2024/4/25
ファスティング(断食)中にハチミツはNG?準備食・回復食としてはOK?
ファスティング(断食)やオートファジーダイエットでは、時期によって食べてよいものとそうでないものがあります。
この記事では、ファスティング中にハチミツは食べてもよいのか、効果的な取り入れ方はあるのかどうかについて解説します。
ファスティング(断食)中、ハチミツは食べてOK?
まず、ファスティング中にハチミツは食べてもよいのかどうかについて確認しましょう。
結論からいうと、ハチミツを食べるとファスティングは中断されてしまうため、ファスティング中のハチミツはNGです。
ファスティングの基本的なやり方やハチミツを食べてはいけない理由について、次で詳しく解説するので参考にしてください。
ファスティングの基本的なやり方・効果
そもそもファスティングとは、一定期間固形物を食べずに胃腸を休ませることを目的としており、基本的に以下の3つの期間を設けて進めていきます。
- 準備期間
- ファスティング期間
- 回復期間
準備期間と回復期間は、それぞれファスティングの期間と同じ分だけ設けるのが一般的で、ファスティングを正しく、効果的におこなうためには、前後の期間の過ごし方も非常に大切になります。
準備期間、回復期間の注意点やおすすめの食事については、後述する内容を参考にしてくださいね。
ファスティングによって期待できる効果としては、以下のようなものが挙げられます。
- 老廃物や毒素の排出
- ダイエット効果
- 腸内環境の改善効果
- 美肌効果
- 免疫力の向上
ファスティングによって固形物を摂らない期間をつくると、胃腸をはじめとする消化器官を休ませることができるため、体内に溜まった老廃物や毒素を排出したり、腸内環境をリセットしたりする効果があるといわれています。
また、ファスティングでは摂取カロリーが極端に少なくなる分、体は体内の脂肪をエネルギーとして使うようになることから、余計な脂肪を減らすダイエット効果も期待できます。
しかし、ファスティングのやり方によっては、反対に体調を崩してしまうリスクもあるため、その点には十分注意が必要です。
人によってはファスティング中に頭痛やめまい、吐き気、倦怠感などの症状が表れる場合もあるため、ファスティングをする際は体の調子に合わせた方法、期間を考えるようにしましょう。
ファスティング中のハチミツは血糖値を上げてしまうためNG
ファスティング中はインスリンの分泌を抑え、血糖値を上げないようにすることが基本となります。
そのため、先述したように血糖値を上げるはたらきのあるハチミツをファスティング中に摂取するのはNGです。
ハチミツは固形物ではなく栄養価も高い食品であるため、ファスティング中にも適しているのでは、と考える方もいますが、ハチミツの主成分はブドウ糖や果糖などの単糖類です。
単糖類は体内に素早く吸収される性質があるため、インスリンの分泌量も急増しやすく、血糖値を急激に上昇させてしまうのです。
血糖値が上がると、各消化器官はそれに応じたはたらきをする必要があるため、消化器官を休ませるというファスティング本来の目的が果たせなくなってしまいます。
一方で、ハチミツは素早くエネルギー補給ができる食品、かつ栄養価の高い食品であるため、ファスティング前後の準備食や回復食に取り入れるのは有効と考えられています。
また、ファスティング中に体の不調が表れた場合、ハチミツの摂取が有効なケースもあるため、これからファスティングにチャレンジしたいと考えている方は、ハチミツの上手な取り入れ方も押さえておくのがおすすめですよ。
出典:炭水化物 / 糖質 | e-ヘルスネット|厚生労働省
参考:ファスティング中でも食べてよいものは何?
基本的にファスティング中は飲み物のみで過ごし、固形物は食べません。
そうすることで胃腸などの消化器官をしっかりと休ませてあげることができます。
飲み物は水やお茶のほか、酵素ドリンクやコールドジュース、グリーンスムージーなどは取り入れてもよいとされています。
完全な断食で脱水症状など体調を崩してしまうリスクが高くなるため、生命活動を維持するために必要な水分のほか、ビタミンやミネラルは摂取することが大切です。
しかし、糖分の多い清涼飲料水やアルコールはNGなので、飲み物であれば何でもOKというわけではないことを覚えておきましょう。
オートファジー(16時間断食、プチ断食)でもハチミツはNG?
ファスティングに似た意味合いとして「オートファジー」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。
オートファジーダイエットは「16時間断食」「プチ断食」などと呼ばれることもあり、近年特に注目を集めていますね。
オートファジーとは「自食作用」とも呼ばれ、簡単にいうと自身の細胞を分解してエネルギーを得ようとする機能のこと。
この機能を利用したオートファジーダイエットもファスティングのように一定時間断食をおこなうことで、血糖値の上昇を抑制して脂肪燃焼を促進させたり、体内をリセットさせたりする効果が期待されています。
オートファジーは、基本的に先述したファスティングと同じような仕組みで体に良い効果をもたらすものであるため、血糖値を上げるハチミツの摂取はオートファジー中もNGです。
出典:オートファジー-ノーベル賞を受賞した大隅栄誉教授の研究とは|東京工業大学
ファスティング(断食)の準備食としてハチミツはおすすめ?
ファスティング中のハチミツの摂取はNGであることがわかりましたが、準備食としてハチミツを取り入れるのはOKです。
ここではファスティングの準備食の目的と、ハチミツの取り入れ方について解説します。
準備食とは
準備食とは、その名の通りファスティングに向けて体を慣らす準備のための食事です。
通常どおりの食事から急にファスティングをはじめてしまうと、体はエネルギーを確保するために脂肪を溜め込もうとはたらくため、ファスティング本来の効果が得られなくなってしまいます。
また、低血糖など体の不調につながるリスクも高くなるため、準備期間には糖質を適度に減らすほか、胃腸への負担が大きい脂質の多い食材(揚げ物、動物性食品など)、アルコールなどを避けることが大切です。
ハチミツは糖質が主成分となる食品ですが、ビタミンやミネラル、アミノ酸、ポリフェノールなどさまざまな成分が含まれている栄養価の高い食品でもあります。
そのため、食事量を減らしながらも体に必要な栄養素を確保する必要がある準備食には、ハチミツの摂取は適しているといえるでしょう。
準備食としておすすめのハチミツレシピ
準備食としてハチミツを取り入れる場合は、水や豆乳などにハチミツを溶かしたハチミツドリンクやハチミツオートミールボウルなどがおすすめです。
先述したように、ファスティングの準備食では糖質を徐々に減らして調整する必要がありますが、糖質の極端な減らしすぎもNG。
ハチミツドリンクは適度な糖質が摂取できる手軽な準備食として活躍するほか、オートミールボウルの味付けとしてハチミツを少量取り入れると、栄養不足を補うだけでなく、美味しさの面でも満足できる準備食ができますよ。
また、準備食の料理の味付けとして、砂糖の代わりにハチミツを取り入れるのも有効です。
ハチミツは砂糖よりも低カロリーかつ甘みが強いため、準備食のカロリーを無理なく抑えることができるでしょう。
LINK
ハチミツをお湯に溶かして飲むのはダメ?ハチミツ白湯の効果や作り方を解説
参考:ハチミツ以外におすすめの準備食
ハチミツ以外で準備食に食べてもよいものは、お米や野菜、豆類などが中心となります。
おかゆや野菜スープ、豆腐などは特に準備食に適しており、胃腸への負担も少なく、ファスティングに向けて徐々に体を慣らしていくことができます。
また、和食を中心にするよう心がけられると、自然と脂質の摂取量を抑えた準備食にできるでしょう。
準備期間の長さはファスティングの方法によってさまざまですが、ファスティング前日はできる限り固形物を避け、おかゆや具材のないスープなどにするとよりスムーズにファスティングに望むことができますよ。
ファスティング(断食)の回復食としてハチミツはおすすめ?
ファスティングでは、ファスティング後の食事となる回復食も非常に重要な役割を担っています。
ここではファスティングの回復食の目的と、ハチミツの取り入れ方について解説します。
回復食とは
回復食とは、ファスティングをおこなったあと、通常の食事に戻していくための食事を指します。
急に通常の食事に戻してしまうと、胃腸への負担が大きく、腹痛や胃もたれ、消化不良などを引き起こしてしまうおそれもあるため、ファスティングを終えたからといって油断しないよう十分注意しましょう。
ハチミツは固形物ではないため、回復期間に取り入れても胃腸のはたらきに負担をかけないほか、適度な糖質とさまざまな栄養素を含んでいるため、回復食に適している食品の1つといえます。
また、ハチミツに含まれるオリゴ糖やグルコン酸は腸内の善玉菌のエサとなるため、腸内環境がリセットされたファスティング後の摂取は、その後の腸内環境を整えるうえでも有効であると考えられていますよ。
回復食としておすすめのハチミツレシピ
回復食にハチミツを取り入れる場合は、準備食同様、飲み物にハチミツを溶かしたハチミツドリンクをはじめ、ハチミツヨーグルトなどがおすすめです。
乳製品であるヨーグルトには脂質も含まれているため、ファスティングの準備期間の摂取は好ましくありませんが、通常の食事に戻していく段階である回復期間の摂取は問題ないでしょう。
LINK
ハチミツとヨーグルトの効果・相性は?おすすめレシピやダイエット効果を解説
参考:ハチミツ以外におすすめの回復食
ハチミツ以外でおすすめの回復食としては、おかゆやスープ類などが挙げられます。
回復食1日目はおかゆや具材のないスープなどといった半固形食からスタートし、2日目以降は具材の入ったスープや柔らかく炊いたご飯などにして、徐々に通常食へと戻していきます。
準備食同様、回復食も脂質の少ない和食中心にするのが望ましく、腸内環境を整えるのに効果的な発酵食品や食物繊維を多く含む野菜類や果物なども積極的に取り入れるのがよいでしょう。
ファスティングを中断してハチミツを摂ったほうがよいケースもある?
ファスティングは健康にうれしい効果が期待できる一方、やり方や期間などによっては体調不良を引き起こすリスクがあるのも事実です。
ここでは、ファスティングを中断してハチミツを摂ったほうがよいケースについて解説します。
我慢できないほどの頭痛が起きた場合
ファスティング中は、人によってときどき頭痛が起きることがあります。
これは、ファスティングによる「好転反応」である可能性が高いといわれており、体内の老廃物や毒素が血液中に流れ出ることによる影響と考えられています。
しかし、この好転反応については科学的根拠が示されていないため、ファスティングによって我慢できないほどの頭痛が起きた場合には、ハチミツを摂取してファスティングを一度中断するようにしましょう。
ハチミツの主成分である単糖類は体内に素早く吸収されるため、ファスティングによる頭痛を速やかに解消する効果が期待できるでしょう。
めまいや吐き気が起きた場合
ファスティングでは飲み物しか摂取しない分、栄養不足から低血糖を起こしやすい状態となります。
低血糖になるとめまいや吐き気、ふらつきなどの症状が表れるため、ファスティングでこのような症状がみられた場合には、ハチミツを摂ってファスティングを中断することが望ましいです。
ハチミツを摂ると血糖値が速やかに上がるため、これらの症状を緩和する効果が期待できるでしょう。
低血糖の状態のままファスティングを継続すると、けいれんや意識障害などにつながるリスクもあるため、自己判断で無理をしないよう十分注意してください。
倦怠感や熱っぽさがある場合
ファスティングでは、倦怠感や熱っぽさなどの不調が表れる場合もあります。
この症状も低血糖による影響である可能性が高く、そのまま放置すると体調を大きく崩してしまうリスクがあります。
そのため倦怠感や熱っぽさが表れた場合も、速やかにハチミツを摂取して、血糖値を上げるためのエネルギー補給をするようにしましょう。
出典:
低血糖|国立国際医療健康センター 糖尿病情報センター
健康食品の正しい利用法|厚生労働省
そもそもハチミツにダイエット効果はある?
ここまでファスティングにおけるハチミツの取り入れ方について紹介しましたが、ハチミツそのものにもダイエット効果が期待できるといわれています。
夜寝る前にスプーン1杯のハチミツを摂取する「ハチミツダイエット」は、睡眠中の成長ホルモンの分泌を促し、脂肪燃焼効果を高める効果が期待されています。
また、ハチミツには腸内環境を整えるはたらきがあるため、その点からもダイエットをサポートする効果が期待できるでしょう。
ハチミツのダイエット効果について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
LINK
ハチミツダイエットで太った原因は?正しいやり方・効果・レシピも紹介
美味しい国産の純粋ハチミツは「みつばちのーと」がおすすめ◎
糖質を主成分とするハチミツは血糖値を上げる作用があるため、ファスティング期間中の摂取はNGですが、その前後の準備食・回復食としてハチミツを取り入れると、適度な糖質補給やエネルギー補給ができるというメリットがあります。
また、ハチミツに含まれる糖質は体内で速やかに吸収される単糖類であるため、ファスティング中の体の不調を速やかに解消するのにも有効です。
ファスティングをおこなうにあたってハチミツを取り入れてみたいと感じた方は、美味しい国産純粋ハチミツを種類豊富に取り揃える「みつばちのーと」もチェックするのがおすすめです。
「みつばちのーと」のハチミツは余計な混ぜものが入っていない天然成分100%の純粋ハチミツであるため、美味しさはもちろん、体にうれしいさまざまな効果が期待できますよ。
ファスティング中に限らず、栄養価の高い美味しいハチミツを取り入れてみたいという方は、ぜひ「みつばちのーと」のハチミツもぜひチェックしてみてくださいね。
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