mitsubachi note

MENU

2023/9/29

ハチミツ療法とは?その多彩な効果・やり方・おすすめの種類についても解説

みつばちのーと編集部
この記事を監修した専門家
管理栄養士、製菓衛生師、パティシエ 南谷 智佳子
東京農業大学応用生物科学部栄養科学科卒業。大学では栄養学全般を学び、栄養士および管理栄養士免許を取得。卒業後は管理栄養士として保育園で働いた後に、パティシエの道へ。修行後、個人店やホテルにて勤務。現在は管理栄養士兼パティシエとして、蜂蜜を使ったレシピなどを発信している。

ハチミツは「健康に良い食品」というイメージを持っている人も多いかと思いますが、「ハチミツ療法」というものがあることを知っていますか?

今回は、その有効性や副作用、おすすめのハチミツの種類など、気になる疑問点について、詳しく解説します。

具体的な方法も紹介するので、健康のためにハチミツを取り入れようと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

ハチミツ療法(栄養療法)とは?

「ハチミツ療法」とは、ハチミツの持つ効果を利用して症状を緩和するような民間療法を指しています。

本来、民間療法は古くから人々の間で言い伝えられてきたような治療法のことを指すため、科学的根拠に基づいた治療ではなく、主にこれまでの経験に基づいた対処法であることがほとんどでした。

しかし、ハチミツの持つ効果については、時代の移り変わりとともにさまざまな研究がなされ、現在では科学的根拠が示された健康効果も多く存在します。

この記事では、そんなハチミツ療法の効果について詳しく解説していきます。
ハチミツを食べる食事療法のほか、皮膚に塗布する治療法についても紹介するので、気になる症状がある人はぜひ試してみてください。

ハチミツ療法はどんな症状に対してアプローチする?

ここでは、ハチミツ療法がどんな症状に作用するのか、詳しく紹介します。

風邪の症状

風邪には、発熱や咳、喉の痛みなどさまざまな症状がありますが「ハチミツは風邪に効く」と聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

風邪をひいたらハチミツを舐める、というのは古くから伝わる民間療法のひとつで、ハチミツレモンやハチミツ大根などもこの民間療法の一部と言えるでしょう。

しかし、現在ではハチミツが咳の症状や喉の痛みを緩和するという研究報告が、数多く発表されています。

特に子どもを対象とした研究報告では、就寝前にハチミツを摂取することで、有意に咳が減ったという結果が複数示されています。
なかには、ハチミツの摂取によって、一般的な咳止め薬と同等の効果が期待できると結論付けているものもあるほどです。

大人に対する効果としては、ハチミツを混ぜたコーヒーを摂取することで、咳や喉の痛みを有効に緩和したという報告もあります。

この効果のメカニズムについてはまだ明らかになっていないとされていますが、ハチミツの抗菌作用や保湿作用による効果が大きいのではないかと言われています。

大人の風邪や咳に対するハチミツの効果についてはまだ十分な科学的根拠が示されているとは言えませんが、古くから伝わる民間療法にはきちんと「効く」理由があったと考えられそうです。

便秘の症状

ハチミツ療法では、ハチミツの摂取によって便秘の症状を緩和する効果も期待できます。

これは、ハチミツに含まれるオリゴ糖やグルコン酸という有機酸が、腸内の善玉菌を増やすことによる効果です。善玉菌が増えることによって、腸の働きが活性化され、便秘の症状を緩和してくれるというメカニズムです。

しかし、便秘の原因は日頃の食習慣だけでなく、ストレスなど精神的な要因も深く関係しているため、必ずしもハチミツを摂取したからといって便秘が改善されるわけではありません。

また、ハチミツの過剰摂取では、逆にオリゴ糖やグルコン酸の作用によってお腹がゆるくなったり、下痢になったりすることもあるため、摂取量には注意が必要です。

この点はハチミツ療法による副作用のひとつと言えるでしょう。

アトピーなどのアレルギー症状

ハチミツ療法では、アトピーなどのアレルギー症状にも効果があると期待されています。

実際に、アレルギー疾患の細胞や動物を対象とした実験では、そのアレルギー反応・症状を緩和する効果が見られたという報告があります。

一部では、ハチミツは花粉症などの季節性アレルギーの症状緩和にも有効という報告もありますが、これについては十分な根拠が得られていないのが現状です。

花から蜜を採取するハチミツには、稀に微量の花粉が含まれることもあるため、花粉症の症状がひどい人のハチミツ摂取については、体の様子に合わせて取り入れることが望ましいでしょう。

ハチミツを傷口に塗っても大丈夫?

「ハチミツを傷口に塗る」というのも、古くから伝わる民間療法として有名ですね。

この民間療法は日本のみならず、インドの伝承医学アーユルヴェーダなどでも活用されている方法です。

実際に、ハチミツには切り傷やすり傷などあらゆる創傷の修復を促す効果があるとして、複数の研究報告がなされています。
強い抗菌作用を持つマヌカハニーの成分であるメチルグリオキサールは、すでにニュージーランドで傷の治療用ガーゼに取り入れられているという実績もあります。

また、長期間の寝たきりなどによって生じる褥瘡にもハチミツが有効であり、傷の修復を促進するほか、細菌の量も減少したという報告も示されています。

ただし、体質や肌質などによっては、ハチミツを皮膚に塗ることで肌荒れ等を引き起こす恐れもあるため、ハチミツを皮膚に塗る場合には必ずパッチテストを行うようにしてください。

ハチミツ療法のやり方(飲み方・塗り方)

ここでは、ハチミツ療法の具体的なやり方について、詳しく紹介します。

スプーンで舐める

ハチミツ療法のやり方として最も代表的なのは、スプーンでそのまま舐める方法です。

スプーン1杯程度のハチミツを、ゆっくり喉を通過するように舐めることで、ハチミツの持つ抗菌作用や保湿作用などが喉に直接働きかけます。

ハチミツ療法は自己判断で行うのが基本となりますが、一部の病院では薬の代わりとしてハチミツを処方することもあるようです。

ハチミツに使用するスプーンは基本的にどんなものでも良いですが、マヌカハニーに含まれるメチルグリオキサールという抗菌成分は、金属と反応してその抗菌作用が弱まる可能性があると言われています。

しかし、この反応は長時間金属と接触していた場合のみで、ハチミツを食べる程度の短時間の接触で抗菌作用が弱まることはほとんど考えられません。

そのため、スプーンは使いやすいものを選択するとよいでしょう。

ハチミツレモン・ハチミツ大根

ハチミツをそのまま舐めるのはあまり好きではないという人には、ハチミツレモンやハチミツ大根を飲み物として取り入れるのがおすすめです。

ハチミツレモンは、ハチミツによる効果だけでなく、レモンに含まれるクエン酸の働きによる疲労回復効果も期待できるため、風邪の症状緩和にも適した取り入れ方と言えます。

ハチミツ大根もハチミツによる抗菌作用のほか、大根が持つ抗炎症作用の働きによって、喉の痛みや咳の症状を緩和する効果が期待できるとされています。

完成したハチミツ大根は、そのシロップをお湯に溶かして飲むほか、取り出した大根をそのまま食べるのもOKです。

それぞれの材料や作り方は、以下を参考にしてくださいね。

ハチミツレモン

【材料】

  • レモン 2個
  • ハチミツ 150g

【作り方】

  1. レモンを薄切りにする
  2. 煮沸消毒したビンにレモンを入れ、ハチミツを加える
  3. 半日~一晩冷蔵庫で寝かせる

ハチミツ大根

【材料】

  • 大根 1/3本
  • ハチミツ 適量(大根が浸かる程度)

【作り方】

  1. 大根を薄くスライス、もしくは1cm角に切る
  2. 煮沸消毒したビンに大根を入れ、大根が浸かるほどのハチミツを加える
  3. 冷蔵庫で2~3時間寝かせる
  4. シロップがさらさらになったら、大根を取り出して完成

傷口に塗る

傷口ややけどなど皮膚症状へアプローチしたいときには、その傷口にハチミツを直接塗布するのもハチミツ療法のひとつです。

ハチミツをそのまま塗るだけではべたつきが気になるため、絆創膏やガーゼにハチミツを塗り、それを傷口に貼るようにするのが一般的です。

患部に雑菌が入らないようにするため、ハチミツには直接触れないよう塗布することも大切となります。

ハチミツ療法におすすめのハチミツは?

ここではハチミツ療法をする際、特に適したハチミツについて紹介します。

加工ハチミツを避ける

ハチミツ療法をするときには、砂糖や甘味料などが入った加工ハチミツ(加糖ハチミツ)は避けるようにしましょう。

加工ハチミツは、天然成分100%のハチミツ(純粋ハチミツ)に砂糖や甘味料などを加えて、ハチミツの成分を薄めているような状態。

そのため、ハチミツ本来が持つ抗菌作用や保湿作用、あらゆる栄養素による働きも低減している可能性があります。

ハチミツ療法では、ハチミツ本来が持つ健康効果を最大限生かしてあげることが大切であるため、ハチミツを選ぶ際は混ぜものが一切入っていない、天然成分100%の純粋ハチミツがベストです。

続けやすい、好みのハチミツを選ぶ

ハチミツ療法では、ハチミツを続けて摂取する場合もあるため、自分好みのハチミツを選択することも大切です。

ハチミツは花の種類や原産国などによって、味わいが大きく異なります。
自分好みでないハチミツでは、続けて摂取することが難しくなる場合も多いため、まず最初に自分の好みに合わせたハチミツ選びをすることがおすすめです。

アカシアハチミツやレンゲハチミツは比較的クセが少なく、上品な甘さと優しい花の香りが特徴のため、特に日本人好みのハチミツと言われていますよ。

原産国を選ぶ

ハチミツは世界各国で生産されていますが、毎日安心して食べられるハチミツを選ぶためには、原産国にも着目しましょう。

結論からいうと、安全性の高いハチミツの原産国としては、日本、EU圏内、ニュージーランドが挙げられます。

上記の国ではハチミツに対してそれぞれ厳しい基準が設けられているため、原材料の偽装や残留農薬、衛生管理などの面でもより安全性が高いと言えます。

日本では輸入時にしっかりと検査が行われているため、ほかの外国産ハチミツが決して危険というわけではありませんが、より安心安全で高品質なハチミツを取り入れたい場合には、日本、EU、ニュージーランド産のハチミツがおすすめです。

毎日安心して摂取したいならみつばちのーとのハチミツがおすすめ◎

この記事では、ハチミツ療法の効果ややり方などについて詳しく解説しました。

ハチミツ療法ではさまざまな効果が期待できますが、その効果を得るためにはハチミツの選び方も大切であることがわかりましたね。

『みつばちのーと』には国産の純粋ハチミツが種類豊富に揃っているため、自分好みの美味しいハチミツを見つけることができますよ。

また『みつばちのーと』のハチミツは、安心安全で高品質の国産天然ハチミツであるため、毎日安心して美味しいハチミツが摂取できます。

ハチミツ療法について気になる人は、ぜひ『みつばちのーと』のハチミツもチェックしてみてくださいね。

NEW

メルマガ & LINE@
会員募集中

ハチミツの美味しい食べ方や採蜜エピソード、

スタッフコラム、期間限定商品、新蜜情報、

セール情報などをお届けします。

MAIL MAGAZINE

メールマガジン会員募集中

LINE@

LINE@友だち募集中
line

@mitsubachi-n

みつばちのーと
みつばちのーと編集部