2023/6/29
メープルシロップとハチミツの違いは?どっちが太る・健康に悪い?
メープルシロップとハチミツはどちらも天然の甘味料ですが、それぞれどのような違いがあるのか知っていますか。
この記事では、メープルシロップとハチミツの違いについて、味や値段、栄養価など項目別に解説します。
それぞれを代用できるのかどうか、混ぜてもよいかどうかなど、具体的に説明しますので、参考にしてみてくださいね。
【基本】メープルシロップとハチミツの違いは何?
まずは、メープルシロップとハチミツの基本的な違いについて詳しく見ていきましょう。
メープル シロップとハチミツの味の違い
メープルシロップとハチミツはどちらも同じ甘みのある食材ですが、味や香りには大きな違いがあります。
メープルシロップはハチミツより粘度が低くさらさらとしています。甘みはあっさりとしていますが、香りは強く、カラメルのような香ばしさも感じられるのが大きな特徴です。
それに対して、ハチミツは粘度が高くとろっとしており、舌に残るような甘みが特徴です。
ハチミツは、花の種類によっても味や香りに違いがありますが、日本で広く流通しているアカシアハチミツやレンゲハチミツなどは比較的クセが少なく、ふんわりと優しい甘い香りを楽しめます。
メープルシロップとハチミツの原材料の違い
そもそも、メープルシロップとハチミツでは原材料や採取方法がまったく異なります。
メープルシロップの原材料は、サトウカエデやイタヤカエデなどのカエデの木から採取した樹液。
カエデの木の幹に直接傷をつけて、そこからあふれ出てくる樹液を採取したのち、その樹液を煮詰めてシロップ状にしたのが、市販されているメープルシロップとなります。
一方でハチミツの原材料は、ミツバチが花から集めた蜜を、巣の中で濃縮させたものとなります。
加工方法は商品によって異なりますが、高品質のハチミツは高熱処理されることなく、不純物を取り除いただけの状態でそのまま販売されることも多いのが特徴です。
メープルシロップとハチミツの値段の違い
メープルシロップとハチミツは、どちらもその品質によって値段に大きな差があります。
そのため、単純にどちらが高い・安いといった比較はできませんが、一般的な相場は以下の通りです。
メープルシロップの相場
市場に多く流通している「アンバー」というグレードのものであれば、1kgあたり3,000~4,000円前後が相場。
しかし、採取時期が早い「ゴールデン」というグレードのものは、1kgあたり6,000円前後するものもあり、グレードによって値段に大きな差があります。
ハチミツの相場
中国産などの外国産ハチミツであれば、1kgあたり1,000円前後と安価です。一方で、国産ハチミツの場合は1kgあたり5,000〜10,000円前後が相場。
しかし、ハチミツの値段も花の種類や産地、採蜜の方法や処理などによって大きく変動するため、上記はあくまでも一般的な目安となります。
メープルシロップ、ハチミツともにその品質によって値段が大きく異なるため、実際に使ってみたい商品の価格で比較するとよいでしょう。
メープルシロップとハチミツの使い方の違い
メープルシロップといえば、ホットケーキにかけて使うイメージが強いかもしれませんが、それ以外にもさまざまな使い方があります。
本場カナダでは料理に使用されることも多いようですが、日本ではそのままかける、もしくはパン作りやお菓子作りとして使用されるのが一般的です。
それに対して、ハチミツはヨーグルトやパンにそのままかけるほか、料理に使うことも多いのが特徴と言えます。
ハチミツを料理に使用すると、料理のコクが増す、美味しそうな艶が出る、保水性によって肉が柔らかくなるなどの機能性も期待できます。
メープルシロップとハチミツはどちらも同じ天然の甘味料ではありますが、それぞれの味や香りに合わせて、使い方には微妙な違いがあると言えるでしょう。
メープルシロップとハチミツの保存方法の違い
メープルシロップとハチミツは一見似ている食材ですが、ハチミツは長期保存ができるのに対して、メープルシロップは長期保存には不向きで、開封後はできるだけ早く使い切らなくてはいけません。
また、ハチミツは常温で保存しますが、メープルシロップは開封後は冷蔵庫に入れる必要があります。
これは、それぞれの水分量と抗菌作用の違いによるものです。
ハチミツは水分量が多く抗菌作用があるのに対して、メープルシロップはハチミツよりも水分量が多く、抗菌作用がないため、開封後は雑菌が繁殖しやすいのです。
メープルシロップとハチミツを混同してしまうと、誤った保存方法をしてしまう場合があるため、その点は十分注意しましょう。
LINK
ハチミツの保存方法は?開封後に冷蔵・冷凍してもOK?固まる原因は?
ハチミツとメープルシロップはどっちが太る?栄養面での違い
ここまで、メープルシロップとハチミツの味や値段などについて比較しましたが、栄養面での違いにはどのようなものがあるのでしょうか。
まず、それぞれのカロリーや栄養成分について確認してみましょう。
食品100gあたり | メープルシロップ | ハチミツ |
---|---|---|
エネルギー(kcal) | 266 | 329 |
炭水化物(g) | 66.3 | 81.9 |
水分(g) | 33.0 | 17.6 |
カリウム(mg) | 230 | 65 |
カルシウム(mg) | 75 | 4 |
マグネシウム(mg) | 28 | 2 |
亜鉛(mg) | 1.5 | 0.1 |
マンガン(mg) | 2.01 | 0.21 |
ビタミンB2(mg) | 0.02 | 0.01 |
ビタミンB6(mg) | 微量 | 0.02 |
アミノ酸合計(mg) | ー | 210 |
(日本食品標準成分表2020年版(八訂)より引用)
上記表から、カロリーはメープルシロップのほうが低いことがわかりますね。
そのため、カロリーだけで比較すると、ハチミツのほうが太りやすいのでは?と感じられるかもしれません。
しかし、ハチミツのほうが水分量が少なく糖度が高いため、ハチミツとメープルシロップでは、ハチミツのほうが甘みが強い傾向があります。
そのため、実際の使用量を考えると、それぞれのカロリーにそれほど大きな違いが出ない可能性も高いでしょう。
また、ハチミツにはビタミンB群やアミノ酸などが豊富に含まれているのに対して、メープルシロップにビタミン類はほとんど含まれていません。
ビタミン類やアミノ酸は代謝を促すなど、ダイエット効果をサポートする働きがあるため、その点ではハチミツのほうが太りにくいとも考えられます。
ただし、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルに関しては、ハチミツよりもメープルシロップのほうが豊富に含まれているという側面があるため、どちらのほうが健康に良い、ダイエットに効果がある、という判断は難しく、それぞれにメリット・デメリットがあると考えておくのがよいかもしれません。
メープルシロップは健康に悪い?ハチミツとの違いは?
「ハチミツは健康に良い」というイメージを持っている人も多いかと思いますが、メープルシロップはどうなのでしょうか。
ここでは、メープルシロップの健康への影響について、詳しく解説していきます。
メープルシロップには発がん性がある?
「メープルシロップには発がん性がある」という噂を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これはメープルシロップを人工甘味料と勘違いして広まった噂だと考えられています。
人工甘味料の一部には発がん性を懸念する研究報告がありますが、先述したようにメープルシロップはカエデの樹液が原材料となる天然の甘味料。
そのため、カエデ樹液100%のメープルシロップであれば、発がん性の心配はないものと考えてよさそうです。
メープルシロップを食べると糖尿病になる?
メープルシロップは甘みのある食材のため、食べ過ぎると糖尿病になるリスクがあると考えられます。
しかし、これは毎日大量のメープルシロップを食べた場合に限った話であり、1日大さじ1~2杯程度であれば、メープルシロップのみが原因で糖尿病になるリスクは低いです。
また、メープルシロップはハチミツ同様、血糖値を上げるスピードを示す「GI値」も砂糖より低いため、適量摂取であれば血糖値に大きな影響を与える可能性は低いものと考えられます。
メープルシロップは腎臓に悪い?
メープルシロップには、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。
一般的に、こうしたミネラルは健康維持に欠かせない栄養素として健康に良いイメージを持たれることが多いですが、腎臓の機能に障害がある人はカリウムの摂取量を制限する場合があります。
このことから、カリウムなどのミネラルが多いメープルシロップは、腎臓に悪いと言われるようになったのかもしれません。
しかし、腎臓に問題がない健康な人であれば、メープルシロップの摂取によって健康を害したり、腎臓に悪い影響を与えるといったことは考えにくいため、この点の心配も必要ないでしょう。
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ハチミツは健康に良い?悪い?効果やおすすめの摂取方法とは
メープルシロップとハチミツの違いに関するよくある質問
ここでは、メープルシロップとハチミツの違いに関するよくある質問に回答していきます。
代用はできるのかどうか、混ぜてもよいのか、といった点について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
砂糖の代わりとして使うならどっちがいい?
メープルシロップやハチミツを砂糖の代わりとして使いたい場合は、使用する内容と目的に合わせて選択するのがおすすめです。
- 飲み物やヨーグルトに加える場合……どちらでも可(好みに合わせる)
- 料理にコクを出したい場合……ハチミツ
- お菓子やパン作りで香りを生かしたい場合……メープルシロップ
- スポンジ作りなどお菓子をふんわり仕上げたい場合……ハチミツ
上記は一例ですが、砂糖の代用としては基本的にどちらを使用しても問題ありません。
しかし、メープルシロップのほうが独特の香りが強いため、ほかの調味料と合わせて料理に使うのであれば、ハチミツのほうがクセがなく砂糖の代用に適しています。
メープルシロップは、メープルシロップならではの香りを生かしたいお菓子やパン作りなどに使用するのがおすすめです。
ハチミツとメープルシロップを混ぜるのはOK?
ハチミツとメープルシロップは基本的に混ぜても問題ありません。
ただし、ハチミツの種類やメープルシロップの種類によっては、両者の香りが強くぶつかり合ってしまう可能性があるため、その点には注意が必要です。
ハチミツは開封後も常温で保存が可能ですが、メープルシロップと混ぜた場合には必ず冷蔵庫で保存してくださいね。
メープルシロップとハチミツは代用できる?量は?
メープルシロップとハチミツはそれぞれ香りや甘さに違いがあるものの、それぞれを代用することが可能です。
しかし、メープルシロップよりもハチミツのほうが甘味度が高いため、分量は以下のように調整しましょう。
▼メープルシロップをハチミツで代用
→もとのメープルシロップの分量の0.8倍のハチミツ量に調整
▼ハチミツをメープルシロップで代用
→もとのハチミツの分量の1.2倍のメープルシロップ量に調整
ハチミツなら「みつばちのーと」の国産天然ハチミツが◎
この記事では、メープルシロップとハチミツの違いについて、さまざまな側面から比較してきました。
結果的にどちらのほうが太る、健康に悪い、といった判断はできないということがわかりました。そのうえで、もしハチミツを選ぶのであれば、品質の高い国産天然ハチミツがおすすめです。
国産天然ハチミツであれば、香り豊かでコクのある甘みを楽しむことができるほか、ハチミツによるさまざまな健康効果も期待できます。
国産天然ハチミツを扱う「みつばちのーと」は、品質にこだわった国産の天然ハチミツを種類豊富に取り揃えており、花の種類による味の違いも楽しむことができます。
また、みつばちのーとのハチミツは高熱処理をしていないため、ハチミツ本来の味が香りが楽しめるほか、ハチミツの栄養素もしっかりと取り入れられます。
生産者の顔も見えるため、より安心してハチミツをご購入いただけます。
今回の紹介した内容を参考に、メープルシロップとハチミツの違いを考えたうえで、ハチミツを選択する場合には「みつばちのーと」もぜひチェックしてみてくださいね。
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