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2024/1/30

ハチミツ漬け生姜の効果・効能は?おすすめの作り方や食べ方、使い方も解説

みつばちのーと編集部
この記事を監修した専門家
管理栄養士、製菓衛生師、パティシエ 南谷 智佳子
東京農業大学応用生物科学部栄養科学科卒業。大学では栄養学全般を学び、栄養士および管理栄養士免許を取得。卒業後は管理栄養士として保育園で働いた後に、パティシエの道へ。修行後、個人店やホテルにて勤務。現在は管理栄養士兼パティシエとして、蜂蜜を使ったレシピなどを発信している。

ハチミツと生姜はどちらも健康によい食品であるイメージが強いですが、具体的にどのような効果・効能があるのでしょうか。

この記事では、ハチミツ漬け生姜に期待できる健康効果について詳しく解説します。

基本のレシピやおすすめの食べ方についても紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

ハチミツ漬け生姜の効果・効能

まず、ハチミツ漬け生姜に期待できる健康効果・効能について解説します。

ハチミツと生姜を組み合わせることによるメリットも解説するので、気になる症状がある方は、ぜひ今後の参考にしてください。

咳の症状の緩和

ハチミツ漬け生姜に期待できる効果としては、第一に咳の症状を緩和することが挙げられます。

ハチミツは咳に効くイメージをもっている方も多いですが、生姜に含まれる成分にも喉の炎症を抑え、咳止めの効果が期待できることがわかっています。

ハチミツは強い抗菌作用や抗炎症作用を有しているため、咳の原因となる細菌やウイルスを死滅させたり、喉の炎症を抑えたりして、咳の症状を緩和する効果が期待できるのです。

また、生姜の辛み成分であるジンゲロールおよびショウガオールにも抗炎症作用があり、喉の粘膜の炎症を抑えることで咳を止める効果があるといわれています。

つまり、2つを組み合わせたハチミツ漬け生姜は、咳の症状を抑えたり、喉の痛みを緩和したりするのに有効であるといえるでしょう。

出典:
Effect of honey, dextromethorphan, and no treatment on nocturnal cough and sleep quality for coughing children and their parents|Ian M Paul , Jessica Beiler, Amyee McMonagle, Michele L Shaffer, Laura Duda, Cheston M Berlin Jr
The effect of extracts from ginger rhizome on inflammatory mediator production|R C Lantz 1, G J Chen, M Sarihan, A M Sólyom, S D Jolad, B N Timmermann)

冷え性の改善

生姜といえば、冷え性に効くイメージをもっている方も多いでしょう。

これは生姜特有の辛み成分であるジンゲロールとショウガオールによる効果です。

ジンゲロールは生の生姜に含まれている成分で、血行を促して手先や足先など体の末端を温める効果が期待できます。

一方ショウガオールは、ジンゲロールを加熱・乾燥させることによって変化した成分で、体を深部から温める効果があります。

ハチミツそのものに体を温める効果は確認されていませんが、ハチミツと生姜を組み合わせると辛味のある生姜もマイルドな味わいとなり、おいしく食べられるといったメリットがありますよ。

出典:生姜抽出物の経口摂取が冷え性の人のエネルギー消費等に及ぼす効果|夏野 豊樹, 平柳 要

風邪予防

ハチミツ漬け生姜は、先述した咳の症状の緩和をはじめ、さまざまな風邪の症状を予防する効果も期待できます。

これは、ハチミツと生姜それぞれのはたらきによって免疫力を高める効果があるためです。

ハチミツは過酸化水素による抗菌作用やオリゴ糖などによる整腸作用、生姜はジンゲロールによる抗菌作用、血行促進作用などによって、免疫力を高めることへとつながります。

さらに、ジンゲロールは免疫細胞を活性化させる効果も示されていることから、ハチミツ漬け生姜は免疫力を高めて、あらゆる風邪の症状を予防する効果が期待できるといえるでしょう。

出典:Ginger prevents Th2-mediated immune responses in a mouse model of airway inflammation|Marie Louise Berthe Ahui , Pierre Champy, Abdulraouf Ramadan, Linh Pham Van, Luiza Araujo, Konan Brou André, Séverine Diem, Diane Damotte, Séraphin Kati-Coulibaly, Michel Atté Offoumou, Michel Dy, Nathalie Thieblemont, André Herbelin

【レシピ】ハチミツ漬け生姜の作り方

ここでは、ハチミツ漬け生姜の作り方を紹介します。

基本の作り方をはじめ、すぐに食べられるすりおろしタイプの作り方なども紹介するので、参考にしてくださいね。

基本のハチミツ漬け生姜

まずは、スライス生姜を使った基本のハチミツ漬け生姜の作り方を確認しましょう。

[作り方]

  1. 生姜の皮を剥き、薄くスライスする
  2. 生姜スライスを消毒した保存瓶に入れ、上からハチミツを入れる
  3. 冷蔵庫で一晩~1週間ほど保存し、ハチミツがサラサラになっていたら完成

スライス生姜で作るハチミツ漬け生姜は食べられる状態になるまでに少し時間がかかるものの、生姜の風味とハチミツの甘さが絶妙にマッチした優しい味わいとなります。

また、スライス生姜にもハチミツの甘みがじっくりと染み込むため、そのままでもおいしく食べられますよ。

すりおろし生姜のハチミツ漬け

漬け込む時間を最小限にして、すぐに食べられるハチミツ漬け生姜を取り入れたいという方には、すりおろし生姜を使ったレシピがおすすめです。

[作り方]

  1. 生姜をすりおろす
  2. 消毒した保存瓶にすりおろし生姜を入れ、上からハチミツを入れる
  3. 冷蔵庫で数時間保存し、ハチミツがサラサラになっていたら完成

生姜のすりおろしはおろし金を使ってもよいですが、一度にたくさん作りたい場合にはフードプロセッサーで細かくするのが便利でしょう。

生姜はすりおろしたほうが特有の成分も摂取しやすくなるため、より高い健康効果を期待したい方には、すりおろし生姜のハチミツ漬けがおすすめです。

ただし、その分生姜の辛味も出やすくなるため、切り方は好みに合わせて選択してくださいね。

生姜はすりおろしのチューブやパウダーでもOK?

ハチミツ漬け生姜を作るときには、すりおろしの市販のチューブやパウダーを使用してもOKです。

しかし、すりおろしのチューブの場合、生の生姜ほどの効果は期待できないと考えておきましょう。

チューブ入りの生姜の場合、製造工程のなかで有効成分が酸化してしまっている可能性が高いです。

また長期保存を可能にするため、ほとんどの商品に保存料などの添加物が入っています。

そのため、本来の生姜の効果がまったく期待できないわけではありませんが、生の生姜と比較するとその効果は薄れると考えておくとよいでしょう。

一方生姜パウダーは、生姜をそのまま乾燥させて粉末状にしているものが多いです。

そのため乾燥パウダーであれば、生の生姜と同等の効果が期待できると考えてよいでしょう。

乾燥させた生姜では、ジンゲロールがショウガオールに変化した状態であるため、より体を内側から温める効果が期待できますよ。

また、ハチミツ漬け生姜を作る際は、ハチミツの選び方にも着目しましょう。

ハチミツは混ぜものが一切入っていない天然成分100%の「純粋ハチミツ」がおすすめです。

純粋ハチミツであれば豊かな香りや上品な甘さが味わえるほか、ハチミツに含まれるさまざまな成分によって、多くの健康効果が期待できますよ。

さらに高熱処理がされていない非加熱ハチミツを選択できると、より効果的にハチミツの栄養素を摂取できるでしょう。

より健康効果の高いハチミツ漬け生姜を作りたい場合には、ハチミツの選び方にも着目し、非加熱の純粋ハチミツを選ぶようにしてみてくださいね。

ハチミツ漬け生姜のおすすめの食べ方・飲み方

ハチミツ漬け生姜はさまざまな健康効果が期待でき、材料さえあれば簡単に作れることがわかりましたが、食べるときにはどのようにしたらよいのでしょうか。

ここではハチミツ漬け生姜の食べ方・飲み方について、さまざまな食材との組み合わせも含めて詳しく紹介します。

ハチミツ漬け生姜×白湯

ハチミツ漬け生姜の定番の取り入れ方といえば、白湯と混ぜた生姜湯でしょう。

作り方は、コップ1杯(約180ml)の白湯にハチミツ漬け生姜のシロップを大さじ1~2杯程度加えて混ぜるだけ。

生姜特有の香りと辛味、そしてハチミツの優しい甘さがシンプルに味わえる1杯です。

ハチミツ漬け生姜×シナモン

シンプルなハチミツ生姜湯だけでは物足りないという方には、シナモンパウダーを一振りするのがおすすめです。

ふんわりとした甘い香りが楽しめるシナモンを加えると、生姜湯もより飲みやすく優しい味わいとなります

また、シナモンにも血行促進効果があるため冷え性の改善に効果が期待できるほか、抗菌作用による咳の症状の緩和、風邪予防にも一定の効果が期待できるでしょう。

出典:シナモン|成分情報 – わかさの秘密|わかさ生活

ハチミツ漬け生姜×レモン

ハチミツ漬け生姜をよりさっぱりと取り入れたい方や、疲労回復効果を期待したい方には、レモンを組み合わせたジンジャーレモネードはいかがでしょうか。

ハチミツ漬け生姜のシロップを溶かした水、またはお湯にレモン汁を大さじ1杯程度加えると、さっぱり飲みやすいジンジャーレモネードが完成します。

ハチミツの主成分であるブドウ糖は体内で素早くエネルギー源になることで知られていますが、レモンのクエン酸はそのエネルギー代謝を促すはたらきがあります。

そのため、ハチミツとレモンの組み合わせは疲れているときや運動後などにも最適ですよ。

ハチミツ漬け生姜×ゆず

レモンよりもマイルドな酸味と香りを楽しみたい方には、ゆずとの組み合わせがおすすめです。

レモン同様にクエン酸による疲労回復効果のほか、香りによるリラックス効果も期待できます。

またハチミツ漬け生姜を作る際に、ゆずを一緒に加えて漬け込むのもおすすめです。

ハチミツの甘さによってゆずの苦味も緩和され、皮まで美味しく食べられるようになりますよ。

ハチミツ漬け生姜×りんご

ハチミツ漬け生姜は飲み物だけでなく、スイーツにも活用できます。

相性のよいりんごを使ったコンポートは、風邪のときでも食べやすくおすすめですよ。

[作り方]

    1. りんごの皮をむき、食べやすい大きさに切る
  1. 小鍋にりんごとハチミツ漬け生姜を適量加え、15分程煮る
  2. 煮汁ごと冷ましたら完成

ハチミツ漬け生姜があれば、ハチミツの甘さとりんごの酸味、そして生姜のスパイシーな辛味が絶妙にマッチするおいしいコンポートが簡単に作れます。

そのまま食べるだけでなく、パンやヨーグルトにトッピングしたり、肉料理に添えたりしてもおいしく食べられますよ。

ハチミツ漬け生姜のシロップやスライス生姜の量はお好みで調整してくださいね。

ハチミツ漬け生姜×紅茶

ハチミツと紅茶、生姜と紅茶はどちらも相性のよい組み合わせであるため、ハチミツ漬け生姜と紅茶も例外なくよく合います。

ハチミツと生姜同様、紅茶にも抗菌作用があるため、風邪予防や咳の症状が気になるときにもおすすめです。

ハチミツ漬け生姜は寝る前に食べると効果的?

ハチミツ漬け生姜は、夜寝る前に食べることでさまざまな健康効果をより高めることが期待できます。

基本的には症状が気になったときなど好きなタイミングで取り入れればOKですが、咳の症状や冷え性の改善については、夜寝る前の摂取がおすすめです。

実際にハチミツの摂取によって咳の症状が緩和された報告では、夜寝る前にハチミツを摂取しています。

また、寝る前は体温が下がるタイミングとなるため、このタイミングでハチミツ漬け生姜を取り入れることで体を内側からポカポカと温めることにつながるでしょう。

ハチミツ漬け生姜の保存方法

ここでは、ハチミツ漬け生姜の保存方法について詳しく解説します。

どのくらい日持ちするのか、腐るとどうなるのか、といった気になる疑問にも回答するので、参考にしてくださいね。

そもそもハチミツ漬け生姜は日持ちする?

ハチミツ漬け生姜は、適切な保存方法であれば長期間日持ちのする食品です。

保存瓶をしっかりと煮沸消毒してから漬け込んでいれば、3カ月程度は日持ちするといわれています。

生姜全体をしっかりとハチミツが覆っていれば常温保存も可能ですが、少しずつ消費することでハチミツの量は減ってしまうため、冷蔵庫での保存が安心でしょう。

ただし、煮沸消毒をしていない場合は長期保存できないものと考えましょう。

ハチミツ漬け生姜が腐っているかどうかは、見た目だけでは判断できない場合も多いです。

そのため長期保存をしたいと考えている方、一度にまとめて作りたい方は、煮沸消毒の下準備をしっかりおこなうことが、ハチミツ漬け生姜を長持ちさせるポイントとなりますよ。

ハチミツ漬け生姜が腐るとどうなる?

ハチミツ漬け生姜は長期保存が可能な食品ですが、保存状態によっては腐ったり、カビが生えたりしてしまう場合もあります

ハチミツ漬け生姜が腐ると、白カビや黒カビが発生したり、シロップ部分が水っぽく分離したりするといった変化がみられます。

また、酸味のあるツンとした臭いがする場合は腐っている可能性が高いため、食べないようにしましょう。

ハチミツそのものはもともと常温で長期保存が可能な食品ですが、生姜と一緒に漬け込むとその保存性は低くなるため、その点注意が必要です。

ハチミツ漬け生姜はタッパーでも作れる?

一般的にハチミツ漬け生姜は保存瓶で作ることが多いですが、タッパーでも作ることは可能です。

しかし、プラスチック容器のタッパーは煮沸消毒ができないものがほとんどであるため、数カ月にわたる長期保存はできません。

そのため、タッパーでハチミツ漬け生姜を作る場合には、一度に大量に作るのではなく、早めに食べきれる少量で作るとよいでしょう。

ジップロックなどのチャック付きポリ袋でもハチミツ漬け生姜は作れますが、タッパー同様長期保存には向かないため、一度に作りすぎないよう注意してくださいね。

おいしいハチミツ漬け生姜を作るなら、非加熱の国産ハチミツがおすすめ◎

ハチミツ漬け生姜にはさまざまな効果・効能が期待できますが、その効果を得るためには非加熱の純粋ハチミツを選択することも大切であるとわかりましたね。

非加熱の純粋ハチミツであれば、本記事で解説したような健康効果が期待できるだけでなく、ハチミツ本来の豊かな香りや上品な甘みが味わえるおいしいハチミツ漬け生姜が作れます。

「みつばちのーと」では天然成分100%の国産純粋ハチミツのみを取り扱っているため、おいしさだけでなく、安心安全で栄養価の高い国産ハチミツを手に入れることができますよ。

さらに「みつばちのーと」のハチミツは高熱処理もおこなっていないため、ハチミツ本来の栄養素をまるごと摂取することが可能です。

今回の記事を参考においしいハチミツ漬け生姜を作ってみたいという方は、ぜひ「みつばちのーと」の国産ハチミツもチェックしてくださいね。

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