2024/2/29
ハチミツで腸内環境はよくなる?便秘や下痢に対する効果とは

ハチミツは健康によいイメージがありますが、腸内環境にもよい効果が期待できることを知っていますか?
この記事ではハチミツに期待できる整腸作用について、その理由とともに詳しく解説します。腸活におすすめのハチミツの種類や効果的な食べ方も紹介するので、便秘やおなかの調子にお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね。
ハチミツのもつ整腸作用
まず、ハチミツのもつ整腸作用について確認しましょう。
なぜハチミツに腸内環境を整える効果が期待できるのかについて、その成分と具体的な理由を併せて解説します。
オリゴ糖
整腸作用が期待できるハチミツの有効成分として、まずオリゴ糖があります。
オリゴ糖はハチミツに含まれる糖類の1種。
ビフィズス菌などの腸内の善玉菌を増やして、腸内細菌のバランスを整える効果が認められている成分です。
オリゴ糖の多くは消化されにくい性質があり、胃で消化・吸収されずに腸まで到達します。
そして、腸内でビフィズス菌などのエサとなることから、善玉菌を増やして腸内環境を整える効果が期待できます。
オリゴ糖は「おなかの調子を整える食品」として特定保健用食品の許可も受けており、整腸作用について国からも認められているほどの有効成分です。
出典:オリゴ糖-e-ヘルスネット|厚生労働省
グルコン酸
ハチミツの整腸作用には、有機酸の1種であるグルコン酸による効果もあります。
グルコン酸は、ミツバチ由来のグルコースオキシダーゼという酵素によって生成される有機酸です。
グルコン酸にはオリゴ糖同様、腸内の善玉菌を増やす効果が確認されており、腸内細菌の
バランスを整える効果が期待できるといわれています。
また、善玉菌の1種であるビフィズス菌を増やす作用がある有機酸はグルコン酸のみであることから、グルコン酸は腸の健康維持に大きく役立つ成分であると期待されています。
出典:グルコン酸およびその塩類について|永井照和
酵素
ハチミツの主成分は糖類ですが、さまざまな酵素も豊富に含まれています。
ハチミツに含まれる酵素には、たんぱく質の分解を助けるプロテアーゼ、糖質の分解を助けるアミラーゼなどがあり、食べものの消化吸収を助けます。
消化吸収がスムーズにおこなわれると、その分胃腸への負担も軽くなるため、結果的に腸の健康維持にも繋がる効果が期待できます。
また、酵素の1種であるグルコースオキシダーゼは、先述したグルコン酸を作り出す酵素でもあります。
そのため、その点からも酵素はハチミツの整腸作用に大きく関与している成分の1つといえるでしょう。
ハチミツが「腸に悪い」「便秘になる」「下痢になる」と言われる理由は?
ハチミツには整腸作用があり、腸内環境をよくする効果が証明されていますが、一方でおなかの不調を引き起こすという意見があるのも事実です。
これは、ハチミツを一度に過剰摂取した場合に引き起こされる症状によるものです。
ハチミツを一度に摂り過ぎると、オリゴ糖やグルコン酸、酵素などの効果が強く作用しすぎてしまい、逆に腹痛や下痢などを引き起こしてしまうことがあるのです。
しかし先述したように、本来ハチミツは腸内環境を改善して、おなかの調子を整える効果が期待できる食品です。
ハチミツの摂取量にさえ気をつけられれば、こうした症状が引き起こされるリスクは非常に低いといえるでしょう。
また「ハチミツを食べると便秘になる」という意見をみかけることがありますが、ハチミツが便秘の原因になるという関連性は証明されていません。
むしろハチミツは便秘改善に効果を示す食品であるため、仮にハチミツを摂取しているのに便秘が改善されないといった場合は、ハチミツ以外に原因があると考えるのが自然でしょう。
便秘は食事バランスの乱れをはじめ、水分不足や運動不足、ストレスなどさまざまな要因によって引き起こされます。
そのため、便秘が長期間改善されないという方は、生活習慣の見直しを意識してみてください。
ハチミツが便秘の直接的な原因になることは考えにくいため、その点は安心してくださいね。
ハチミツの種類によって整腸作用は違う?
ハチミツには整腸作用が期待できることがわかりましたが、その効果にはハチミツの種類も影響します。
ここでは、腸内環境の改善により効果的なハチミツの種類を紹介するので、参考にしてくださいね。
マヌカハニー
マヌカハニーは高い抗菌作用があるとして、近年注目を集めているハチミツです。
マヌカハニーの抗菌作用は、特有成分である「メチルグリオキサール(MGO)」によるもの。
このメチルグリオキサールは、腸内細菌に対しても効果を示すと期待されています。
実際にマウスを用いた研究では、マヌカハニーの摂取によって悪玉菌が減少、善玉菌が増加して腸内細菌のバランスが改善したという報告もあります。
詳しいメカニズムやヒトを対象とした効果についてはまだ明らかにされていないものの、マヌカハニーはハチミツのなかでも高い整腸作用のある種類として期待できるでしょう。
LINK
マヌカハニーとほかのハチミツの違いは?効果・食べ方・危険性を比較
出典:マヌカハニーのマウス腸内フローラにおよぼす影響|山村学園山村国際高等学校生物部 高野美穂
純粋ハチミツ
余計な混ぜものが一切入っていない純粋ハチミツも、マヌカハニー同様に整腸作用が期待できるハチミツです。
ハチミツは大きく「純粋ハチミツ」と「加糖ハチミツ」に分けることができますが、整腸作用が期待できるのは、天然成分100%の純粋ハチミツとなります。
純粋ハチミツは、水あめや甘味料などの糖分が一切添加されていないため、先述したオリゴ糖やグルコン酸、酵素などハチミツならではの成分がしっかり摂取できます。
一方、加糖ハチミツは水あめや甘味料などが添加されているため、ハチミツ本来の成分は薄まってしまっている状態。
そのため、先述したような整腸作用も薄れてしまっていると考えましょう。
また、より高い整腸作用を期待したい場合には、非加熱の純粋ハチミツが理想的です。
一般的に酵素は熱に弱い性質があるため、製造工程で高熱処理がされているハチミツでは、酵素による腸内環境の改善効果は期待できません。
そのため、ハチミツによるより高い整腸作用を期待したい場合には、非加熱の純粋ハチミツを選択するようにしましょう。
非加熱の純粋ハチミツを選ぶときには、国産ハチミツを種類豊富に取り扱う「みつばちのーと」もチェックするのがおすすめです。
「みつばちのーと」のハチミツは、混ぜものが一切入っていない純粋ハチミツであるほか、製造工程において高熱処理もされていません。
そのため、熱に弱い酵素によるはたらきも十分に期待ができますよ。
また、国産ハチミツは風味豊かな香りとクセのない上品な甘さが特徴。
マヌカハニーは高い抗菌作用が期待できるものの、味わいにはややクセがあるため、好みが分かれるといった側面があります。
国産の純粋ハチミツはクセが少なく、ほかの食材との相性も良いため、美味しさも楽しみながら整腸作用を期待したい方に特におすすめですよ。
腸内環境を整えるにはどれくらいのハチミツが適量?
ハチミツには腸内環境を整える効果があることがわかりましたが、効果を実感するためにはどのくらいのハチミツを摂取したらよいのでしょうか。
結論からいうと、1日あたり大さじ1〜2杯程度のハチミツを摂取すれば、腸内環境を整える効果が期待できるでしょう。
ハチミツの1日あたりの摂取量は明確に定められていないものの、ハチミツの健康効果を示す研究報告では、大さじ1〜2杯程度の摂取による効果を示しているものが多いです。
ハチミツの過剰摂取は、反対に下痢や腹痛などの症状を引き起こすリスクがあるため、腸内環境の改善効果を期待してハチミツを摂取する場合は、大さじ1〜2杯程度の適量を守るようにしましょう。
また、ハチミツによる下痢や腹痛は、ハチミツを一度にまとめて摂取した場合に起こることが多いといわれています。
そのため、過去にハチミツの摂取によっておなかの不調を経験したことがある方は、1日分の適量を複数回にわけて摂取するのがおすすめです。
なお、この量は大人の適量となります。
子どもがハチミツを摂取する場合には、年齢や体重に応じてこれより少ない量で調整してください。
※乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、1歳未満の乳児にハチミツを与えるのは厳禁です。
出典:ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。|厚生労働省
便秘におすすめのハチミツの食べ方
ここでは、便秘に悩む方におすすめのハチミツの食べ方について、詳しく解説します。
ハチミツの摂取によって腸内環境を整え、便秘を改善したいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
寝る前のハチミツが便秘に効く
便秘改善を目的としてハチミツを摂取する方は、夜寝る前にハチミツを取り入れるようにしましょう。
夜の22時〜翌2時頃までは「腸のゴールデンタイム」と呼ばれており、1日のなかで腸の活動が最も活発になる時間帯です。
そのため夜寝る前にハチミツを食べておくと、腸の活動が活発なタイミングに善玉菌を増やすことができるため、腸内環境を整える効果がより高まります。
どのタイミングにハチミツを取り入れようか迷っている方は、まず寝る前から試してみてくださいね。
ハチミツ牛乳やハチミツヨーグルトがおすすめ
さらにハチミツによる便秘改善効果を期待したい場合には、牛乳やヨーグルトとの食べ合わせもおすすめです。
ハチミツ牛乳やハチミツヨーグルトはもともと定番の組み合わせですが、便秘改善にも高い効果が期待できます。
牛乳に含まれる「ラクトース」という乳糖成分は、ハチミツに含まれるオリゴ糖やグルコン酸同様、腸内の善玉菌のエサとなることがわかっています。
また、ヨーグルトには乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が豊富に含まれているため、善玉菌のエサとなるハチミツを一緒に摂取することで、腸内環境の改善への相乗効果が期待できます。
ハチミツ牛乳、ハチミツヨーグルトはどちらも混ぜるだけで手軽に作れるというメリットもあるため、便秘に悩む方はぜひこの組み合わせも試してみてくださいね。
LINK
ハチミツとヨーグルトの効果・相性は?おすすめレシピやダイエット効果を解説
出典:
乳糖不耐について(その1)乳糖の特性と乳糖合成酵素|齋藤 忠夫
乳酸菌-e-ヘルスネット|厚生労働省
伊豆の天然ハチミツで腸活しよう◎
ハチミツに整腸作用、腸内環境の改善効果を期待する場合には、ハチミツの選び方も大切です。
「みつばちのーと」は自然豊かな伊豆半島で採蜜した国産ハチミツを生産している養蜂家で、オンラインショップでは安心安全で美味しいハチミツを種類豊富に取り揃えています。
「みつばちのーと」のハチミツはすべて天然成分100%の純粋ハチミツであるため、オリゴ糖やグルコン酸などハチミツ本来がもつ成分による整腸作用が期待できますよ。
さらに、製造工程において高熱処理もしていない非加熱ハチミツであるため、酵素のはたらきによって消化吸収を助ける効果も十分期待できるでしょう。
腸内環境の改善など腸活のために美味しいハチミツを取り入れたい方は、ぜひ「みつばちのーと」の国産純粋ハチミツをチェックしてみてくださいね。
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