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2023/7/26

【養蜂ブログ】天然がいいねっ!伊豆の夏とハチミツと。

大須賀 将

こんにちは。養蜂部 マサルです。

熱海の夏

先週、息子が夏休みに入りました。

子供にとって、夏休みは多くの出会いと新しい発見の場。
宿題もほどほどに、遊びをいっぱいして、たくさんの思い出を作ってほしいなと思っています。

みなさんはこの夏、どんな思い出を作りたいですか?

私が小学生のころの思い出は・・・
目の前が海だったおかげで
毎日のように泳いだり、潜ったりで真っ黒に日焼け。

岩場のある浅瀬で海を覗けば、
魚の群れがビュンビュンと目の前を横切っていく。
暗くなるまで夢中で海遊びしていたからよく親に叱られていました。

息子とも、先日、一緒にボート釣りへ。

息子は念願の!生まれてはじめてのボート釣り。

前夜から「早く行きたいなあ」と興奮気味。

熱海市網代の貸しボート屋でボートを借りいざ出発。

ボートを漕ぐこと15分ほどでポイントへ到着。

潮風を切って進むボートがなんとも気持ちいい。

水面をゆらゆら漂う小イワシの群れ。
広い海を自由に泳ぐと気持ちよさそう。

釣り竿を投入、しばらくするとアタリが。

「重い!これは大物だ!」

ゆっくり巻き上げると30cmはありそうな立派なサバ。
その途端、驚いたサバは海中へまっしぐら。

5分ほど格闘の末、ようやく上がってきたサバを息子が網で船上へ上げてくれました。

残念ながら、息子はゲットできず。。。
この悔しさも思い出になってくれればいいな。

その後3本のサバを仕留めて帰宅。
釣りたての味は格別でした。

 

養蜂場の夏

所変わって養蜂場。
6月に梅雨を迎え、「琥珀の輝き」ハチミツの採蜜にむけて養蜂をしていました。

思いのほか雨が少なく蒸し暑い日が続き、

雨水を貯めた容器に集まるミツバチ。

体に含ませた水を巣に持ち帰り、巣内で羽ばたくことで気化熱を作り温度を下げます。

7月、順調に家族が増えてきたミツバチ。
クマノミズキが開花し外勤バチは早朝からは蜜集め。

外勤バチが集めた蜜は口移しで内勤バチの手にわたり巣房へ運ばれます。

この蜜は花蜜といい水分が60%ほど。
このままでは、花のない冬の食料源として保存できません。

そこで旋風係のミツバチが登場。
パタパタと羽で風を送り水分を飛ばします。
風を送りつづけること1週間。
ようやく水分が20%、糖分が80%のハチミツと言えるものが完成。

その後、水分を吸収しないよう蜜蝋で蓋をします。
こうして時間が経っても成分が変わらない純粋なハチミツができるのです。

 

特別なハチミツって?

7月の終わり。
ハチミツが入る巣房に蜜蓋でいっぱいになりました。

いよいよ「琥珀の輝き」の採蜜です!!

今年は雨が少なく、たくさんの花が咲いたので、無事に「琥珀の輝き」を採蜜できる日が訪れました。

雨が多く、雨の日は花が咲いてもミツバチが飛んでいけない。雨が少なくても花が咲かなくては蜜がない、、というこの時期の養蜂場。

2年前までは、数年採れない年が続いていました。

毎年「今年は蜜が貯まるかな」と代表が心配しているのを見てきたので、正直、採蜜できる日までは心配でした。

今年は花がたくさん咲いたのは良かったのですが、咲き終わるのも早く…。

養蜂場によっては花の蜜がなくてストレスを抱えているミツバチもいました。

ミツバチ達は巣箱のハチミツを食べて暮らすので、私たちがいただける余分のハチミツは採ることができなくなってしまいます。

そのため「琥珀の輝き」は、限られた養蜂場でしか採ることが出来なかったため、今年も「貴重で特別なハチミツ」となりました。

蜜源である、クリ、トウネズミモチ、クマノミズキ。

なかでも「クマノミズキ」の花は伊豆の養蜂場の中でも特に、熱海に多く自生し、咲いていました。

そしてミツバチが頑張って集めてくれたおかげで、余分にいただけるほど、たくさんのハチミツをとることができたのです。

いよいよ採蜜です

みつばちのーとの採蜜はすべての工程において手作業で行います。

蜜枠を集めます。
蜜枠の上についている蜜蓋を取っていきます。
蜜蓋の固さや厚みに合わせ蜜刀でカットして取るのです。

カットしていくと、キラキラ輝く「琥珀の輝き」ハチミツが出てきました。

こぼれないよう急いで遠心分離機へいれハチミツを分離させます。

すると樹木のアロマのような薫りがふわ~。

琥珀色に輝くハチミツが出てきました。

この瞬間はほんとうにワクワクします。

絞ったハチミツは濾し器でこして、大切に大切に、保存します。

こうして「琥珀の輝き」が出来上がりました。

 

無事採蜜を終えた帰り道。

ヤマモモを偶然見つけました。
口に入れると「甘酸っぱい」。

体から疲れがスーッと出ていく美味しさに癒されました。

琥珀ハチミツあんみつのレシピ

後日、「琥珀はちみつ」を使って「夏の天然スイーツ」を作ってみました。

1.もち粉を水で練り耳タブくらいの硬さに丸める/2種類(はちみつ入り、抹茶はちみつ)

2.鍋にお湯を沸かし、沸いたら1を投入、浮いてきたらすくってラップをして常温放置。

3.「養蜂場」で育っていた紀州梅をシロップ漬けにしたものを汁ごとミキサーで撹拌、寒天でゼリーを作り冷蔵庫へ。

3.食べ頃になったらヤマモモをトッピング、上から天然ハチミツをとろ~りして完成。

今年の「琥珀の輝き」は、例年通り、黒糖のようなコク深い甘みで、やっぱり美味しい!! 自家製あんみつにぴったりで、家族にも大好評。

今回採蜜した「琥珀の輝き」は熱海産のみとなる希少なハチミツです。

伊豆の大自然で育つクリやクマノミズキの花蜜と、ミツバチの息遣いが聞こえる生命力あふれるハチミツ。

はじめて口にすると、ハッとする新しい発見と満足感が待っています。

貴重な「琥珀の輝き」ハチミツ。

この夏、未体験の感動を貴方様にお届けできますように♪

 

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養蜂家
大須賀 将 masaru osuga
元料理人。1次生産者としての農的な暮らしへ憧れ、2020年10月から養蜂家として新たな人生をスタート。