2023/6/29
オリゴ糖とハチミツの違いは?効果など考えると、どっちがいいの?
オリゴ糖とハチミツは、どちらも甘味料として使用されることが多い食品ですが、それぞれの成分や味、健康への効果などにはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、オリゴ糖とハチミツの違いについて詳しく解説し、気になる疑問点についても解決していきます。
【基本】オリゴ糖とハチミツの違い
まず、オリゴ糖とハチミツの違いについて、それぞれの原材料や栄養成分などとともに比較していきましょう。
そもそもオリゴ糖とは、糖類の最小単位である単糖類が2~10個程度結びついたものを指すのが一般的です。
しかし、そこに明確な定義はなく、3つ以上の糖が結びついたものをオリゴ糖と呼ぶ場合が多いようです。
オリゴ糖の原材料は砂糖をはじめ、大豆やでんぷんなど複数ありますが、腸内で消化されにくい性質を持っているものが多く、整腸作用や腸内細菌を増やすはたらきがあると言われています。
その効果は特定保健用食品としても認められており、おなかの健康のためにオリゴ糖を取り入れているという人も多くみられます。
一方でハチミツは、ミツバチによって集められた花の蜜で、天然の甘味料とも言える食品。
ハチミツの約80%は単糖類であるブドウ糖と果糖で構成されていますが、それ以外にもビタミンやミネラル、酵素、アミノ酸などの栄養素が含まれており、その栄養価の高さから健康にもさまざまな効果が期待できると言われています。
では、オリゴ糖とハチミツのカロリーや糖質にはどのような違いがあるのでしょうか。ここで、一般的によく利用される上白糖も交えて比較して確認してみましょう。
食品名(100gあたり) | エネルギー | 炭水化物 |
---|---|---|
オリゴ糖 | 230kcal | 72.0g |
ハチミツ | 329kcal | 81.9g |
上白糖 | 391kca | 99.3g |
(オリゴ糖の栄養成分はパールエース『オリゴのおかげ』より引用)
(ハチミツ・上白糖の栄養成分は日本食品標準成分表2020年版(八訂)より引用)
それぞれ100gあたりの栄養成分としては、上白糖、ハチミツ、オリゴ糖の順にカロリー・糖質が多いことがわかります。
しかし、これらは甘みの強さ(甘味度)が異なるため、すべて同じ甘さにしようと思うと、実際の1回あたりの使用量はそれぞれ大きく異なります。
つまり、上記の表だけでは、一概に「オリゴ糖は低カロリー」「オリゴ糖よりハチミツのほうが高カロリー」とは言い切れないのです。
詳しくは、次章で解説していきます。
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ハチミツの糖質はどのくらい?砂糖との違いや血糖値上昇に関することを解説
ハチミツにオリゴ糖が入ってるって本当?
実は、ハチミツの栄養成分のなかにはオリゴ糖も含まれています。
ハチミツにはイソマルトース、ラフィノース、マルトオリゴ糖などといったオリゴ糖が25種類以上含まれていると言われており、その含有量はハチミツの花の種類(蜜源)によっても異なるようです。
つまり、オリゴ糖とハチミツはまったくの別物というわけでなく、ハチミツにはオリゴ糖も入っており、ハチミツの摂取によってオリゴ糖と同じような効果が期待できる場合もある、ということを覚えておきましょう。
オリゴ糖とハチミツ、味の違いは?
ここでは、オリゴ糖とハチミツの味の違いについて、詳しく解説していきます。
甘みの違い
オリゴ糖とハチミツの味の違いとしてまず最初に挙げられるのが、甘みの違いです。
オリゴ糖は砂糖の代用品として使用されることが多いですが、オリゴ糖は普通の砂糖よりも甘みが少なく、あっさりとした味わいが特徴です。
甘味度はオリゴ糖の種類によって異なるものの、普通の砂糖の30~50%程度の甘みのものが多く、仮にオリゴ糖で砂糖の甘みをつけようとする場合には、多くのオリゴ糖を使用する必要があります。
一方ハチミツは、濃厚でコクのある甘みが特徴で、その甘みは普通の砂糖の約1.3倍と言われています。
つまり、砂糖をハチミツに置き換える場合、砂糖の重量の約1/3量で同じくらいの甘さが再現できるというわけです。
このように、オリゴ糖とハチミツでは甘味度に大きな違いがあるため、使用する際はそれぞれの分量に注意する必要があります。
香りの違い
ハチミツは花の蜜から集めた天然の甘味料であるため、種類によって香りや風味が大きく異なります。
花の香りが楽しめるもの、柑橘の香りが楽しめるものなど、種類によって異なる味わいが楽しめるのはハチミツの大きな魅力のひとつでしょう。
一方で、オリゴ糖は基本的に無臭のものが多く、料理や飲み物の味や香りを変えることなく使うことができます。
味による用途の違い
オリゴ糖とハチミツでは甘みや香りに大きな違いがあるため、それぞれに適した用途にも違いがあります。
先述したように、オリゴ糖はクセがなくすっきりとした甘さが特徴であるため、料理や飲み物の味を変えることなく甘さをプラスしたいときに最適です。
それに対して、ハチミツはコクのある甘みが特徴のため、料理やお菓子作りに取り入れると、砂糖とはまたひと味違った深みのある味わいを表現できます。
また、ハチミツには保水性があるため、肉を柔らかくしたり、ケーキをしっとり仕上げたりと、味以外の機能性も期待できるのが大きな違いでしょう。
オリゴ糖とハチミツはどちらも同じ「甘味料」ですが、それぞれの味と目的に合わせて使い分けるのがおすすめです。
オリゴ糖とハチミツ、効果の違いは?
前章では2つの味について比較しましたが、期待できる健康効果にはどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは3つの項目別に、それぞれに期待できる効果について解説します。
ダイエット効果に関する違い
オリゴ糖とハチミツはどちらも砂糖の代わりとして使用されることが多く、ダイエットのためにカロリーカットしたいという目的で使用する人も多いでしょう。
先述したように、100gあたりのカロリーはオリゴ糖のほうが低いため、カロリーの点からはオリゴ糖のほうがダイエット向きと言えます。
しかし、オリゴ糖は甘みが少ないため、使用量によってはハチミツと同じカロリー、もしくはそれ以上になってしまう可能性も否定できません。
ハチミツはオリゴ糖よりもカロリーは高いものの、砂糖よりは低カロリーかつ甘味度も高いため、使用量を工夫することによって、ハチミツでもダイエットをサポートする効果が期待できます。
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便秘解消効果に関する違い
オリゴ糖は特定保健用食品として国にもその効果が認められており、「おなかの調子を整える」ことに特化した食品のひとつです。
ハチミツにもオリゴ糖が含まれているため、どちらにも便秘解消効果が期待できると考えられます。
ただし、ハチミツよりも市販のオリゴ糖のほうがその含有量は多いため、効果には差があるかもしれません。
とはいえ、ハチミツの場合はオリゴ糖だけでなく、腸内でビフィズス菌を増やすはたらきがあるグルコン酸も含まれています。
そのため、ハチミツも一定の便秘解消効果は期待できると言えるでしょう。
疲労回復効果に関する違い
ハチミツの主成分であるブドウ糖は、体や脳のエネルギー源になる単糖類。
そのため、ハチミツを摂取すると体内で速やかにエネルギーとして使用され、疲労回復に繋がる効果が期待できます。
一方でオリゴ糖は「糖」という名前が付いているものの、消化されにくい性質を持っているため、エネルギー源としては利用されにくいということがわかっています。
つまり、疲労回復効果を期待するのであれば、オリゴ糖ではなくハチミツの摂取が好ましいでしょう。
オリゴ糖とハチミツはどっちがいい?それぞれがおすすめな人を紹介
ここまでオリゴ糖とハチミツの違いについて項目別に紹介してきましたが、結局どちらを選んだらよいのでしょうか。
ここではそれぞれの違いを踏まえたうえで、期待できる効果とともにおすすめの人について紹介します。
オリゴ糖がおすすめな人
便秘に悩む人やダイエット効果を期待する人は、オリゴ糖の選択がおすすめです。
オリゴ糖は腸内でビフィズス菌などのエサとなり、善玉菌を増やして腸内環境を整える効果が期待できます。
この効果は国も認めているため、便秘や下痢などおなかの不調に悩む人は、一度オリゴ糖を試してみるとよいでしょう。
また、摂取カロリーを少なく抑えたいというダイエット目的の人にも、オリゴ糖がおすすめできます。
オリゴ糖は低カロリーでありながらも甘みが感じられるため、ダイエット中の砂糖の代用に適した甘味料です。
ただし、甘さが物足りないからといって使用量が増えてしまうと、当然ながら摂取カロリーも増える結果となるため、その点には注意しましょう。
ハチミツがおすすめな人
疲労回復や免疫力アップなどの効果を期待する人は、ハチミツの選択がおすすめです。
ハチミツの糖質は体内で素早くエネルギーとして変換されるため、なかなか疲れが取れないという人、スポーツをする人には特に適しています。
また、ハチミツにはオリゴ糖同様の整腸作用、さらに抗菌作用もあるため、便秘解消や風邪予防、免疫力アップなどさまざまな健康効果を期待したい人は、オリゴ糖よりもハチミツの摂取を試してみるとよさそうです。
オリゴ糖とハチミツの違いに関するよくある質問
オリゴ糖とハチミツの味や効果の違いについてわかったところで、さらに細かな疑問点も解決していきましょう。
オリゴ糖とハチミツを混ぜるのはOK?
結論から言うと、オリゴ糖とハチミツは混ぜてもOKです。
実際に、商品としてオリゴ糖とハチミツが混ざっているものも販売されています。
オリゴ糖とハチミツを混ぜたからと言って、どちらかの効果が失われるということはないため、ハチミツの香りを楽しみたいけどカロリーも気になる……などといった人は、2つを混ぜてみてもよいでしょう。
オリゴ糖はハチミツで代用できる?分量は?
オリゴ糖とハチミツでは甘味度が大きく異なるため、オリゴ糖をハチミツで代用する場合には、その分量に注意が必要です。
オリゴ糖は種類によって甘味度が異なるため、一律に「オリゴ糖の分量から〇%減らす」という回答はできませんが、一般的にハチミツはオリゴ糖の2倍以上の甘みとなります。
そのため、オリゴ糖をハチミツで代用する場合には、もともとのオリゴ糖の分量の1/4以下くらいの量から調整することをおすすめします。
ヨーグルトにオリゴ糖やハチミツを混ぜても効果は一緒?
オリゴ糖やハチミツは、ヨーグルトに混ぜて食べているという人も多いですね。
ヨーグルトにはビフィズス菌などの善玉菌が含まれていますが、オリゴ糖はこの善玉菌のエサとなるため、一緒に摂取することでその善玉菌を増やす効果が大きく期待できます。
ハチミツにもオリゴ糖は含まれているため、同じような効果が期待できるでしょう。
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より違いを実感したいなら国産天然ハチミツがおすすめ
この記事ではオリゴ糖とハチミツの違いについて解説しましたが、どちらも健康に良い効果があるということがわかりましたね。
オリゴ糖は低カロリーでおなかの調子を整えることに特化した甘味料であるのに対して、ハチミツはおなかの調子を整えるだけでなく、疲労回復や免疫力アップなどにも効果が期待できます。
そして、それらの効果をより実感したい場合には、栄養価の高い国産天然ハチミツの選択がおすすめ!
天然成分100%のハチミツであれば、よりハチミツ本来の健康効果が期待できるほか、味や風味の違いも楽しむことができます。
「みつばちのーと」では生産者がこだわって作り上げた国産天然ハチミツが種類豊富に揃っており、ハチミツの味わいを楽しみながら、体にも良い効果を期待することができますよ。
今回の記事の内容を参考に、オリゴ糖とハチミツのどちらが自身に適しているのかを見極め、ハチミツを選ぶ際には「みつばちのーと」の国産天然ハチミツもぜひチェックしてみてくださいね。
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