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2023/9/29

ハチミツで代用できる調味料5選!置き換えるときの分量や適したシーンも紹介

みつばちのーと編集部
この記事を監修した専門家
管理栄養士、製菓衛生師、パティシエ 南谷 智佳子
東京農業大学応用生物科学部栄養科学科卒業。大学では栄養学全般を学び、栄養士および管理栄養士免許を取得。卒業後は管理栄養士として保育園で働いた後に、パティシエの道へ。修行後、個人店やホテルにて勤務。現在は管理栄養士兼パティシエとして、蜂蜜を使ったレシピなどを発信している。

ハチミツは料理の調味料にもなり、砂糖やみりんなどの調味料の代用にも使える便利な食材です。

この記事では、ハチミツで代用できる調味料を紹介します。代用する際のハチミツの分量や、デメリットなども詳しく解説します。

この記事を参考にして、さまざまな料理にハチミツを使ってみてくださいね。

1)砂糖をハチミツで代用する場合

甘味料の代表である砂糖は、ハチミツで代用できます。

ハチミツは、砂糖よりも甘みが強いにもかかわらず、エネルギーと糖質が少ない特徴があります。ハチミツ100g当たりのエネルギーは329kcal、糖質は81.9gです。

一方、砂糖100g当たりのエネルギーは391kcal、糖質は99.3gであり、ハチミツのほうが少ないことがわかります。

このため砂糖をハチミツで代用すると、エネルギーと糖質の摂取量をおさえられます。

【換算】砂糖をハチミツで代用するときの分量

前述のように、ハチミツは砂糖よりも甘みを強く感じます。そのため代用する際は、砂糖の7〜8割ほどの分量でハチミツを使用するとよいでしょう。

つまり、砂糖10gのレシピでは、ハチミツは7〜8gほどの量で使用してくださいね。

砂糖をハチミツで代用するデメリット

お菓子作りに使用する砂糖をハチミツで代用することは、あまりおすすめしません。

ハチミツは、砂糖よりも焼き色が付きやすい性質があります。これは、ハチミツと砂糖を構成する糖質の違いによるものです。お菓子作りで砂糖の代わりにハチミツを使用すると、同じ焼き時間でも焼き色が付きすぎてしまうおそれがあります。

また、ハチミツに含まれる酵素が邪魔をして、ケーキやパンがふっくら膨らまないことがあります。ケーキやパンが膨らむのは、小麦粉に含まれるたんぱく質「グルテン」の作用です。ハチミツにはたんぱく質を分解する酵素が含まれるため、グルテンが分解されて、生地がうまく膨らまない可能性があります。

さらにハチミツは、砂糖にはほぼ含まれていない水分を約17%も含んでいます。

そのため、お菓子の材料に使用すると、生地がべとついて扱いづらくなる、できあがりの食感がもとのレシピと異なるなどのデメリットが生じるでしょう。

砂糖をハチミツで代用する調理例・レシピ

豚の角煮や煮物など、煮込み料理で砂糖の代わりに使うと、ハチミツのコクが活かされておいしく仕上がります。

ただし、照り焼きや蒲焼きのタレにハチミツを加えるのもおすすめですが、焼き色が付きやすいため火加減に注意しましょう。

2)オリゴ糖をハチミツで代用する場合

オリゴ糖は、低エネルギーで整腸作用がある人工甘味料です。大豆を原料とする大豆オリゴ糖や、乳糖から作られるガラクトオリゴ糖などのさまざまな種類があります。

オリゴ糖は、ハチミツで代用可能です。ただし、甘みやエネルギーに大きな差があるため、後述のデメリットに注意して使用しましょう。

【換算】オリゴ糖をハチミツで代用するときの分量

オリゴ糖は、すっきりした甘みが特徴です。種類により違いがありますが、一般的にオリゴ糖の甘みはハチミツの半分以下とされています。

オリゴ糖の代わりに使用する場合、ハチミツの量はもとのレシピの4分の1以下から加え、様子を見ながら調整することをおすすめします。

例えばオリゴ糖10gのレシピでは、ハチミツ2〜3gほどを加えてから、味を見て調整していくイメージですね。

オリゴ糖をハチミツで代用するデメリット

オリゴ糖の甘みは控えめであっさりとしているため、ハチミツで代用すると甘みやコクが強くなり、料理の味を濃厚に感じてしまうかもしれません。

また、オリゴ糖はものにより差がありますが、総じてハチミツよりも低エネルギーです。ハチミツで代用するときは分量に気をつけなければ、エネルギーを摂りすぎてしまうおそれがあります。

オリゴ糖は腸内細菌のエサとなり、善玉菌を増やして腸内環境を整える作用が期待できます。ハチミツにもオリゴ糖は含まれていますが、オリゴ糖そのものに比べると量はごくわずかです。

腸作用を目的にオリゴ糖を摂取していた場合、ハチミツで代用すると期待していた効果が得られない可能性があります。

オリゴ糖をハチミツで代用する調理例・レシピ

幅広い用途に使用できるオリゴ糖ですが、ハチミツでの代用は煮物や飲み物がおすすめです。野菜の煮物や、紅茶などの飲み物に少量加えると、ハチミツのほのかな風味を楽しめるでしょう。

オリゴ糖は、お菓子やパン作りにも使われます。しかし、仕上がりの食感などに違いが現れるため、ハチミツでの代用はおすすめしません。

3)メープルシロップをハチミツで代用する場合

メープルシロップとは、サトウカエデなどの樹液を煮詰めて作る甘味料です。色合いやとろりとしたテクスチャーがハチミツとよく似ているため、ハチミツで代用できそうですよね。

実際に、ハチミツはメープルシロップの代わりに使えます

【換算】メープルシロップをハチミツで代用するときの分量

ハチミツは、メープルシロップよりも甘みが若干強めです。そのため同じ分量で代用すると、甘くなりすぎてしまいます。

メープルシロップの代用として使う場合、ハチミツはもとのレシピの0.8倍の分量で使用するとよいでしょう。メープルシロップ10gのレシピでは、8gほどのハチミツを加えましょう。

メープルシロップをハチミツで代用するデメリット

メープルシロップとハチミツはよく似た食品ですが、エネルギーと糖質に差があります。100g当たりを比較すると、メープルシロップのエネルギーは266kcal、糖質は66.3gです。

ハチミツのエネルギーは329kcal、糖質は81.9gであり、メープルシロップより高めです。

ハチミツをメープルシロップの0.8倍の分量で代用すると、エネルギーと糖質の量はほぼ同じになります。しかし使いすぎればエネルギーと糖質の摂取量が多くなってしまうため、分量を守りたいところです。

また、メープルシロップとハチミツは、構成している糖が違います。ハチミツで代用すると焼き色が濃くなりやすいため、焼き菓子などを作るときは焼き時間や温度に気をつけましょう。

メープルシロップをハチミツで代用する調理例・レシピ

日本では、メープルシロップはパンケーキにかけて食べる印象が強いですよね。

しかし、主な産地であるカナダでは、スペアリブの下味やビーフシチューの調味料、コーヒーや紅茶の甘みにもメープルシロップが使用されています。いずれの料理、食べ方もハチミツで代用できます。

4)アガベシロップをハチミツで代用する場合

アガベシロップとは、メキシコを中心に自生している多肉植物「リュウゼツラン」のエキスを煮詰めて作る甘味料です。近年は、ヘルシーな調味料として注目されています。

アガベシロップは、ハチミツで代用しても問題ありません

【換算】アガベシロップをハチミツで代用するときの分量

ハチミツとアガベシロップの甘みは同程度、またはアガペシロップのほうが若干甘みが強いとされています。

アガベシロップをハチミツで代用する場合は、もとのレシピと同量で使用し、味を見て調整するとよいでしょう。

アガベシロップをハチミツで代用するデメリット

アガベシロップがヘルシーといわれる理由は、GI値が低いことにあります。GI値とは、食後血糖値の上がりやすさを表す指標です。GI値が高い食品を食べると血糖値が上がりやすく、肥満や糖尿病のリスクが高まるとされています。

GI値を比較すると、ハチミツと砂糖はどちらも50以上ですが、アガベシロップは21と低い値を示します。アガベシロップはしっかり甘みがあるにもかかわらず、血糖値が上がりにくい食品であるため、健康的な甘味料として注目を集めているのです。

アガベシロップとハチミツは、ほぼ同量で代用できて便利です。しかしアガベシロップをハチミツで代用した料理はGI値が上がるため、血糖値が上昇しやすいことに注意しましょう。

アガベシロップをハチミツで代用する調理例・レシピ

アガベシロップはパンケーキやトーストにかけたり、料理の調味料やお菓子の材料に使われたりと、ハチミツと同じような用途で使用されています。

アガベシロップの代用としてハチミツをお菓子に使用すると水分量による仕上がりの違いが現れるため、料理での代用がおすすめです。

5)みりんをハチミツで代用する場合

みりんは、もち米や米麹などから作られる定番調味料のひとつです。和食の調味料として使われることがほとんどですが、まろやかな甘みを活かして、お菓子の材料に使用されることもあります。

ハチミツは、みりんの代わりに使用できます。ただし注意点があるため、後述のポイントをよく確認しましょう。

【換算】みりんをハチミツで代用するときの分量

みりんは、アルコールを含む調味料です。みりんに含まれるアルコールは、食材の臭みを消したり、煮崩れを防いだりする効果があります。そのため、みりんをハチミツで代用するときには、一緒に料理酒を使うことをおすすめします。

また、甘みはみりんよりもハチミツのほうが強いため、量は少なめにしましょう。

みりん大さじ1(18g)のレシピで代用する際は、ハチミツ小さじ2分の1(3.5g)と料理酒大さじ1(15g)を混ぜ合わせたものを使用するとちょうどよい塩梅になります。

みりんをハチミツで代用するデメリット

みりんをハチミツと料理酒で代用する場合、塩分が含まれていることに注意しなければなりません。市販の料理酒には、約2%の塩分が含まれています。これは、「酒」として飲用できないように、料理酒には塩分を加えることが酒税法で定められているためです。

ハチミツと料理酒の代用品を使用する際は、料理酒に含まれる塩分を考慮して、料理に味付けするようにしましょう。

みりんをハチミツで代用する調理例・レシピ

煮物や炒め物など、みりんを使用する料理であればどのようなものでも、ハチミツと料理酒で代用できます。とくに、つやを出しておいしく見せたい照り焼きは、ハチミツでの代用がおすすめです。

ハチミツはさまざまな調味料が足りないときに代用できる!

ハチミツは、砂糖やオリゴ糖、みりんなどの調味料の代用に使える便利な食材です。分量や使用方法など、代用時に注意すべき点はありますが、ハチミツは料理のおいしさを底上げする調味料になってくれます。ハチミツを常備していれば、調味料が足りないときでも安心ですね。

家庭にハチミツを置いておくなら、素材にこだわったおいしいものを選んではいかがでしょうか。

「みつばちのーと」は、国産の天然ハチミツを取りそろえている専門店です。みつばちのーとでは、静岡県伊豆半島の自然が育んだ天然のハチミツを取り扱っています。混ぜものや加熱処理をおこなっていません。

そのため、ハチミツの風味や栄養がまるごと含まれていることも魅力のひとつです。

家に常備するハチミツとして、そのまま食べても、調味料として使用してもおいしいみつばちのーとの商品を試してみてくださいね。

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