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2024/3/27

金柑ハチミツ漬けの効能は?長期保存の可否や簡単レシピも紹介

みつばちのーと編集部
この記事を監修した専門家
管理栄養士、製菓衛生師、パティシエ 南谷 智佳子
東京農業大学応用生物科学部栄養科学科卒業。大学では栄養学全般を学び、栄養士および管理栄養士免許を取得。卒業後は管理栄養士として保育園で働いた後に、パティシエの道へ。修行後、個人店やホテルにて勤務。現在は管理栄養士兼パティシエとして、蜂蜜を使ったレシピなどを発信している。

金柑ハチミツ漬けはビタミン豊富でさまざまな健康効果があるといわれています。

この記事では、金柑ハチミツ漬けに期待できる健康効果について詳しく解説するほか、簡単な作り方も紹介します。保存方法やアレンジレシピについても紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

金柑ハチミツ漬けとは?

そもそも金柑ハチミツ漬けとは、皮ごと食べられる小粒の柑橘類である金柑をハチミツで漬け込んだもの。

金柑のハチミツ漬けは、金柑の酸味とほのかな苦味、そしてハチミツのコク深い甘みが絶妙にマッチし、さわやかな味わいが楽しめます。

金柑は生のまま食べることもできますが、皮には柑橘類特有の苦味があります。

また、酸味が強く感じられるものもあることから、金柑をハチミツに漬け込んで苦味と酸味をマイルドにして味わう食べ方が広まったようです。

似ている食べ物としては砂糖で煮込む「金柑の甘露煮」もありますが、ハチミツ漬けのほうがより風味豊かな味わいが楽しめるという特徴があります。

金柑ハチミツ漬けの効能

金柑ハチミツ漬けはなんとなく健康に良いイメージはあるものの、具体的な効能については知らない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、金柑ハチミツ漬けに期待できる効能について詳しく解説するので、参考にしてくださいね。

風邪予防

「金柑ハチミツ漬け」と聞くと、まず風邪に効くイメージを思い浮かべる方も多いでしょう。

金柑にはビタミンCが豊富に含まれているほか、ビタミンEやβカロテンなどのビタミン類が多く含まれています

ビタミンCの含有量はみかんよりも多く、免疫機能の正常化を助けるはたらきが期待できます。

また、ビタミンEは血行を促して免疫力を高める、βカロテンは皮膚や粘膜の保護にはたらくため、結果的に風邪を予防する効果が期待できるのです。

また、ハチミツは主成分であるブドウ糖や果糖によって、体内で素早くエネルギーに変換される性質を持っているため、疲労回復に効果的な食品です。

慢性的な疲労は免疫力を低下させ、風邪の症状を引き起こす要因となるため、その点からも金柑ハチミツ漬けは2つの相乗効果によって風邪予防に効果的といえるでしょう。

 

美肌効果

金柑ハチミツ漬けには、先述したようにビタミンCやビタミンE、βカロテンなどさまざまなビタミンが種類豊富に含まれています。

これらのビタミンは肌の健康を守るうえで欠かせない栄養素であるため、金柑のハチミツ漬けは美肌にも良い効果が期待できます。

たとえば、肌の弾力やハリを維持するのに欠かせないコラーゲンを生成するためには、ビタミンCが欠かせません。

また、ビタミンEは強い抗酸化作用をもつビタミンであることから「若返りのビタミン」とも呼ばれています。

ビタミンEは血行を促して肌の新陳代謝を促進するはたらきもあるため、シミやそばかすができるのを予防する効果も期待できるのです。

さらにハチミツにもあらゆるビタミンやミネラル、ポリフェノールなどが豊富に含まれているため、肌の調子を整える効果が期待できるといわれています。

喉の痛みの軽減

ハチミツはなんとなく喉に効くイメージを持っている方が多いと思いますが、金柑にも喉の痛みを軽減する効果が期待できます。

これは金柑の皮に含まれるヘスペリジンという成分による効果で、血行を促進することによって喉の炎症や痛みを軽減する作用があるといわれています。

ハチミツにも喉の炎症を抑える抗炎症作用、痛みの原因となる細菌やウイルスのはたらきを抑制する抗菌作用があることから、金柑のハチミツ漬けは喉が痛いときにも有効であるといえるでしょう。

腸内環境の改善効果

金柑ハチミツ漬けは、腸内環境の改善効果も期待できます。

まず、ハチミツに含まれるオリゴ糖やグルコン酸という成分には、腸内の善玉菌を増やすはたらきがあることが明らかになっています。

また、金柑は皮ごと食べることができるため、みかんなど皮をむいて食べる柑橘類よりも食物繊維を多く摂取することができます

食物繊維も善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える効果があるため、金柑ハチミツ漬けは結果的に腸内環境の改善につながる効果が期待できるといえるでしょう。

腸内環境は免疫力の向上や美肌などにも関係していることから、金柑ハチミツ漬けはさまざまな面から体に嬉しい効果が期待できることがわかりますね。

出典:
ビタミンについて – 「 健康食品 」の安全性・有効性情報|国立健康・栄養研究所 食品保健機能研究部 健康食品情報研究室
ハチミツの持つ抗菌作用とその養蜂における応用|ストイッチュ・マルコ、木村 澄
腸内細菌と健康 – e-ヘルスネット|厚生労働省

金柑ハチミツ漬けは日持ちする?

金柑ハチミツ漬けにはさまざまな効能が期待できることがわかりましたが、手作りした際、日持ちはするのでしょうか。

ここでは、金柑ハチミツ漬けの賞味期限や保存方法に関して詳しく解説します。

金柑ハチミツ漬けの賞味期限

金柑ハチミツ漬けの賞味期限は、冷蔵保存で1週間~1ヵ月程度となります。

レシピや保存状態などによって実際の日持ち期間は異なりますが、一般的な目安としては2週間前後であることを覚えておくとよいでしょう。

金柑ハチミツ漬けを長持ちさせるためのポイントは、次項で解説します。

金柑ハチミツ漬けを長期保存する方法

手作りの金柑ハチミツ漬けを長期保存したい場合は、以下のポイントに気をつけましょう。

  • 保存容器を煮沸消毒する
  • 金柑の水気をよく切る
  • ハチミツから金柑が出ないようにする

保存容器に雑菌が付着していた場合、それが腐敗を進める原因となります。

そのため、金柑ハチミツ漬けを1週間以上長期保存したい場合は、必ず保存容器を煮沸消毒するようにしましょう。

また、余計な水分は雑菌の繁殖を促進させてしまうため、洗った金柑の水気はしっかり切ることも大切なポイントです。保存容器に金柑を入れる前に、キッチンペーパーなどで丁寧に水気を拭き取るようにしましょう。

さらに漬け込むときには、金柑がハチミツから出ないよう、たっぷりのハチミツで覆うことも長期保存のポイントです。

ハチミツには抗菌作用があるため、金柑をハチミツで覆うように漬け込んでおけば、より腐りにくく長期間保存することが可能になりますよ。

金柑ハチミツ漬けが腐ったらどうなる?

金柑ハチミツ漬けは一定期間日持ちのする食べ物ですが、場合によっては腐ってしまうこともあります。

よくある変化としては、シロップに白い膜のようなカビが生えたり、金柑が黒や緑に変色したりすることがあります。

金柑ハチミツが腐ると、ツンと鼻を刺すような酸っぱいにおいに変化することもあるため、においも確認するようにしましょう。

特に保存容器を煮沸消毒していない場合は、できるだけ早めに食べ切ることをおすすめします。

金柑ハチミツ漬けのおすすめの食べ方

ここでは金柑ハチミツ漬けのおすすめの食べ方について紹介します。

より効果的な食べ方も紹介するので、参考にしてくださいね。

そのまま食べる

金柑ハチミツ漬けの定番の食べ方は、そのまま食べることでしょう。

そのまま食べることで金柑の酸味と香り、ハチミツの甘みと香りが存分に味わえます。

先述した金柑ハチミツ漬けによる効果を最大限生かしたい、という方は、生のままの金柑を純粋生ハチミツに漬け込む方法がおすすめ

金柑にはビタミンCが豊富に含まれていますが、ビタミンCは熱に弱い栄養素です。

そのため、金柑そのものの栄養素を丸ごと摂取したいという方は、生の金柑をそのまま漬け込むようにしてみてください。

また、ハチミツも加熱によって失われてしまう栄養素があるため、より高い健康効果を期待したい方は、非加熱の「純粋生ハチミツ」の選択が理想的です。

余計な混ぜものが一切入っていない非加熱の純粋ハチミツであれば、先述したような健康効果が十分期待できるほか、ハチミツ本来の豊かな香り、上品な甘みもしっかり楽しむことができますよ。

紅茶に入れる

金柑ハチミツ漬けは、紅茶に入れても美味しく食べられます。

作り方は、カップ1杯の紅茶に対して金柑ハチミツ漬けを1~2個入れるだけ。

お好みでシロップも入れると、甘さの調節ができます。

金柑ハチミツ漬けを紅茶に入れると、フルーティーで優しい甘さが楽しめる1杯ができあがりますよ。

また、紅茶も抗菌作用をもっている食品であるため、金柑ハチミツ紅茶は風邪予防や喉の痛みの軽減にも高い効果が期待できるでしょう。

金柑ハチミツ漬けのレシピ・作り方

ここでは、金柑ハチミツ漬けのレシピを具体的に紹介します。

基本の作り方から、レンジや炊飯器を使った簡単な方法も紹介するので、ぜひこのレシピを参考に金柑ハチミツ漬けを作ってみてくださいね。

基本の作り方

まずは、基本の金柑ハチミツ漬けの作り方を確認しましょう。

  1. 金柑のヘタを取り、きれいに洗う
  2. 金柑を熱湯で3分程度下茹でする
  3. 金柑の水気を切り、お好みで半分に切る
  4. 煮沸消毒した保存瓶に下処理した金柑を入れて、上からハチミツをたっぷりかける
  5. 冷蔵庫で1日寝かせたら完成

金柑を下茹ですることで、金柑特有の苦味やアクを取り除くことができます。

ハチミツの分量は好みで調節可能ですが、金柑の重量の半分程度を目安にするとよいでしょう。長期保存したい場合は、金柑がしっかりハチミツに漬かるようにしてくださいね。

レンジを使った作り方

手間なく簡単に金柑ハチミツ漬けを作りたい方には、電子レンジを使った方法がおすすめです。

  1. 金柑(10~20個)のヘタを取り、きれいに洗う
  2. お好みで金柑を半分に切る
  3. 耐熱容器に金柑とハチミツ大さじ3を入れる
  4. ふんわりとラップをして、600Wの電子レンジで3~5分加熱する
  5. 粗熱がとれて冷蔵庫で冷やしたら完成

一般的な金柑ハチミツ漬けは1日以上冷蔵庫で寝かせる必要がありますが、電子レンジを使った方法であれば、1時間程度ですぐに食べることができます。

漬け込み時間を大幅に短縮できるため、すぐに食べたい方に特におすすめの作り方ですよ。

炊飯器を使った作り方

金柑ハチミツ漬けは、炊飯器でも作ることができます。

  1. 金柑(10~20個)のヘタを取り、きれいに洗う
  2. お好みで金柑を半分に切る
  3. 炊飯器に金柑とハチミツ大さじ3を入れる
  4. 早炊き機能で炊飯する
  5. 粗熱がとれて冷蔵庫で冷やしたら完成

炊飯器のスイッチを押したあとはそのまま放置するだけで完成できるのが、炊飯器調理の最大のメリットでしょう。

皮までしっかり柔らかくなった金柑は、ハチミツの甘みもしっかりと馴染んだ優しい味わいが楽しめますよ。

炊飯時間は炊飯器の機種によって異なるため、様子を見ながら加熱するようにしてください。

生金柑を使った作り方

金柑ハチミツ漬けは一度加熱して作る方法が一般的ですが、生の金柑をそのまま漬け込む作り方もあります。

  1. 金柑のヘタを取り、きれいに洗う
  2. 金柑の水気をよく切り、保存容器に入れる
  3. 上からハチミツをたっぷりかける
  4. 冷蔵庫で2~3日漬け込み、皮が柔らかくなったら完成

加熱工程を含めないこの作り方であれば、金柑とハチミツそのものの栄養素を丸ごと摂取することができるため、より高い健康効果が期待できますよ。

食べ頃になるまでには少し時間がかかりますが、じっくり漬け込むのも楽しみのひとつとなるでしょう。

参考:金柑ハチミツ漬けのアレンジレシピ

手作りの金柑ハチミツ漬けは、お酢やレモン汁と組み合わせてマリネ仕立てにするアレンジもおすすめです。

[金柑ハチミツ漬けのマリネサラダ]

  • 金柑のハチミツ漬け
  • ミニトマト
  • レタス
  • モッツァレラチーズ
  • オリーブオイル
  • お酢またはレモン汁
  • 塩少々

上記材料をすべて混ぜ合わせるだけで、ひと味違った金柑のハチミツ漬けが楽しめます。

酸味と甘みのバランスがちょうどよい金柑ハチミツ漬けは、かぶなどの野菜や生ハムなどにもよく合うため、お好みの食材と組み合わせてアレンジしてみてくださいね。

国産純粋ハチミツで体が喜ぶ金柑ハチミツ漬けを作ってみよう◎

金柑ハチミツ漬けは、その豊富な栄養から風邪予防や美容効果、喉の痛みの軽減など、さまざまな効果効能が期待できます。

また、より高い効果を期待する場合は、金柑の下処理方法やハチミツの選び方も重要です。

金柑ハチミツ漬けを作る際は、余計な混ぜものが一切入っていない「純粋生ハチミツ」を選択すると、ハチミツ本来がもつ高い健康効果が期待できます。

また、国産の純粋生ハチミツであれば、ハチミツならではの豊かな香りや上品な甘みも楽しめます。

「みつばちのーと」では高品質な国産純粋ハチミツを種類豊富に取り扱っているため、金柑ハチミツ漬けを作るときにも最適なハチミツを手に入れることができますよ。

さらに「みつばちのーと」のハチミツは高熱処理をしていない生ハチミツであるため、ハチミツがもつ栄養素を丸ごと取り入れることができます。

今回の記事を参考に金柑ハチミツ漬けを作ってみようという方は、ぜひ「みつばちのーと」のハチミツもチェックして、体が喜ぶ金柑ハチミツ漬けを作ってみてくださいね。

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