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2023/9/29

無添加ハチミツとは?無農薬・オーガニック・非加熱のものとの違いも解説

みつばちのーと編集部
この記事を監修した専門家
管理栄養士、製菓衛生師、パティシエ 南谷 智佳子
東京農業大学応用生物科学部栄養科学科卒業。大学では栄養学全般を学び、栄養士および管理栄養士免許を取得。卒業後は管理栄養士として保育園で働いた後に、パティシエの道へ。修行後、個人店やホテルにて勤務。現在は管理栄養士兼パティシエとして、蜂蜜を使ったレシピなどを発信している。

ハチミツにも「無添加」のものがあります。

この記事では無添加ハチミツの特徴やメリット・デメリット、ほかのハチミツとの違いなどを詳しく紹介します。安全性が高く品質の良いハチミツを探している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

無添加ハチミツとは?

まずは、無添加ハチミツとはどのようなものなのか、その定義について確認しましょう。

無添加ハチミツの定義

無添加ハチミツとは、その名の通り原材料にハチミツ以外のものが一切含まれていないものを指します。

ハチミツは商品によって、水あめや加糖ブドウ糖液糖など味や濃度を調整するもののほか、ビタミンやローヤルゼリーなど栄養価を高めるようなものが添加されている場合がありますが、無添加ハチミツの原材料はハチミツ100%です。

そのため、無添加ハチミツはハチミツ本来の豊かな香りや上品な甘みを味わうことができます。

ときどき、「国産ハチミツはすべて無添加」と誤解している方がいますが、決してそういうわけではありません。気になる方は、購入時にラベルの表示を確認してみてくださいね。

ハチミツに入ることがある添加物

では、無添加でないハチミツには、一体どのようなものが含まれているのでしょうか。
ここでは、ハチミツに入ることがある添加物の一例を紹介します。

  • 果糖ブドウ糖液糖
  • 異性化糖(コーンシロップ)
  • 水あめ
  • ブドウ糖
  • ビタミン
  • ローヤルゼリー
  • 果汁
  • 香料

上記は一例ですが、ハチミツに入ることがある添加物は主に甘さや濃度を調整するものと、栄養価を高めるものがあります。

果糖ブドウ糖液糖や異性化糖などは、砂糖や水あめなどよりも安価であるため、天然のハチミツと混ぜて甘さを調整したり、濃度(水分量)を調整したりするために使われることが多いです。

ビタミンやローヤルゼリーなどは、ハチミツに付加価値をつけるために添加されていることが多く、「なんとなく健康に良さそう」といったイメージでそのハチミツを手に取る人もいるようです。

果汁や香料などは、主に飲料やハチミツ製品に使用される「精製ハチミツ」に加えられることが多い添加物です。

すべての添加物が体に害を与えるというわけではありませんが、こうした添加物が加えられたハチミツは、天然成分100%の無添加ハチミツとは別の味わいとなることを覚えておきましょう。

無添加ハチミツのメリット・デメリット

ここでは無添加ハチミツのメリットとデメリットについて、それぞれ詳しく紹介します。

メリット

まず、無添加ハチミツのメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • ハチミツ本来の豊かな香りと上品な甘みが味わえる
  • 花の種類による味の違いが楽しめる
  • ハチミツによるさまざまな健康効果が期待できる
  • 余計なものが入っていないため、安心して食べられる

無添加ハチミツは天然成分100%の「本物のハチミツ」であるため、ハチミツ本来の味わいが存分に楽しめ、蜜源となる花の種類による味の違いも感じることができます。
これが無添加ハチミツによる第一のメリットと言えるでしょう。

また、ハチミツは栄養価が高く、抗菌作用や疲労回復効果など体に良いことで知られていますが、これはとくに、天然の無添加ハチミツに期待できる効果です。

無添加ハチミツには余計な添加物も一切含まれていないため、添加物による体への悪影響などを心配する必要もありませんよ。

デメリット

無添加ハチミツのデメリットとしては、まず気温の変化によって結晶化しやすいことが挙げられます。

ハチミツの主成分はブドウ糖と果糖という単糖類ですが、この単糖類が気温の変化によって白く結晶化してしまうのです。
1年を通して気温差が大きい日本では、特に多くの無添加ハチミツが結晶化しやすくなるため、時期によっては使いにくさを感じることがあるかもしれません。

ただし、この結晶は体に害はなく、湯煎で溶かすことで通常通り食べることができるため、大きな欠点として考える必要はないでしょう。

もう1点、無添加ハチミツのデメリットとしては、化学肥料や化学性農薬などが含まれている可能性がゼロではないということ。

無添加ハチミツは「ハチミツに何も加えていない」ことが基準となるため、ものによっては養蜂の段階で化学肥料や化学性農薬などを使用して生産されている可能性があるのです。

そのため、より安心安全なハチミツを取り入れたいと考える人は、「無添加」という言葉だけでなく、どのように生産されているのかについても確認することが大切です。

無添加ハチミツとほかのハチミツの違い

ここでは、無添加ハチミツと似たイメージを持つほかのハチミツとの違いについて、それぞれ詳しく説明していきます。

無農薬ハチミツとの違い

無農薬ハチミツは、その名の通り農薬を一切使用せずに生産されたハチミツのことを指します。

無添加ハチミツは、あくまでも採蜜したハチミツに何も加えないことが基準となるため、養蜂の段階で農薬を使用しているかどうかは問われないのです。

ただし、「無農薬栽培」とは種まきをしたあとに農薬を使わない方法のことを指すため、場合によっては種まき前の土壌に化学肥料を混ぜたり、種に化学処理をしたりしている可能性も考えられます。

実際に農林水産省でも「無農薬は一切の農薬が使われていない」「残留農薬も含まれていない」という消費者の誤解を防ぐため、『特別栽培農産物制定に係るガイドライン』において「無農薬栽培農産物」「無化学肥料栽培農産物」等の表示をすることを禁止しており、無農薬だからといって完全に安心できるわけではないことを示しています。

これらの点から、無添加ハチミツと無農薬ハチミツは全く別の意味を持っていることがわかるでしょう。

純粋ハチミツとの違い

純粋ハチミツとは、一切の添加物を加えていない天然100%のハチミツのことを指します。
つまり、無添加ハチミツと同意義であると考えてよいでしょう。

純粋ハチミツの場合、原材料名の表示はハチミツのみとなり、それ以外のものは記載されないため、その点もしっかり確認すると安心です。

非加熱のハチミツとの違い

非加熱ハチミツとは、その名の通り加熱処理をしていないハチミツを意味します。

すべてのハチミツが非加熱なのでは?と考える人もいるかもしれませんが、安価なハチミツなどでは高温での加熱処理がされていることも多いのが現状です。

ハチミツを加熱すると、余分な水分を蒸発させて濃度を上げることができるほか、ハチミツがサラサラの状態になるため、不純物の除去作業や充填作業が効率化できるなど、生産者にとっては大きなメリットがあります。

しかしながら、高温での加熱処理がされたハチミツでは、ハチミツ本来の香りがほとんど消えてしまうほか、独特のえぐみが生じることも。

また、ハチミツ本来の栄養素や酵素なども損失してしまうことがあるため、ハチミツは非加熱のほうが高品質となるのです。

「無添加ハチミツ」だからといって非加熱であるとは限らないため、より品質の高いハチミツを選びたい人は、加熱処理の有無についても確認することをおすすめします。

オーガニックハチミツとの違い

「オーガニック」と「無添加」は特に似たイメージを持っている人も多いかもしれません。

しかし、オーガニックは生産方法に関する基準、無添加は製品の加工に関する基準となるため、この2つは別の意味合いとなります。

オーガニックハチミツの定義は、化学肥料や化学性農薬等を使わず、自然の力を生かして生産されたものを指します。

ここでポイントとなるのが、無農薬というわけではないこと。

オーガニックでは、有機質の自然由来の肥料や農薬であれば使用してよいと定められているため、完全無農薬ではありません

オーガニックハチミツについては各国で細かな基準が定められており、日本でもきちんとその基準があります。
しかし、オーガニックハチミツを生産するためには、養蜂場だけでなくその周囲の環境にも配慮が必要となることから、オーガニックハチミツの生産は非常に難しいとされています。

そのため、オーガニックと無添加はまったく別の意味を持つ言葉ではありますが、オーガニックにこだわって生産されたハチミツの多くは、そのまま無添加の状態で販売されるのが一般的といえるでしょう。

無添加ハチミツはスーパーで市販されている?

ここまで無添加ハチミツのメリットやデメリット、ほかのハチミツとの違いについて説明しましたが、無添加ハチミツはスーパーで購入できるのでしょうか。

結論からいうと、無添加ハチミツはスーパーでも手に入れることができます。

無添加ハチミツかどうかを確認するためには、パッケージ裏側の原材料名表示を確認しましょう。
先述したように、無添加であれば原材料名はハチミツのみとなり、それ以外の記載はありません。

しかし、一般的なスーパーで市販されているハチミツは選択肢が限られており、さらにその多くは外国産であることがほとんどです。

外国産のハチミツが悪いわけではありませんが、原産国によっては安全性にやや不安があったりしますよね。

さらに、前章で紹介した無農薬やオーガニック、非加熱の無添加ハチミツ(純粋ハチミツ)といった高品質なものを手に入れたい場合、一般的なスーパーのハチミツコーナーで見つけるのは難しいかもしれません。

より品質の高い無添加ハチミツを取り入れたい場合には、無添加食品を扱うスーパーやインターネット通販の利用が望ましいでしょう。

無添加ハチミツなら「みつばちのーと」がおすすめです◎

今回の記事では、無添加ハチミツについて詳しく解説しましたが、無添加ハチミツは添加物が一切入っていない天然成分100%のハチミツであり、ハチミツ本来の味わいや健康効果が期待できるということがわかりましたね。

また、品質の高いハチミツを選ぶのであれば、「無添加」ということだけでなく、ハチミツの生産方法や加熱処理の有無についても確認すると、より安心安全であるということもわかりました。

『みつばちのーと』のハチミツは、添加物が一切入っていない国産の無添加ハチミツであるほか、高温での加熱処理もされていません。

また、生産過程においてもグリホサート(除草剤)など残留農薬が心配になるものは使用されていないため、品質面でも安心して美味しいハチミツを楽しめますよ。

高品質で美味しい国産無添加ハチミツを味わいたい人は、ぜひ『みつばちのーと』のハチミツをチェックしてみてくださいね。

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