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2023/10/25

ハチミツ飴の効果は?喉の痛み・咳以外にも効くって本当?

みつばちのーと編集部
この記事を監修した専門家
管理栄養士、製菓衛生師、パティシエ 南谷 智佳子
東京農業大学応用生物科学部栄養科学科卒業。大学では栄養学全般を学び、栄養士および管理栄養士免許を取得。卒業後は管理栄養士として保育園で働いた後に、パティシエの道へ。修行後、個人店やホテルにて勤務。現在は管理栄養士兼パティシエとして、蜂蜜を使ったレシピなどを発信している。

ハチミツ飴は喉の痛みや咳に効果的、と聞いたことがある方は少なくないでしょう。しかし甘い飴に、体調を整える効果が本当にあるのか気になりますね。

この記事では、ハチミツ飴に期待できる体への効果について詳しく解説します。ハチミツ飴の注意点やおすすめの商品も紹介するので、ハチミツ飴を健康管理に活かしたい方は参考にしてくださいね。

ハチミツ飴の基本的な効果・効能は?

ハチミツ飴は甘みを楽しむだけではなく、体の不調を回復させる効果が期待できる食べ物です。具体的には、喉の痛みを和らげる、咳を鎮める、風邪の症状を緩和するなどの効果が期待できます。

ハチミツ飴が体調不良に効果的であるのは、ハチミツ自体に強い殺菌作用があるためです。ハチミツにはわずかながら「過酸化水素」が含まれています。過酸化水素は消毒液にも使用されている、殺菌効果が高い成分です。

喉が痛くなるのは、喉の粘膜に風邪のウイルスが付着して炎症を起こしているためです。「喉が痛い」と感じたときにハチミツ飴を舐めると、ハチミツの作用で喉の粘膜に存在する風邪のウイルスが殺菌されます。そのため喉の炎症が抑えられ、喉の痛みが和らぐのです。ウイルスが喉から全身へ広がる前に殺菌できれば、風邪の症状がひどくなるのを防げますね。

ハチミツ飴の効果によって改善する症状

ハチミツ飴には喉の痛みを緩和する以外にも、さまざまな効果が期待できます。ハチミツ飴の効果をより詳しく知り、健康や美容に活かしましょう。

なお、製品や摂取量によって効果に差があるため、必ず症状改善につながるわけではない点にご注意ください。

引きはじめの風邪

前述のように、ハチミツには過酸化水素による殺菌作用があるため、喉の痛みを和らげて風邪の症状を緩和する効果が期待できます。

ハチミツに含まれる有機酸の一種「グルコン酸」も、風邪のウイルスに対して効果が期待できる成分です。グルコン酸によりハチミツのpHが弱酸性に保たれると、菌の増殖が抑制されます。風邪のウイルスが全身へ広がるのを防げるため、風邪の進行を予防できるでしょう。

また、風邪を治すには十分なエネルギーが必要です。ハチミツには、糖質が体に吸収されやすい形で含まれています。そのためハチミツ飴の糖質は体にすばやく吸収されて、風邪を撃退するエネルギーになるでしょう。

長引く咳

咳が出るのは、体に侵入してきた異物を排除するためであり、咳は体を守る防御反応といえます。しかし咳が続くと体力が消耗され、生活にも支障をきたしかねません。

水分が約17%しか含まれていないハチミツには、まわりの湿気を取り込みやすい性質があります。水分を吸収して閉じ込める高い保湿作用があるため、ハチミツは乾燥した喉をうるおして、咳を鎮める効果が期待できます。

またハチミツの殺菌作用や抗炎症作用も、咳を抑えるのに役立つでしょう。

唾液不足による口臭

口臭の原因は、口の中に残った食べ物やはがれ落ちた粘膜に含まれるたんぱく質を、細菌が分解したときに発生するガスです。通常、口の中の汚れは唾液により洗い流されます。しかし唾液が減少すると口の中が乾燥し、細菌が増殖して臭いが強くなります。

また、歯周病も口臭の原因のひとつです。歯周病になると、歯のまわりにできた隙間に歯周病菌が繁殖し、口臭のもとになるガスを発生させます。

ハチミツ飴を舐めると、過酸化水素による殺菌作用や、グルコン酸による抗菌作用により、口の中の細菌や歯周病菌の増殖が抑えられます。そのため、ハチミツ飴には口臭を防ぐ効果があるといえるでしょう。

ダイエット中の空腹

ハチミツ飴がダイエット中の空腹に有効なのは、甘みが強いにもかかわらず、エネルギーが低いことが理由です。

ハチミツと砂糖に含まれる、100g当たりのエネルギーと糖質を比較してみましょう。ハチミツのエネルギーは329kcal、糖質は81.9gである一方、砂糖のエネルギーは391kcal、糖質は99.3gです。同じ量で比べると、砂糖よりもハチミツのほうがエネルギーと糖質が控えめであることがわかります。

しかし、ハチミツには砂糖よりも甘みが強い特徴があります。そのため、ダイエット中にどうしても甘いものが食べたくなったときは、ハチミツ飴を舐めるのがおすすめです。

肌荒れ

肌が乾燥し、ひりひりとして赤くなる肌荒れの改善には、ハチミツ飴に含まれるビタミンB群が有効です。

ビタミンB群のなかでも、ビタミンB2は肌のもとになるたんぱく質の合成にかかわります。さらにビタミンB2には、肌の「ターンオーバー」と呼ばれる、古い肌細胞と新しい肌細胞を入れ替えるはたらきを促す作用もあります。

腸内環境の乱れ

腸内環境を整えてくれるオリゴ糖が含まれることも、ハチミツの特徴です。

オリゴ糖は、複数の糖質から構成される物質です。腸に届くと、腸内細菌のエサとなり善玉菌を増やすため、オリゴ糖には整腸作用が期待できます。またグルコン酸にも、善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える作用があることがわかっています。

ハチミツ飴からの摂取であっても、一定の効果を期待できるでしょう。

寝つきの悪さ

ハチミツに含まれるアミノ酸「トリプトファン」は寝つきを改善して、睡眠の質を高めます

夜になると眠くなるのは、「メラトニン」というホルモンが分泌されるためです。メラトニンは、朝の目覚めを促すホルモン「セロトニン」を材料にして作られます。このセロトニンのもとになるのが、トリプトファンなのです。

トリプトファンは体内で合成できないため、食べ物から摂取する必要があります。ハチミツ飴を舐めてトリプトファンを摂取し、眠りの質を高めましょう。

集中力の低下

仕事や勉強をしていて「集中力が低下している」と感じたときには、ハチミツ飴を舐めることをおすすめします。

集中力が落ちてしまう原因のひとつは、脳の栄養不足です。脳は「ブドウ糖」という糖質を、唯一のエネルギーとして利用しています。脳のオーバーワークによりブドウ糖が不足すると、集中力が低下してしまいます。

ハチミツに含まれる糖質の約半分はブドウ糖です。ハチミツ飴を舐めるとブドウ糖が補給できるため、集中力を高められるでしょう。

ハチミツ飴を食べるときの注意点は?

ハチミツ飴には、体の状態を改善する効果があることがわかりました。しかしハチミツ飴を食べるときには、気をつけるべきこともあります。ここでは、ハチミツ飴を食べる際の注意点について解説します。

一日何個まで?食べすぎても大丈夫?

ハチミツ飴はおいしくて、ついたくさん食べてしまいそうになりますが、食べすぎには注意しましょう。ハチミツ飴のエネルギーは、一粒2〜3gで7〜10kcal程度です。一粒のエネルギーは少量ですが、何個も食べているとエネルギーの過剰摂取になり、肥満につながります。

ハチミツ自体は1日大さじ1杯、約20g程度が摂取量の目安とされています。そのためハチミツ飴を1日に食べるのは、7〜10粒程度までにするのがよいでしょう。

虫歯リスクが増加するおそれも

ハチミツには殺菌・抗菌作用があるため虫歯になりにくい、という声があります。しかしハチミツ飴を食べすぎると、虫歯のリスクは高まるでしょう。

食事を摂ると、虫歯菌が糖質をもとにして酸を作ります。普段、口の中は唾液により中性に保たれていますが、食後は酸性に傾いて歯が溶けやすくなります。立て続けに飴を舐めていると酸性の状態が長く続き、虫歯になりやすくなるでしょう。

1歳未満の子どもに与えない

ハチミツにはボツリヌス菌が含まれていることがあるため、1歳未満の子どもに与えてはいけないとされています。

大人や、腸の機能がある程度整った子どもであれば、ボツリヌス菌を摂取しても体への影響はありません。しかし1歳未満の子どもは腸が未発達であり、ボツリヌス菌の毒素により体調を崩すおそれがあります。

ボツリヌス菌は熱に強いため、飴の製造過程でハチミツを加熱しても死滅しません。1歳未満の子どもにはハチミツはもちろん、ハチミツ飴も与えないでください。

ハチミツの混ぜものに注意

市販のハチミツのなかには、糖類を混ぜて加工されたものがあります。糖類を加えるのは、かさを増やして低価格で販売することが目的です。しかし余計なものを加える分、ハチミツに本来豊富に含まれている栄養が薄まってしまいます。ハチミツの殺菌作用や抗炎症作用、保湿作用も弱まると考えられます。

豊富な栄養や健康への効果を期待してハチミツ飴を舐めるのであれば、混ぜものが加えられていない「純粋ハチミツ」から作られた飴を選びましょう。

ハチミツ飴はどこで売ってる?おすすめは?

ハチミツ飴は、身近なスーパーマーケットやドラッグストアでも購入できます。オンラインショップなら選択肢が多いので、純粋ハチミツで作られたものなど、こだわりのハチミツ飴にも出会えます。

「みつばちのーと」のハチミツ飴も、国産の純粋ハチミツで作られているため、ぜひ試してみてくださいね。

【参考】自分で作れる?ハチミツ飴の作り方

ハチミツ飴は、家庭でも手作りできます。

  1. ハチミツ10gとグラニュー糖50gを小鍋に入れて、中火で煮詰めます。
  2. 色が少し濃くなりとろみが出てきたら、鍋を火から下ろして、クッキングシートの上にスプーンで落とします。
  3. 冷えて固まったら、飴をシートからはがして完成です。

ハチミツとグラニュー糖を煮詰めるときに、しょうがの絞り汁やレモン果汁を加えるのもおすすめです。また、加熱したハチミツときな粉を練り合わせて飴を作る方法もあります。ハチミツのやさしい甘みと、きな粉の素朴な風味がよく合います。

ハチミツ飴のメリットは、持ち運びが難しいハチミツを、どこでも手軽に摂取できることです。好みのハチミツを使って、ハチミツ飴を作ってみてくださいね。

美味しくて体に優しいハチミツ飴なら「みつばちのーと」がおすすめ◎

みつばちのーとでは、静岡県伊豆半島で作られた天然の国産ハチミツを販売しています。ハチミツ以外にも、旬のフルーツをハチミツで煮込んだコンフィチュールや、ハチミツ・お酢・果汁で作られたビネガードリンクなど、バラエティ豊かな商品がそろっています。

なかでも「手作りハチミツ飴」は、天然の国産ハチミツを使用した一押しの商品です。飴を固めるために必要なグラニュー糖と水飴以外の添加物は、一切加えていません。

ハチミツ飴を購入する際は、ぜひ選択肢のひとつに加えてくださいね。

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