mitsubachi note

MENU

2023/9/13

【養蜂ブログ】今年の採蜜が終わりました!

大須賀 将

こんにちは、養蜂部のマサルです。

9月に入り朝晩はいくぶん涼しくなりましたね。
みなさまはお変わりないですか?

 

「おわった~!!」

代表と二人で叫んだ、9月2日。

“みつばちのーと”の今年の採蜜が、すべて終了しました。

そう叫んでみると、不思議と、長かったような短かったような…。

今夏はほんとうに暑くて暑くて、フーフー言いながら。
また、蜜がた~っぷりの巣箱も重くて、おも~いおも~い言いながら。

無事にハチミツをいただくことができました。

今日は採れたばかりのハチミツ「清夏の薫り」の採蜜の様子をお伝えしていきますね。

 

“清夏”の夏がやってきた

さて、夏のはちみつと言えば、みつばちのーとでは
「清夏の薫り」!!なのです。

「清夏の薫り」はカラスザンショウという樹木の花が主な蜜源。

伊豆半島では、7月から8月に開花。

ドライブで来られた際も、道路沿いを気にしているとみられる樹木ですよ。

樹高10mを超える高さの枝先に、淡く白い小さな花をいっぱいつけています。

7月。
梅雨明けとともに快晴に。

今年は、観光客も多く、
お祭りの太鼓の音や、海水浴客を眺めながら
養蜂場へ通う日々が続きました。


ミツバチが出入りする巣箱の入口をご覧ください。

黄色っぽく染まっているのがわかりますか?
ミツバチが運んだカラスザンショウの花粉です。

外勤バチが集めた花粉はいったん巣房に貯めます。

すると今度は給食係の働き蜂が、体内の酵素とはちみつ、花粉を混ぜ合わせ“ごはん”を作り幼虫の妹たちへ。
ビッグマザー女王様へは栄養豊富なロイヤルゼリーとして与えます。

カラスザンショウのごはんはどんなお味ですかね?

7月後半。

連日の酷暑が体力を奪う時期になりました。

巣箱の中を点検すると、本来蜜を貯めておく巣枠以外のあちこちに巣が作られていました。

中には巣箱と同じ大きさのものまで。

どんどん花蜜を集めてくるので巣を作る働き蜂も大忙しです!

巣房には集めたばかりの花蜜が貯まってます。
まだシャバシャバですね~。

カラスザンショウの花蜜は薄いのが特徴。

巣枠を持ち上げると「あら~」集めたばかりのシャバシャバした蜜がズボンにポタポタ。

代表から聞いた話ですが、

代表が独立したての1年目は、蜜が貯まってきたからすぐに採蜜しなくちゃ、とあわてて採ると、まだ完熟しておらず糖度が低いまま。

たくさんの失敗を繰り返したそうです。

わたしも最初は何が何だかわからず。それでも少しは成長したであろう2023年の夏でした。

しばし養蜂を忘れのんびりと・・・

私はお盆休みを頂きました。

田中代表はイベント出店でお仕事へ。ほんとうにタフです!

お盆までは酷暑が続いたので、カラダがへとへと。

2日間は家族揃って自宅から海岸の花火鑑賞会。

ベランダに椅子を並べてビール片手に「乾~杯」「た~まや~」「か~ぎや~」

ゆっくりと休んで心身ともにリフレッシュしました。

 

いよいよ「清夏の薫り」採蜜です!

お盆明けの8月中旬。

軽トラックに採蜜道具いっぱい詰め込んで“採蜜の旅”がスタート。

ここで突撃クイズ!!

「ガスボンベを積んでいますが、いったい何に使うのでしょうか?」
答えはのちほど♪

夏、真っ盛りの養蜂場へ到着。

絵にかいたような青空です!!

テントを立て採蜜道具を運び設置完了。

これより「清夏の薫り」の採蜜をはじめます。

「よいしょー」田中代表がハチミツが入った巣箱を運んできました。
この掛け声からして蜜が貯まっていそうだなあ。。。

キレイな蜜蓋(ミツブタ)がかかった見事な巣枠!

蜜蓋がかけられているということは、ハチミツができあがっている証拠です。これぞ、完熟!生ハチミツです!

なので、ハチミツでパンパンですねえ。
このまま巣蜜(スミツ)として販売できそう。

素早く養蜂の包丁=蜜刀(ミツトウ)でバッサリ。

どうですかこの輝き♪

ここで先程のクイズの正解!

「ガスボンベはお湯を沸かすため」でした~!!

蜜蓋はみつろうで出来ているので蜜刀はお湯で温めると蜜蓋が剥がしやすいのです。

そして遠心分離機の中へ入れスイッチオン。

ハチミツの香りがふわ~~~

できたてホヤホヤの「清夏の薫り」

2023年最後の採れたてハチミツが出来上がりました!!

 

味見をすると……!?!

「おぉ~爽やかな甘み~」「ミカンみたい~」
「ちょっぴり酸味があるかな」「コレは大人の味?!」

一番搾りを美味しくいただかせてもらいました!


その後、代表が採蜜テントへ入ってきました。


「今年の清夏はどうですか~?」

代表
「爽やかで、酸味とコクがあるねえ♪ これこそカラスザンショウ♪」

と安心の笑み。

代表は、巣箱の中を点検し、ハチミツが充分に貯まった巣枠だけを一輪車につんで、採蜜場へ運んでくれます。

1つずつ手作業で行います。

巣箱には、9枚分の巣枠が入ります。
たっぷりと蜜が詰まった1つの巣枠が約1.5kg。
巣箱の重さは15キロ近くにも!!

これを採蜜テントまで何十往復。
ほんとうにタフな代表です。


気がつけばもうお昼時、いつもの養蜂弁当で腹ごしらえ。
午後もがんばります。

夕暮れまで採蜜して、ハチミツは濾して一斗缶に詰めたら、フタを締め完成です。

事務所へ戻り一斗缶を保管したら明日の準備です。
休むまもなく朝早くから次の蜂場で採蜜、その次の日も・・・・。

途中、採蜜の遠心分離機をかけていた時、あまりの暑さで、クラクラとしてしまう時もありました。

それからはテントに扇風機をセットして、対策をしました。

旅の終わり

8月お盆明けから約3週間。

4箇所の蜂場で行われた採蜜の旅がようやく終わりました。

おかげさまで今年の清夏は過去最高の収穫。

今年はこんな良い条件に恵まれました!

 ①天気がいい日が続き蜜源の花が順調に開花。
 ②蜜が集まり女王蜂が産卵ラッシュ。
 ③蜜集めの蜂が増え収量増える。

何よりもハチさんのおかげで、美味しいハチミツとなった「清夏の薫り」です。

自然の恵みをいただく

振り返れば、5月のさくらの雫の採蜜から駆け足で来たように思います。

春、卵から孵った幼虫が外勤ばちとして初めて集めた
「さくらの雫」

その妹(働き蜂は全部メス)たちが立派に育ち、今年は量も味もうれしく採れた「みかんの雫」。

花の十分な開花と蜜量で美味しく採れた「花々の雫」

梅雨の時期でも貴重な蜜があつまった「琥珀の輝き」

そして、酷暑の中でもハチさんが一生懸命集めてくれた
養蜂家もがんばって採った「清夏の薫り」


秋になるとハチたちは、次の世代へ繋いでいます。

みつばちは進化の過程で、敵が多い自然の中で暮らしていくにはその時期に咲く花に一点集中するという知恵を身に着けました。

だから採れたハチミツは、蜜源そのものの花の味を楽しんでいただけます。

年に一度しか咲かない花たち。雨の日は蜜集めはおあずけ。じっとガマンが続きます。

いい波が来ないときは、ただいい波が来るまで万全な準備をして待つ。

みつばちの自然に逆らわない真っ直ぐな生き方は学ぶことばかりです。

こうしてできた、夏の伊豆の自然がいっぱい詰まった「清夏の薫り」の新蜜。

生き物の鼓動を感じて頂けたら幸いです。

ただいま発送の準備をしております、お手元に届くまで暫くお待ち下さいね。

「寝苦しくて昼間も眠いなあ・・・」「夏の疲労が溜まって起きれない・・・」

私も最近少し食欲が落ちたなあ、と夏の疲れを感じるこのごろ。

休日、眠い目をこすり、エイヤっと波の間を歩くとヒンヤリ気持ちいい~

ウォーキングのような軽運動は消化器官が刺激され
消化機能が改善されるんだとか。

赴くままに歩くと頭の中も空っぽになります。

その後は、美味しい朝食を食べて!!

秋からの養蜂業も頑張りたいと思っています。

                           マサル

 

 

NEW

メルマガ & LINE@
会員募集中

ハチミツの美味しい食べ方や採蜜エピソード、

スタッフコラム、期間限定商品、新蜜情報、

セール情報などをお届けします。

MAIL MAGAZINE

メールマガジン会員募集中

LINE@

LINE@友だち募集中
line

@mitsubachi-n

養蜂家
大須賀 将 masaru osuga
元料理人。1次生産者としての農的な暮らしへ憧れ、2020年10月から養蜂家として新たな人生をスタート。