2023/12/25
ハチミツ大根は咳・喉の症状に効果がない?即効性の有無や作り方を解説
ハチミツ大根は咳や喉の症状に効くイメージを持つ方も多いですが、その一方で効果がないという話を耳にすることもあります。
この記事では、ハチミツ大根に期待できる健康効果について詳しく解説します。
咳や喉の症状に効くのか、また即効性はあるのかも解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
ハチミツ大根には健康効果がない?ある?
ハチミツ大根は古くから伝わる民間療法の1つとして、咳や喉の症状に効くといわれています。
これはハチミツや大根に含まれる栄養素や酵素による効果であると考えられており、実際の研究報告でも各成分による健康効果が明らかになっています。
ハチミツ大根は食べ物であるため医薬品のような強力な効果は期待できないものの、喉の調子が悪いときや、風邪のひきはじめなどには手軽に取り入れやすい健康食品といえるでしょう。
具体的な効果や取り入れ方について、次章から詳しく解説します。
ハチミツ大根に期待できる効果
ここではハチミツ大根に期待できる効果について、科学的根拠をもとに解説します。
咳の症状や喉の痛みなど気になる症状があるときには、ぜひ参考にしてくださいね。
咳の症状を和らげる
ハチミツ大根といえば、咳に効くイメージを持っている方も多いでしょう。
実際に子どもを対象とした研究では、就寝前にハチミツを摂取することで有意に咳が減ったという結果が示されています。
具体的なメカニズムについては明らかにされていないものの、これはハチミツの抗菌作用や保湿作用による効果が大きいのではないかといわれています。
その効果は一般的な咳止め薬と同等であったと結論付けている報告もあり、子どもの咳に対して、ハチミツはとくに高い効果が期待できるといえるでしょう。
ただし、このハチミツによる効果は天然成分100%の純粋ハチミツにのみ期待できるもので、混ぜものが入った加糖ハチミツでは同様の効果は期待できません。
そのため、ハチミツ大根による健康効果を期待したい場合は、ハチミツの種類に気を付けるようにしましょう。
また、大根の辛み成分であるアリルイソチオシアネートにも抗炎症作用や殺菌作用があります。
咳は喉の炎症が原因となることも多いため、大根のアリルイソチオシアネートの働きによってもその炎症を抑える効果が期待できます。
出典:Effect of honey, dextromethorphan, and no treatment on nocturnal cough and sleep quality for coughing children and their parents|Ian M Paul, Jessica Beiler, Amyee McMonagle, Michele L Shaffer, Laura Duda, Cheston M Berlin Jr
:Honey for acute cough in children|Olabisi Oduwole, Ekong E Udoh, Angela Oyo-Ita, Martin M Meremikwu
:イソチオシアネート化合物 ーアブラナ科野菜に含まれる機能性食品成分ー| 柴田貴広・内田浩二
喉の痛みを和らげる
ハチミツ大根には、喉の痛みを和らげる効果も期待できます。
そもそも喉の痛みやイガイガとした不快感は、細菌やウイルス、乾燥などによって喉の粘膜やその周辺が炎症を起こすことで生じる症状です。
ハチミツ大根は、ハチミツに含まれるグルコン酸とグルコースオキシダーゼという酵素、そして大根に含まれるアリルイソチオシアネートの働きによって、喉の痛みを抑える作用があります。
ハチミツに抗菌作用があることは広く知られていますが、これはグルコン酸とグルコースオキシダーゼという酵素によって天然の過酸化水素が発生することによる作用です。
過酸化水素は一般的な消毒液に含まれている成分であることからも、ハチミツが抗菌作用をもつことがイメージできるでしょう。
また、先述したように大根のアリルイソチオシアネートにも炎症を抑えたり、細菌を減らしたりする効果が期待できます。
つまりハチミツ大根は、ハチミツと大根両方の作用によって喉の痛みを和らげる効果が期待できるのです。
さらに、ハチミツの主成分であるブドウ糖や果糖は高い保湿作用も有しています。
外部から侵入する細菌やウイルスは、喉が乾燥していることにより付着しやすくなります。
そのため、ハチミツの摂取によって喉の乾燥を防ぐことは、結果として喉の痛みを予防することにも繋がるといえるでしょう。
出典:ハチミツの持つ抗菌作用と その養蜂における応用|ストイッチュ・マルコ、木村 澄
:甘味料としての糖類|藤田孝輝
痰を切りやすくする
痰は咳や喉の痛みの症状とともに現れることが多いですが、ハチミツ大根にはこの痰を切りやすくする効果もあります。
そもそも痰は気道の炎症によって、粘り気のあるムチンという糖たんぱく質が過剰に発生することによって生成されるものです。
痰自体は体に有害な物質ではありませんが、痰がたまると呼吸がしづらくなったり、咳の症状がひどくなったりするなどの影響があります。
薬膳でもハチミツと大根はともに痰を切りやすくする代表的な食材とされており、古くから痰切りの良薬として重宝されてきたといわれています。
出典:【知識編】COPDと痰|独立行政法人環境再生保全機構
ハチミツ大根に即効性はある?
辛い咳や喉の痛みは少しでも早く治したいものですが、ハチミツ大根には即効性も期待できます。
症状や体質によって個人差はありますが、ハチミツ大根を飲んだらすぐに咳が止まった、一晩で喉の痛みが和らいだ、という口コミも数多くあるようです。
ハチミツ大根は、ハチミツや大根の成分が患部となる喉に直接触れることもあり、より早く炎症を抑える効果があると考えられています。
今すぐに咳を止めたい、喉の痛みをどうにかしたいという方は、ぜひハチミツ大根を試してみてください。
ただしハチミツ大根による即効性を期待する場合には、先述したように純粋ハチミツを使用することが大切です。
またハチミツ大根は医薬品ではありません。症状がひどい場合や長期間続く場合には医療機関を受診しましょう。
健康効果の高いハチミツ大根の作り方・レシピ
ここでは、高い健康効果が期待できるハチミツ大根の作り方を詳しく紹介します。
基本のハチミツ大根から、すぐに飲めるアレンジ方法なども紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
基本のハチミツ大根
まずは、古くから伝わる基本のハチミツ大根の作り方です。
【材料】
- 大根 100g
- ハチミツ 100g(大根が浸かる程度)
【作り方】
- 大根を1cm角に切る
- 煮沸消毒したビンに大根を入れ、大根が浸かるようにハチミツを加える
- 冷蔵庫で2~3時間寝かせる
- シロップがさらさらになったら完成
基本のハチミツ大根は、材料さえあれば誰でも簡単に作ることができます。
大根を入れたままにすると徐々に大根の苦味が出てきてしまうため、シロップがさらさらになったら大根は取り出すようにするのがおすすめです。
ハチミツ大根はシロップをそのまま飲むほか、お湯割りにしても美味しく飲むことができますよ。
すりおろしハチミツ大根
今すぐハチミツ大根を飲みたいときには、大根をすりおろして作るハチミツ大根がおすすめ。
基本のハチミツ大根は水分が出るまで数時間漬け込む必要がありますが、すりおろし大根を使えば作ってすぐに飲むことができます。
【材料】
- 大根 5cm分
- ハチミツ 大さじ1
【作り方】
- 大根をすりおろす
- すりおろした大根にハチミツを加えて混ぜる
- そのまま食べる、またはお湯に溶かして飲む
すりおろした大根の食感が気になる方は、水分だけをしぼってハチミツと混ぜてもOKです。
すりおろし大根を使ったこのレシピはすぐに飲めるというメリットがありますが、基本のハチミツ大根よりもハチミツの苦味が出やすいため、その点留意しましょう。
即効性を期待したい方は、お湯に溶かさずそのまま飲むのがおすすめです。
ハチミツ大根紅茶
ハチミツ大根をより飲みやすくしたい方は、紅茶と混ぜる方法がおすすめです。
【材料】
- 大根 2cm分
- ハチミツ 大さじ1
- 紅茶 1杯
【作り方】
- 大根をすりおろす
- 1を電子レンジで30秒ほど加熱する
- 紅茶にすりおろした大根とハチミツを混ぜて完成
ハチミツ大根と紅茶を組み合わせることで、紅茶の豊かな香りが大根特有の苦味や辛味をマイルドにしてくれますよ。
また、紅茶に含まれるカテキンにも抗菌作用があります。
そのため、ハチミツ大根と紅茶の組み合わせは3つの食材の相乗効果によって、喉の痛みや咳の症状に対してより高い効果が期待できるでしょう。
出典:抗ウイルス作用|日本カテキン学会
LINK
ハチミツ紅茶は危険?カロリーやカフェイン量、甘味料のリスクについて解説
【FAQ】ハチミツ大根の飲み方・食べ方に関するよくある質問
ここでは、ハチミツ大根に関するよくある質問に回答します。実際にハチミツ大根を作ったときの参考にしてくださいね。
ハチミツ大根の大根は食べる?使い道はある?
ハチミツ大根はシロップを飲むのが一般的ですが、漬け込んだ大根も食べることができます。
そのまま食べてもよいですが、大根の苦味や辛味が気になる場合には別のレシピにアレンジするのがおすすめ。
調味料に漬け込んで漬け物やピクルスにするほか、加熱してきんぴらや炒め物にアレンジすることも可能です。
大根にはすでにハチミツによる甘みがついているため、甘みを差し引いて味付けをしてくださいね。
ここではすぐにできる甘酢漬けのレシピを紹介するので、ハチミツ大根の大根が余ったときの参考にしてください。
ハチミツ大根の甘酢漬け
【材料】
- ハチミツ大根の大根 100g程度
- お酢 大さじ1
- 塩 小さじ1/4
- だし昆布 3cm角
- 輪唐辛子 少々
【作り方】
- チャック付き保存袋に材料をすべて入れる
- 軽く混ぜ合わせ、冷蔵庫で2~3時間漬け込む
ハチミツ大根の大根にお酢などの調味料を加えて漬け込むだけで、ご飯のお供やおつまみに最適な甘酢漬けが簡単に完成します。
いつもハチミツ大根の大根が余ってしまう方は、ぜひ作ってみてくださいね。
飲む量の目安は?1日何回?
ハチミツ大根の摂取量は、1日あたり大さじ2杯程度までを目安にするとよいでしょう。
ハチミツ大根は医薬品ではないため、具体的に飲む量の目安が定められているわけではありませんが、ハチミツは甘みが強い食品です。
飲みすぎるとカロリーの摂りすぎにも繋がる可能性があるため、過剰摂取にならないよう注意すると安心です。
また、1日に飲む回数にも特に決まりはありません。
1日トータルの摂取量が目安量を超えないよう注意しながら、症状が気になるときに1日1~3回程度取り入れてみるとよいでしょう。
ハチミツ大根が「まずい」場合の対処法は?
ハチミツ大根は高い健康効果が期待できる食品ですが、なかには「まずい」と感じる方もいるかもしれません。
そんなときには、以下の対処法を試してみてください。
- 大根は下部ではなく葉に近い上部を使う
- 漬け込んだ大根は早めに取り出す
- レモンを加える
- 紅茶やヨーグルトに混ぜて飲む
大根は使用する部位によって味わいが大きく異なります。
根に近い下部は辛味が強いため、ハチミツ大根を作るときには甘みの強い上部を使用するのがおすすめです。
また大根特有のにおいが気になる方は、レモンや紅茶、ヨーグルトなどほかの食材と組み合わせるようにすると、気になりにくくなりますよ。
健康効果の高いハチミツ大根を作るなら、純粋生ハチミツを使用するのがおすすめ◎
この記事では、ハチミツ大根の健康効果について解説しました。
ハチミツ大根は古くから伝わる民間療法の1つですが、実際に咳の症状や喉の痛みに高い効果が期待できることがわかりましたね。
ただし高い健康効果を期待する場合には、ハチミツの選び方も重要です。
天然成分100%の純粋ハチミツで作ったハチミツ大根であれば、ハチミツ本来の成分によってより高い健康効果が期待できるでしょう。
高品質なハチミツを探したいときには、国産純粋ハチミツを取り扱う「みつばちのーと」をチェックしてみましょう。
「みつばちのーと」のハチミツは余計な混ぜものが一切入っていない純粋ハチミツであるほか、高熱処理もされていない生ハチミツであるため、ハチミツがもつ栄養がそのまま含まれています。
また、ハチミツ本来の風味豊かな味わいも楽しめるため、よりおいしくハチミツ大根を味わえるでしょう。
咳や喉の症状が気になる方は、ぜひ「みつばちのーと」の純粋生ハチミツを使って健康効果の高いハチミツ大根を作ってみてくださいね。
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