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2023/7/31

授乳中にハチミツを食べてもOK?母乳への影響は?気になる疑問を解決

みつばちのーと編集部
この記事を監修した専門家
管理栄養士、製菓衛生師、パティシエ 南谷 智佳子
東京農業大学応用生物科学部栄養科学科卒業。大学では栄養学全般を学び、栄養士および管理栄養士免許を取得。卒業後は管理栄養士として保育園で働いた後に、パティシエの道へ。修行後、個人店やホテルにて勤務。現在は管理栄養士兼パティシエとして、蜂蜜を使ったレシピなどを発信している。

授乳中のママはハチミツを食べてもよいのかどうか、赤ちゃんに影響はないのかどうか、気になりますよね。

この記事では、授乳中のハチミツ摂取に関するさまざまな疑問点について、詳しく解説していきます。

食べるときの注意点や取り入れ方などについても解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

「授乳中にハチミツを食べてはいけない」は本当?

まず、授乳中にハチミツを食べてもいいのか、という疑問点ですが、結論から言うと、授乳中にハチミツを食べることは問題ありません

つまり「授乳中にハチミツを食べてはいけない」という話は嘘になります。

ハチミツにはボツリヌス菌という細菌が含まれている可能性があり、1歳未満の赤ちゃんがハチミツを摂取すると「乳児ボツリヌス症」にかかる危険がありますが、母乳を通してこのボツリヌス菌が赤ちゃんに移行することはありません。

実際に厚生労働省では、1歳未満のハチミツ摂取について注意喚起を行っていますが、授乳中のハチミツ摂取については何も示されておらず、食べても問題ないことがわかるでしょう。

ただし、授乳中のハチミツ摂取については、以下のような注意点もあります。

食べ過ぎに注意

ハチミツはその主成分の8割が糖類でできている食品であるため、食べ過ぎると摂取エネルギー過多となるほか、栄養バランスが偏ってしまう恐れがあります。

授乳中はママの摂った栄養がそのまま母乳の栄養となるため、さまざまな食品を取り入れながらバランスの良い食事を心がけることが大切です。

血糖値が高い人は注意

もともと血糖値が高い人、妊娠中に妊娠糖尿病と診断された人などは、ハチミツの摂取量に特に注意する必要があります。

自然の甘みが楽しめるハチミツは、一般的に砂糖よりも血糖値を上げるスピードが緩やかですが、血糖値にまったく影響がないわけではありません。

そのため、血糖値が高いと指摘されている人がハチミツを摂取する場合には少量に抑えておくのが安心でしょう。

【参考】ハチミツ以外に授乳中に食べてはいけない食品一覧

ハチミツは授乳中に食べてもいいことがわかりましたが、なかには授乳中に食べてはいけない食品、控えたほうがいい食品も存在します。

ここでは、授乳中に食べてはいけない食品について一覧で紹介するので、参考にしてください。

 食品具体例
授乳中に食べてはいけない食品アルコール類・お酒類 ・アルコールが含まれるお菓子類など
授乳中に控えたほうがいい食品カフェインを含むもの・コーヒー ・玉露 ・エナジードリンクなど
脂質の多い食品・乳脂肪分の多い洋菓子、生クリーム ・ファーストフード ・インスタント食品など

まず、授乳中に厳禁とされるのがアルコール類です。

アルコールはほぼそのまま母乳に移行されるため、アルコールを摂取して授乳してしまうと、赤ちゃんがアルコール中毒になったり、何らかの障害を引き起こす可能性が高まります。

また、コーヒーなどに多く含まれるカフェインも一定の濃度で母乳に移行されることがわかっているため、飲み過ぎにならないよう注意が必要です。

脂質の多い食品については決して食べてはいけないわけではありませんが、栄養バランスの偏りから母乳の質が悪くなる可能性が考えられます。

食べ過ぎにならないよう、頻度に注意しながら取り入れる工夫が必要でしょう。

授乳中にハチミツを食べると得られる効果は?

ここでは、授乳中にハチミツを食べることによって期待できる効果について解説します。

飲める薬が限られてしまう授乳中だからこそ嬉しい効果もあるため、参考にしてみてくださいね。

疲労を和らげる

ハチミツの主成分であるブドウ糖や果糖は、体内で速やかに吸収される単糖類であるため、素早い疲労回復効果が期待できます。

授乳中は睡眠時間も短くなりやすく、なかなか疲れが取れにくい時期とも言えるため、手軽にエネルギー補給ができるハチミツは嬉しい食材のひとつと言えるでしょう。

喉の痛みを緩和する

ハチミツには天然の抗菌作用があるため、喉の痛みを緩和したり、咳の症状を軽くしたりする効果も期待できます。

また、ハチミツは高い保湿作用も特徴のひとつ。

ハチミツ摂取によって喉の乾燥を防ぎ、喉の炎症や風邪の原因となる細菌やウイルスの侵入を抑えやすくするといったメリットもありますよ。

便秘を改善する

ハチミツにはオリゴ糖やグルコン酸といった成分が含まれており、これらの成分によって便秘改善に繋がる効果も期待できます。

オリゴ糖は腸内環境を整える善玉菌のエサとなって善玉菌を増やすほか、グルコン酸も善玉菌を増やす働きをサポートすると言われています。

便秘改善のためには腸内環境を整えることが重要であるため、ハチミツの摂取によって、授乳中の便秘の悩みを解決する一手になるかもしれません。

授乳中にハチミツを食べるときの注意点

では、実際に授乳中にハチミツを食べるときには、どのような点に注意したらいいのでしょうか。

ここでは、ハチミツの1日の適量や取り入れる際の注意点について、詳しく解説していきます。

ハチミツは1日大さじ1~2杯まで

ハチミツにはさまざまな効果が期待できることがわかりましたが、ハチミツの1日の適量は一般的に大さじ1〜2杯程度となります。

適量範囲内であれば、ハチミツは毎日食べても健康に問題はありません。

むしろ便秘改善については、毎日少しずつハチミツを摂り続けたほうが、腸内環境を整える効果が高いとも言われていますよ。

ただし、適量以上のハチミツの摂取は、栄養バランスの偏りやカロリーの摂り過ぎから体重増加などに繋がってしまう可能性があるため、適量は守るようにしましょう。

赤ちゃんの口に触れないようにする

先述したように、1歳未満の赤ちゃんのハチミツ摂取は「乳児ボツリヌス症」を引き起こす恐れがあります。

実際に、この乳児ボツリヌス症によって赤ちゃんが亡くなった事例もあるため、ママがハチミツを食べる場合には、赤ちゃんの口にハチミツが触れないよう十分注意が必要です。

ママの手やスプーンについたハチミツが赤ちゃんの口に入らないよう注意するのはもちろん、ハチミツを食べたあとに赤ちゃんにキスをすることも控えましょう。

ハチミツの保管場所に注意する

ハチミツは常温保存の食品のため、保管場所によっては赤ちゃんの手が届いてしまう場合もあります。

1歳未満の赤ちゃんでも、成長にともない行動範囲は徐々に広がっていくため、赤ちゃんの手が届くところにはハチミツを保管しないよう注意が必要です。

ハチミツに近い食品の授乳中の摂取について

ハチミツは天然の甘味料として愛されている食品ですが、ハチミツに近い食品は授乳中に食べても問題ないのでしょうか。

ここでは、ハチミツに近い食品を3つ挙げ、授乳中に食べてもいいのかどうか解説します。

授乳中にメープルシロップを摂取する場合

メープルシロップはカエデの樹液から採取される天然の甘味料で、ハチミツに似ているものとしてよく挙げられる食品です。

メープルシロップは特に赤ちゃんに悪い影響を与えるような成分は含まれていないため、授乳中に摂取しても問題ありません。

ただし、ハチミツ同様糖類を主成分とした食品であるため、食べ過ぎには注意が必要となります。

また、赤ちゃんの病気として「メープルシロップ尿症」という名前を耳にしたことがある人もいるかもしれませんが、これは先天性の代謝疾患です。

メープルシロップの摂取によって引き起こされるものではないため、その点覚えておくと良いでしょう。

(出典:メープルシロップ尿症|遺伝性疾患プラス)

授乳中に黒糖を摂取する場合

黒糖は砂糖のなかでも特にビタミンミネラルが豊富で栄養価の高い食品として知られていますね。

また、ハチミツ同様、黒糖にもボツリヌス菌が含まれている可能性があるため、1歳未満の赤ちゃんには黒糖を与えないよう注意喚起がされています。

しかし、ボツリヌス菌が母乳を介して赤ちゃんに影響を与えることはないため、授乳中に黒糖を摂取することは問題ありません

ハチミツと同じように食べ過ぎには注意するほか、黒糖が赤ちゃんの口に触れないようにだけ注意しましょう。

授乳中にプロポリスを摂取する場合

プロポリスとは、ミツバチが作る天然の防御物質で、自らの巣を外敵から守るために作り出される成分のこと。

プロポリスにはアミノ酸やビタミンなどの栄養素が豊富に含まれており、さまざまな健康効果が期待できるとして、現在ではサプリメントやプロポリス入りの食品などが市販されています。

しかし、プロポリスの摂取については、赤ちゃんへの影響や安全性についての研究がまだ不十分であるため、授乳中の摂取は控えるのが望ましいとされています。

実際にプロポリス入りの食品には、妊娠・授乳中の人は医師に相談のうえ摂取するよう注意書きがされていることもあるため、プロポリスの商品を購入する際はパッケージも確認することをおすすめします。

授乳中におすすめのハチミツの食べ方

ここでは、授乳中におすすめのハチミツの食べ方について紹介します。

手軽に取り入れやすい食べ方を紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ハチミツレモン

ハチミツレモンは、甘酸っぱくスッキリとした味わいが楽しめる1品。

ハチミツレモンは材料さえ準備できれば簡単に作ることができるため、以下のレシピも参考に作ってみてくださいね。

【材料】

  • ハチミツ 180g
  • レモン 1個

【作り方】

  1. レモンをよく洗い、薄い輪切りにする
  2. 清潔な保存容器にレモンとハチミツを交互に入れていく
  3. レモンが表面に浮かないよう、最後にハチミツを上からたっぷり注ぐ
  4. 冷蔵庫で1日以上寝かせる

ハチミツレモンは、ハチミツのブトウ糖やレモンのクエン酸によって、高い疲労回復効果が期待できるのも嬉しいポイントですよ。

ハチミツ紅茶

ハチミツは飲み物に混ぜて取り入れるのもおすすめの方法です。

なかでも紅茶との相性は抜群で、紅茶の香りとハチミツの優しい甘さがマッチしたハチミツ紅茶は、授乳中ママの忙しい毎日のリラックスタイムにも最適です。

ただし、紅茶にはカフェインが含まれているため、飲み過ぎると赤ちゃんの寝つきが悪くなったり、情緒不安定になったりするなどの影響が出る可能性があります。

紅茶1杯あたりのカフェイン含有量はコーヒーほど多くはありませんが、紅茶を選ぶ際はカフェインレスのものを選択するのが安心です。

ハチミツのど飴

より手軽にハチミツを取り入れたいという人には、ハチミツのど飴もおすすめ。

ハチミツ由来の抗菌作用や保湿作用、そしてハーブエキスなどの成分によって、喉の不快感を緩和する効果が期待できます。

ただし、ハチミツ入りのど飴のなかにはプロポリスが配合されているものもあるため、より安心してハチミツを取り入れたい場合には、プロポリスが含まれていないものを選択するとよいでしょう。

ハチミツ梅干し

ハチミツ漬けにされた梅干しも、手軽にハチミツが取り入れられる食品のひとつです。

ハチミツの優しい甘さと梅干しの程よい酸味が楽しめるハチミツ梅干しは、ご飯のお供としてだけでなく、スイーツ感覚でも食べられます。

梅干しは塩分量も多いため食べ過ぎには注意が必要ですが、ハチミツと梅干し両方の栄養を手軽に取り入れられる点は、授乳中のママにも嬉しいポイントと言えるでしょう。

高品質なハチミツを取り入れたいなら「みつばちのーと」のハチミツがおすすめ◎

この記事では、授乳中のハチミツ摂取について解説しましたが、ハチミツは授乳中でも問題なく食べられることがわかりましたね。

ハチミツはもともと栄養価の高い食品であるため、栄養バランスにも気を付けたい授乳中には、できるだけ品質の高いハチミツを取り入れるのがおすすめです。

ハチミツにはいろいろな種類がありますが、天然国産ハチミツであれば、ハチミツ本来の栄養素と健康効果を期待することができますよ。

「みつばちのーと」のハチミツは、天然成分100%で安心安全の天然国産ハチミツです。こだわりをもって作り上げた国産天然ハチミツは、栄養価も高く、ハチミツ本来の豊かな香りや味わいも楽しむことができますよ。

授乳中にハチミツを取り入れる場合には、ぜひ「みつばちのーと」の天然国産ハチミツもチェックしてみてくださいね。

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