなのですが、、、

ハチには様々な個性があると思います。

女王蜂の産卵が多く、ハチがたくさん増える家族は、イコール、ハチミツがたくさん取れます。

産卵が少なくないとミツバチも少ないので、ハチミツがとれない、巣箱もあります。

そのうえで 4か所ある養蜂場を管理。

それぞれのハチの個性を見ながら、
また、起こる「分蜂」も個性の一つと思い、お世話をしています。

蜂がどうしたいのか、
把握できるよう、
蜂の声を聞けるように、
お世話できるといいなと思っています。

ここは日々、勉強ですね。気分転換は、楽しみのお弁当♪

ハチさんに刺されない?

ところで、
そんなハチさんのかたまりを、虫網で集めたら、
その瞬間さされないの?
と思いますよね?

これが、大丈夫なのです。
分蜂時は、おなかに蜜をいっぱい貯めているし、次の引っ越し先をどうしようか考えているみたいで、
以外にも、刺されません。

不思議ですよね。

 

p.s

採蜜体験会を開催します!

正式な発表は、代表からありますが、
先にちょっとだけ告知!

6月に予定しておりますので、詳細はまた、メルマガにてご案内いたします。

僕は初めての、お客様とのふれ会える機会にワクワク・ドキドキ。

お会いできるのを楽しみに、養蜂を頑張りたいと思います。

その前に、、、みかんのハチミツを採れるように

分蜂を防げるよう、頑張ります。

 

追加のp.s

4月末に「さくらの雫」ハチミツが採れました!!

しっかりとした甘みでありながら、すっきりとした味わいで、じわじわと桜の薫りがやってきます。

さっそく、ヨーグルトにかけて食べてみました。

伊豆の養蜂家 みつばちのーと はちみつ

今年初の味は、やっぱり格別ですね!

頑張ったかいがあったなと思う一口でした。

庭にさいた、野イチゴをのせて。。。

ぜひ、皆さんもお試しくださいね。

 

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養蜂家
大須賀 将 masaru osuga
元料理人。1次生産者としての農的な暮らしへ憧れ、2020年10月から養蜂家として新たな人生をスタート。

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