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2023/8/30

喉の痛みにハチミツは効く?おすすめの種類や飲み方・食べ方を紹介

みつばちのーと編集部
この記事を監修した専門家
管理栄養士、製菓衛生師、パティシエ 南谷 智佳子
東京農業大学応用生物科学部栄養科学科卒業。大学では栄養学全般を学び、栄養士および管理栄養士免許を取得。卒業後は管理栄養士として保育園で働いた後に、パティシエの道へ。修行後、個人店やホテルにて勤務。現在は管理栄養士兼パティシエとして、蜂蜜を使ったレシピなどを発信している。

喉が痛いとき、「ハチミツを舐めたら痛みが引く」と聞いたことはありませんか?

本当にハチミツは喉の痛みに有効なのでしょうか。また、効果があるのなら、具体的にどのような症状に効くのでしょうか。詳しく解説していきます。

喉の痛みや咳に対するハチミツの一般的な効果

結論から述べると、ハチミツは喉の痛みや咳に対して一定の緩和効果が期待できることがわかっています。

ハチミツは古くから民間療法として用いられてきた食品のひとつですが、喉の痛みや咳の症状の緩和については、複数の研究でその効果が明らかにされています。

キーワードは、抗菌と保湿です。次章以降で、もう少し詳しく説明していきます。

ハチミツはどんな喉の痛み・咳を治す?

ハチミツが具体的にどのような症状に有効なのか、症状別に紹介していきます。

喉のイガイガ・乾燥

ハチミツは、喉のイガイガとした不快感や乾燥の症状を緩和する効果が期待できます。

そもそも、喉の痛みなどは、細菌やウイルス、または乾燥などによって喉の粘膜やその周辺が炎症を起こすことによって生じる症状です。

この炎症を抑える効果があるのが、ハチミツに含まれるグルコン酸とグルコースオキシダーゼという酵素によって生成される天然の過酸化水素。

この過酸化水素の働きによって、炎症を起こす原因となる細菌やウイルスを死滅させ、喉の痛みやイガイガとした不快感を解消するとされています。

また、ハチミツは高い保湿作用があるため、喉の粘膜を潤して乾燥を防ぐ効果もあります。

外部から侵入する細菌やウイルスは、乾燥した状態の喉の粘膜に特に付着しやすいため、喉の乾燥を防ぐことは結果として喉の痛みやイガイガを予防することにも繋がるのです。

(出典:How honey kills bacteria – PubMed)

咳の症状

ハチミツは、咳の症状を緩和する効果も期待できると言われています。

特に子どもを対象とした研究報告が数多くなされており、就寝前にハチミツを摂取することで有意に咳が減ったという結果が複数示されています。

その効果は、一般的な咳止め薬を服用した場合とほとんど変わらないという報告もあるほど。

これもまたハチミツによる抗菌作用や、喉の粘膜の乾燥を防ぐ保湿作用による効果ではないかと言われており、ハチミツの咳止めに対する効果は今後さらなる研究が期待できるといえるでしょう。

ただし、咳の症状は喘息やアトピー、肺をはじめとする呼吸器系の病気などが原因で発生することもあるため、風邪による短期的な咳ではなく、慢性的な咳が続くような場合には、病院の受診が必要となります。

(出典:Honey for acute cough in children – PubMed)

痰のからみ

痰は、喉の痛みや咳の症状とともに表れることが多いですが、ハチミツはこの痰を切りやすくする効果も期待できると言われています。

痰が絡んだ状態では呼吸がしにくく不快感が強いほか、咳の症状を悪化させ、喉の痛みも助長させてしまうことが多いため、これは嬉しい効果のひとつといえるでしょう。

喉の痛みや咳を「一瞬で治す」は本当?ハチミツの即効性について

喉の痛みや咳の症状は少しでも早く治したいですよね。残念ながら、ハチミツの即効性に対する具体的な研究報告は見当たらず、「一瞬で治る」と断言してしまうと嘘になります。

しかし、X(旧:Twitter)などを確認すると、ハチミツをなめることで「喉のイガイガがなくなった」「咳が緩和された」といった声が数多く見られます。

また、「就寝前にハチミツを摂取すると翌朝には症状が改善されていた」という情報も多いため、喉の痛みや咳の症状が辛いときには、一度ハチミツを試してみる価値はあるといえるでしょう。

喉に効くおすすめのハチミツ

ここでは、喉によく効くおすすめのハチミツについて紹介します。

喉への効果を期待するのであれば、まずは混ぜものが入っていない「純粋ハチミツ」がおすすめです。水あめや甘味料などが添加されている場合、商品によってはハチミツの効果まで薄まっているからです。

また、一部のハチミツは、糖度を上げる目的や充填をスムーズにする目的で、高温での加熱処理がなされていることもあります。

しかし、ハチミツの酵素による働きを生かすためには、高熱処理されていない非加熱のハチミツを選択することもポイントです。

喉の痛み・咳を止めるハチミツの飲み方・食べ方

ここでは、喉の痛みや咳を止めるのに効果的なハチミツの飲み方・食べ方について詳しく紹介します。

ハチミツの適量や取り入れやすいハチミツ活用レシピも紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【基本】喉が痛いときのハチミツの適切な量

喉の痛みを緩和するためにハチミツを取り入れる場合は、小さじ1杯程度を1日に複数回なめるようにするのがおすすめです。

ハチミツによる抗菌作用は、ハチミツが喉に直接触れることによって、その高い効果が発揮されます。

そのため、ハチミツの1日の適量となる大さじ1〜2杯程度を一度に摂取するのではなく、少量を複数回取り入れて、ハチミツが喉に触れる回数を増やすようにするのが望ましいでしょう。

ただし、ハチミツの過剰摂取は体重増加や高血糖などに繋がるリスクがあるため、くれぐれも摂り過ぎにならないよう注意が必要です。

そのままなめる

ハチミツによる効果を最大限生かしたい場合には、ハチミツをそのままなめるのがおすすめです。

先述したように、喉の炎症を抑えたり、喉の粘膜を保湿したりするためには、ハチミツの成分が直接喉に触れるのが効果的。

ハチミツの原液はとろみもあるため、そのままなめることでハチミツが喉をゆっくりと通過し、喉の痛みへの効果が感じられることでしょう。

ハチミツレモン

ハチミツのアレンジレシピとしては、ハチミツレモンもおすすめです。

レモンの酸味とハチミツの甘味が絶妙にマッチするハチミツレモンは、そのまま食べたり、水やお湯で割って飲み物として楽しんだりと、さまざまな活用法があるのも魅力です。

また、ハチミツレモンはハチミツによる喉への効果のほか、レモンに含まれるクエン酸の働きによる疲労回復効果も期待できますよ。

材料や作り方は、以下を参考にしてください。

【材料】

  • レモン 2個
  • ハチミツ 150g

【作り方】

  1. レモンを薄切りにする
  2. 煮沸消毒したビンにレモンを入れ、ハチミツを加える
  3. 半日~一晩冷蔵庫で寝かせる

ハチミツ紅茶

ハチミツをそのままなめるのが苦手な方は、ハチミツを紅茶に入れるのもおすすめです。

実は、紅茶に含まれるカテキンにも抗菌作用があるため、ハチミツの効果と併せて喉の痛みや咳の症状などを緩和する効果が期待できるのです。

紅茶1杯に対してハチミツは小さじ1〜3杯程度にすると、1日に2~3杯のハチミツ紅茶を飲んだ場合でも、ハチミツの過剰摂取になる心配はありません。

ハチミツ牛乳

ハチミツ牛乳は、ハチミツと牛乳の優しい甘さが味わえる飲み物として、子どもにもおすすめしたい1杯です。

ハチミツによる喉への効果だけでなく、牛乳に豊富に含まれるビタミンAは粘膜の保護に役立つ栄養素でもあるため、喉の痛みやイガイガとした不快感を緩和する効果も期待できます。

ただし、牛乳などの乳製品は痰をからみやすくしてしまうことがあるため、咳が出ているときや痰がひどいときは控えるのが無難です。

ハチミツ大根

ハチミツ大根は、喉の痛みや咳などといった風邪の症状を和らげるとして、実は昔から民間療法として親しまれてきた飲み物のひとつです。

ハチミツの抗菌作用に加え、大根がもつ抗炎症作用によって喉の炎症を抑え、痛みを緩和する効果が期待できます。

【材料】

  • 大根 1/3本
  • ハチミツ 適量(大根が浸かる程度)

【作り方】

  1. 大根を薄くスライス、もしくは1cm角に切る
  2. 煮沸消毒したビンに大根を入れ、大根が浸かるほどのハチミツを加える
  3. 冷蔵庫で2~3時間寝かせる
  4. シロップがさらさらになったら、大根を取り出して完成

完成したハチミツ大根シロップは、そのまま、もしくは水やぬるま湯で割って飲みます。

また、取り出した大根をそのまま食べるのもOK。大根を口の中で飴のようにゆっくりと舐めるようにすると、ハチミツと大根の成分が直接喉に届きやすく、より喉への効果が期待できますよ。

※ハチミツや大根の酵素は熱に弱いため、シロップを割る際は水やぬるま湯にして、熱湯は避けるようにしましょう。

ハチミツを食べて喉が痛くなることもある?

ここまで、喉の痛みに対するハチミツの効果について解説しましたが、なかには「ハチミツを食べると逆に喉が痛くなる」と感じる人もいるかもしれません。

ここでは、ハチミツを食べることで生じる喉の痛みの原因とその対処法について紹介するので、気になる人は参考にしてみてくださいね。

ハチミツを食べて喉が痛くなる原因

ハチミツを食べることで喉の痛みやイガイガとした不快感を感じるのは、浸透圧による影響が原因と考えられます。

浸透圧とは、濃度の違う液体の間で生じる現象のことで、濃度の低い液体が濃度の高い液体のほうへ移動する圧力のこと。

ハチミツはその8割が糖類で構成されており、非常に濃度の高い液体です。

その濃度は人間の喉の粘膜よりも圧倒的に高いため、ハチミツが喉の粘膜に触れると、濃度の低い喉の粘膜にある水分はハチミツのほうへと移動するように働くのです。

その影響によって、喉のイガイガとした不快感や痛みといった症状に繋がる場合があるということですね。

しかし、この症状は浸透圧による影響であるため、ハチミツをそのままなめたときだけの一時的なもので、健康に悪影響を与えるようなことはありません。

ハチミツを食べて喉が痛くなるときの対処法

ハチミツをそのまま食べると喉が痛くなってしまうという人は、ハチミツをそのままなめるのではなく、前章で紹介したように飲み物に混ぜて取り入れるようにされるとよいでしょう。

ただし、ハチミツを飲み物に混ぜた場合、ハチミツをそのままなめたときよりもさらっと喉を通過してしまうため、できるだけ少しずつゆっくり飲むようにするのがおすすめですよ。

喉が痛いとき以外もハチミツはおすすめ◎

この記事では、喉の痛みに対するハチミツの効果について解説しましたが、ハチミツにはそれ以外にもさまざまな健康効果があります。

疲労回復効果や腸内環境の改善、美容効果をはじめ、定期的な摂取では生活習慣病予防に繋がる効果があるなど、多彩な働きが期待できますよ。

喉の痛みをはじめ、こうした健康効果を期待するのであれば、国産の天然純粋ハチミツを選択するのがおすすめです。

国産の天然純粋ハチミツであれば、ハチミツ本来の栄養素から多彩な健康効果が期待できるのはもちろん、豊かな香りや上品な甘みを味わうことができます。

『みつばちのーと』では、国産の純粋ハチミツを種類豊富に取り揃えているほか、高熱処理をしていない非加熱のハチミツを購入することができますよ。

喉の痛みをはじめ、それ以外のさまざまな健康効果を期待したいときには、高品質な国産天然純粋ハチミツが手に入る『みつばちのーと』のはちみつもぜひチェックしてみてくださいね。

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